【マガジンvol.6】旅とシティ

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旅をしていて都会に来ると、なんとなくワクワクする。
シティボーイの血が騒ぐ。
東京生まれ、東京育ちの自称シティボーイがお送りする、「シティ論」。

シティの魅力

生臭い、人々のリアルな生活:通勤ラッシュ、交通渋滞、ランチOL。シティは群像劇の舞台である。
文化の蓄積と融合:博物館、美術館、グルメ、多民族の衣食住の習慣が混ざり合った、”都市ならでは”の雰囲気。

【マガジンvol.1】 アウンサンと仏教と歴史。ミャンマーを紐解くABC
【マガジンvol.2】 フランス・パリの歴史と移民問題を学ぶABC
【マガジンvol.5】 rhapsody in medina マラケシュ旧市街ラプソディー

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旅とシティ

滲み出る貫禄

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 オーストリア、ウィーン

シティを彩るのは若い女子だけじゃない。

オシャレな時間、オシャレな一角のオシャレな店の前。ここにいるのはオシャレなおっさん二人。
「じゃあそろそろ帰るよ、女房に怒られちまう。」
「じゃあな、また明日。」
って話していたかは知らないけれど、冬のヨーロッパのシティ情緒を感じる一枚。
立っているだけで様になる、シティボーイの大先輩。

「ウィーンはいつもウィーン」 伝統とモダンが融合するバランスの良い街。見どころも沢山、ウィーンに行ってみよう。

旅の始まり

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 香港

沢木耕太郎の「深夜特急」で、最初に出てくるのが香港。
バックパッカーのバイブルとも言える深夜特急には強いあこがれがあって、香港からスタートする旅もいいなと思っていた。

いまは深夜特急の時代からは何十年も経っていて、世界中に日本人の旅人がいて、インターネットで簡単に情報が手に入る。
今の時代に合ったスタイルでわくわくするような旅がしたいと思いつつも、情報の少ない中で試行錯誤しながらいろいろな体験をした一昔前の旅人を羨ましくも思う。

「バンコクも香港もシンガポールも東京も全部同じような大都市になってしまった。ジャカルタもホーチミンもヤンゴンまでも…」
とはよく聞く話だ。それが良いのか悪いのかはわからない。みんな発展したいし。
それぞれがアイデンティティを残しながら、カッコいいシティになれば良いと思う。

煌びやかな夜道を練り歩きながら、そういえば、「ガンジス河でバタフライ」のたかのてるこさんも、最初に行ったのが香港だったなと思ったり。
今の時代で「深夜特急」や「ガンジス河」を地で行くのは難しいかもしれないけど、やっぱり旅に出るたびに考えてしまう。

何もなくても人が集まる

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 イタリア、ローマ、スペイン広場

スペイン広場は、映画「ローマの休日」の中で、某国の王女アンことオードリー・ヘップバーンがジェラートを食べたことによって一躍憧れの広場(正確に言うと階段)となった、あまりに有名な場所だ。

かといって、特に何かがあるわけではなく、みんなただ座っているだけなのだけれど。
いや、座っているだけじゃない。みんな思い思いの「休日」を過ごしているに違いない。
そう考えると、この何もない場所で楽しんでいる観光客は、相当ハイレベルな気がする。
いやいや、周りはショッピングエリアだし、人が集まるのは当然か。

とか思いながらも、せっかくローマに行ったなら外せない場所だと言えるし、とにかくたくさんの観光客で賑わっていて「ローマに来たな」と感じる。
観光客が多いため物売りも多く、花束やおもちゃやミサンガなどを売りつけてくるが、高い値段では買わないのがベター。

個人的に、ローマは奈良に似ているな、と思った。
程良い廃れ感というか、古き良きシティの匂いがする。

散歩は夜こそ

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 スペイン、マドリード、アルカラ門(プエルタ・デ・アルカラ)

2012年冬に行った、 ヨーロッパ1か月の旅の最終地点となったマドリード。
一緒に旅をしていた友だちがレアル・マドリーの試合を観に行っていたので、同じ宿のメンバーと夜の散歩に行った。
本当は僕もサッカーを観に行きたかったんだけど、このときすでに資金が底をついていたのでやめた。

マドリードは西欧の中では、イタリアのナポリやフランスのマルセイユと並んで、比較的治安が悪いと言われている。
実際に滞在してみた感想としては、それほど危険は感じなかった。もちろんかなり個人差があるとは思うけど。

2月〜3月にドイツ→チェコ→オーストリア→フランス→スペインと旅をしてきて、スペインは圧倒的に暖かかった。
スペインに着いたのがちょうど3月だったこともあるけど、それにしても暖かかった。
ドイツでは凍って手が死んでしまうかと思ってたくらいなのに、スペインでは半袖でも過ごせた。

そのおかげで、夜の散歩も凍えることなく楽しめた。

2012年冬に行った、ヨーロッパ1か月の旅の最終地点となったマドリードにて。

アジアの基本を忘れない

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 マレーシア、クアラルンプール

クアラルンプールといえば、このペトロナスツインタワーをイメージする人が多いと思う。実際、僕もそういうイメージを持っていた。
88階建てで452mもあるこのタワーは、多くの観光客を集めている。

正面から撮っても、ガイドブックなどのキレイな写真には敵わなかったので、枝を入れた。
この写真を撮っているときに、隣では中国人の老夫婦が大きなカメラで何枚も写真を撮っていた。マレーシアには中国系の人が多く、あちこちで漢字の看板を見かけた。

クアラルンプールは、このツインタワーに象徴されるように、沢山のビルが建っていて、完全に都会として発展している。
ただ、昼になるとスーツ姿のビジネスマンやOLが道端の屋台でランチを食べていたり、総菜や飲み物をビニール袋に入れて買って帰ったり、東南アジアのシティだということを気付かされる。

総人口6億人を抱える巨大な地域となった東南アジア。タイ、ベトナム、カンボジア、ラオス、マレーシア、シンガポール、ミャンマー、フィリピン、インドネシアの9か国の地図と統計データです。

穏やかさとしなやかさ

 ポルトガル、リスボン

穏やかな風が生ぬるくて気持ちの良いポルトガルの首都・リスボン。
どこに行っても人が少なく、良く言えば落ち着いている、悪く言えばシケていると言うのか。

ポルトガルの魅力は、南欧ならではの美味しい食事と物価の安さ、そして歴史のおもしろさ。
カフェのエスプレッソは1ユーロもしないところもあったし、博物館の入館料も安かった。

リスボンは、首都としてはコンパクトなところで、坂が多く街並みが美しい。晴れた日のリスボンは、「最高」の一言に尽きる。
リスボンで思ったのは、これくらい静かなシティもいいな、ということ。

朝5時に叔父をフロントまで見送った後もう一眠りして9時に起き、 朝食を食べるためホテルのレストランに行った。

リラックスできる

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 フランス、パリ

パリ、モンマルトルにあるサクレ・クール寺院からパリ市街を眺める。
モンマルトル地区は、芸術家の街としても良く知られ、洗練と言うよりは雑多という言葉が似合う地区だ。
アフリカ系や中東系の移民も多く、パリ中心部とは一味違った空気を味わうことができる。

モンマルトルの丘の上に位置するこのサクレ・クール寺院は、市民の憩いの場として、パリのシンボルの一つとなっている。
寺院内部のステンドグラスも本当に素晴らしいし、何よりここでくつろぐ人たちの雰囲気が抜群に良い。

ホッと一息つける場所があることこそ、一流のシティの証なんじゃないか。