ドイツの街に空き缶が転がらない理由

ドイツに行った弟がコラムを書いてくれました。

Guten Tag !!こんにちは!

現在、夫婦世界一周中のunusualシュンの弟のケントです!
僕は今プロサッカー選手を目指し、ドイツで単身武者修行中です。
何か面白い事や気になる事があれば書いていきます!

愛称はエナジーです!プレー同様熱い記事を書けたらと思っています!!!(笑)
よろしくお願いします!!

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缶やペットボトルのゴミ

東京や神奈川など人口の多い都市で生活していると、道を歩いていれば嫌でも空き缶やペットボトルなどのゴミが目に入ります。

特に若者の街とも言われる渋谷には空き缶やペットボトルが落ちていない日はないです。
ハロウィンなどのイベント後には社会問題になっていることは記憶に新しいです。

電車に乗ってみても地面や網棚、ホームに飲みかけの空き缶やペットボトルが落ちている事も珍しくないです。
たしかに飲み物を飲み終えた後、目の前にゴミ箱がなかったら探してまで捨てるのは面倒くさい。と思う人が少なくはないはず。(僕は必ずゴミ箱に捨てるけど!)

読み終えた少年ジャンプや新聞紙もよくみかけますが、空き缶やペットボトルも目立ちます。
たとえ自動販売機の横のゴミ箱をみつけて、それが溢れかえっていたとしても次のゴミ箱を探すことなく横に置いちゃいがちですよね。

ひとりがやればそれに続く、、日本人らしい右にならえが垣間見えています。

ドイツの街には空き缶が落ちていない

しかし、なんとドイツの街には空き缶、ペットボトル、ビンといったゴミがほぼ全くと言っていいほど落ちていません。
家から駅まで約3km程の道を歩いていますが、行きも帰りも見かけたことはないです。

なぜだろう。。。

実はこの理由には、人と環境のwinwinの関係性があるんです!

ドイツのペットボトルや缶にはあるマークが付いています。
これが人と環境を良くするモノの正体!!!

このマークがついているペットボトルや缶、ビンを買った場合、スーパーに持って行って専用の機械に入れると1本0.25€(ユーロ)返ってくるという仕組み!

だからみんな次の買い物の時に必ずスーパーに持ってきて、換金をして買い物をしています。

これがその回収用の機械。1本ずつ入れていきます。
缶とペットボトルは上の穴に、ビンを箱で買った場合は箱のまま下の黒いケースに入れます。

右下の液晶に金額が表示されます。
1本0.25€なので、この時は0.25×6本で1.50€に換金できました!!

すべて入れ終わった後は、右下の緑のボタンを押します。
するとこんなレシートが出てきます。

この時は溜めて一気に変えたので、13本で3.25€になりました!!
一気に変えるとなぜかお得感。。。!

まあ勿論ただの缶やペットボトルがお金に変わるわけではありません。(そりゃそだ)
実は購入する際に、商品の値段にプラスで容器代を払っているわけです。

例えばこのビール、1本0.29€(日本円で約35円、安すぎ笑)です。
でもそれはビールの値段で、下に小さく「+0.25Pfand =0.54」と書いてあります。

なのでこのビールを買う為には0.54€払うということで、そして次回スーパーに持ってきた際に容器を換金すれば0.25€返ってきます。
こうして、このビールは実質0.29€で購入できます。

▼わかりやすくデカデカと載せます。

このジュースの値札には0.69€と表示されていますが、実際の購入価格はその下に書いてある0.94€(+0.25€)という訳です!

換金に行かなければその分損するわけですから、そりゃ持っていきますよね~

そんなドイツの空き缶事情。。

ただ注意しておきたい点がひとつあります。
この換金システムは全ての缶やペットボトルに使えるわけではないということです。

有効なのは、マークの付いている物のみ。
マークの付いていない物はもともと容器代が含まれていないので安心してください。
でもだいたいの物にマークが付いています!

プロサッカーの試合会場で

この間、ブンデスリーガ(ドイツのプロサッカーリーグ)のレバークーゼンvsシャルケの試合を観に、サッカースタジアムに行きました。

が、空き缶のゴミがひとつも落ちていない!!

