2016年11月に、中国の西双版納(シーサンパンナ)タイ族自治州の景洪(ジンホン)に行きました。
滞在期間は7日間と決して長くはありませんが、景洪の情報はあまり多くはないと思うので、見てきた印象を写真を中心にザッとご紹介します。
いいところだったので、行ったことのない方はぜひ次の旅の候補地に入れてみてください。
西双版納タイ族自治州とは
少数民族が多く住む雲南省にある、西双版納。
州都は景洪です。
漢字表現は12の千の田を意味するタイ語「シップソーンパンナー(สิบสองปันนา)」を標準語で音写した表記である。
(Wikipedia)
ここには主にタイ族が住んでいますが、他にもいくつかの少数民族が暮らしています。
タイ族にはたくさんの支系があり、西双版納のタイ族は、タイ・ルー族。
間違えやすいですが、「タイ」族だからといって、タイ人だというわけではありません。
タイ族とはタイ語やラーオ語等のタイ諸語(シナ・チベット語族)を母語とする人のこと。
(http://china.alaworld.com/modules.php?name=Know&about=minority&on=thai)
今ではタイ、ラオス、ミャンマー、インド、ベトナム、中国、カンボジアに居住しており、中国国内には約126万人が住んでいます。
タイ、カンボジア、ベトナムなどではタイ族、ラオスでは「佬族」(Lao)、ミャンマーでは「掸族」(Shan)、インドでは「阿萨姆族」(Assam)と呼ばれています。
(http://www.1chinese.com/ala/tai-chinese/)
西双版納は、土地の6割以上が森林で覆われており、さまざまな野生動物が生息しているといいます。
中でも野生のゾウは有名。
また、タイ族は主に上座部仏教を信仰しており、街を歩く僧侶の姿なども見られます。
まるで東南アジアのような異国情緒あふれる光景が見られるため、国内観光客を始め、さまざまな国からの観光客が訪れます。
景洪の街
東南アジアチック
私たちは緑春というところからバスで景洪に向かいましたが、街に入った瞬間、ゾウのモニュメントたちがたくさん。
明らかに今まで見てきた中国とは違う景色が広がっていました。
看板やバス停などには、独特な装飾が施されており、街中でたくさん見つけることができます。
とても東南アジアチック。
看板が中国語とタイ族語
お店の看板の多くが、中国語とタイ族語の両方で表示してあります。
ここはタイ族自治州なんだな~ということがよくわかる光景。
ちなみにこの「清真」は中国語でイスラム教という意味で、ハラール料理を出しているお店です。
見ていると、イスラム教でないお客さんも気軽に利用しているようでした。
道がきれい
景洪の街は、道が広くて綺麗で、ゴミはほとんど落ちていません。
ヤシの木が多く植えられています。
道がきれいなのは、1日に1回は見るこの清掃車のおかげ。
かわいい音楽を流しながら、ものすごい水圧で道路をきれいにしていきます。
中国っぽくないなと思いながらも、やっぱりここは中国だな~と感じたのはこの遊具たち。
中国の街並みには欠かせません。
麺のトッピングが楽しい
景洪では、食も楽しい。
麺の種類に、「米线(米線)」・「米干」・「面条」などがあり、太さや食感が違います。
シンプルな麺で、何もかけなくてもおいしいけど、たっくさんのトッピングの中から味付けを自分好みにアレンジして食べる方式です。
そして、豆湯と花生湯(落花生)スープの麺もおすすめ。
ポタージュのようにクリーミーで濃厚なスープが、麺にドロドロと絡みます。
こちらももちろんたくさんトッピングしていただきます。
あるお店で、こんな看板を見つけました。
こんな味にしたければ、これをトッピングするといいよ~という表。
参考にしてみてください。
ちなみにおすすめの店はここ。 老普洱豆湯。
地元の人にも大人気なので行ってみてください。
https://unusual-web.com/?p=10950
その他
ナイトマーケット
メコン川沿いの長い1本道(滨江大道)に、ナイトマーケットがあります。
食べ物や衣類以外にも、中国らしいお土産などなんでも売っていて、たくさんの人で賑わっています。
檸檬鶏
檸檬鶏(レモンチキン)というのは西双版納タイ族自治州周辺の料理であり、タイ族の料理。
広東料理の檸檬鶏とは違うものです。
食堂で、「檸檬鶏」と書くか、「レモンチキン」と注文すれば、作ってくれると思います。
私たちはこれが食べたかったのですが、食堂で頼むと高いので、スーパーの惣菜コーナーに行くと安く買うことができました。
食堂で食べる檸檬鶏には劣ると思われる簡易檸檬鶏だったけれど、おいしかったので、バックパッカーの方はぜひ。

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