ドイツ人はサッカー観戦の時、駅からスタジアムまで片手にビールが当たり前!
ほぼほぼ全員が飲んでいました。

スタジアムに入るとき、缶やビンなどは持ち込み禁止で、持ち込む場合は紙コップに入れ替えなければいけないのは、日本のサッカースタジアムと同じルールです。

しかし、入れ替える人はほとんどいないし、入り口に設置されているゴミ箱の中には中身は入っていませんでした。

なんでなんで

先ほどの話の通り、缶などには容器代が付いています。
外で飲み物を買ってその場で飲む場合、換金するためには家に持って帰らなければなりません。
でなければ勿体ない。

でも、、なんてメンドウクサイんだ。。。。。。

そんな事もうまいこと成り立っているんです。

これには、観客とある人たちのwinwinの関係性があります!

正解はこちら!!
ある人たちとは、ホームレスや物乞いの人たちのことです。

彼らはスタジアムの入り口に構え、まるでチケットを確認するかの如く、飲み終わったビールの空き缶を受け取ります。

それでも足りず、飲み終わるのを見つけ次第走って受け取りに行きます。
ドイツ人はみんな優しい。。。嫌な顔もせず缶を渡します。笑

観客としてはゴミ箱を探す手間、捨てる手間、持って帰る手間が無くなるわけです。
なんたって飲み終わった瞬間に合わせて缶を回収しに来てくれるんですから。笑

きっとみんな、こんな時は0.25€なんていいんだと思います。
家でゴミになった場合はきっとまとめてると思いますが、外で買ってこれからサッカーの観戦をする時は邪魔ですもんね。

0.25€とは、日本円にしたら約30円。
たしかに30円くらいいいやという気持ちにはなりますよね、、ゴミ持ちたくないですし。

ただ、ホームレスや物乞いの人たちにとっては毎週ブンデスリーガの行われるサッカースタジアムは絶好の収入源なわけです。

1本で0.25€(約30円)
4本で1€(約120円)
20本で5€(約600円)
40本で10€(約1200円)

ドイツの物価は日本とそれほど変わらないです。
野菜なんかは日本(東京)より安かったりします。
ジャガイモなんてむちゃくちゃ安いです。

なので週に1回や2回、こうして空き缶回収バイトを行えばきっと生活出来るんだろうなと、、、、、。
切り詰めて生活すればきっとコレだけでもやっていける。。。。

彼ら空き缶を受け取っている時めちゃくちゃいい顔してたなあ。。。。。

そんな教え子をみるような暖かい気持ちで彼らを見送り、いざ試合を観戦。

ユニホームを着てまで応援していたホームのレバークーゼンは前半18分で0-3。結果1-4。

本当は、内田篤人の所属するシャルケを応援していたけど、ホームチームだしデザインがかっこういいからという安易な理由で45€のユニホームを購入して観戦したからなのか、ボロボロで負けやがったレバークーゼン。頼むぜ。(どうでもいい話)

僕のホームレスの人たちへの考え方

僕は、空き缶回収をするホームレスの人たちに対して嫌悪感や、悲観的な気持ちはないです。
ネガティブな気持ちにもなりません。

なぜならその人たちは僕らに対してほとんど迷惑はかけていませんし、邪魔もしていません。
むしろ街や道に空き缶やペットボトルのゴミは無くなるし、環境的にも、衛生的にも良くなるからです。

「ほとんど」迷惑をかけていないと書いたのは、その人たちを見ることによってネガティブな気持ちにならない人が全員とは言えないからです。

僕はその人たちに対してどんな感情が湧くかと聞かれたなら、無に近いのかも知れません。
最初に述べたように、可哀想だとかみっともないとかネガティブな事は思わないです。
逆に応援したくなるようなポジティブな考えもないです。

僕にとってはただ走り回って人を選ばず缶を回収しているようにみえるけど、本人からしたらもしかしたら一つのビジネスなのかもしれないからです。

恥じらいを捨てる代わりにお金を手にする。
誰かにみっともないと思われたとしても、たった数十分で10€以上は稼げるわけですから。

ただ、状況や空気などを読んだり、把握したうえで行えるともっとお互い気持ちよく出来るのかなと思います。
例えば、話している数人のグループにわざわざ割って入っていったりしないなどなど。。。

全く犯罪ではないし、ルールも破っていない。
ただ、常識やある程度のマナー、その場に相応しい行動や発言などは存在するのかなとは思います。

まあそんな細かい事を気にする人であればもっと他の稼ぎ方や職についているのかもしれないとも思います。

でも空き缶を拾ってる人達はホームレスでもホープレスではないのではないかとも思います。

これからも少し気にしてみてみようと思っています!

ちなみにこの日は大体7,8人の空き缶コレクターが集い、激しい勝負を繰り広げていました笑

▼今週の王者は彼で間違いないですね笑

Kento