【2014 ドバイ①】1dayドバイ。サモサとペプシ。

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2014.2.6~3.6 ポルトガル、モロッコ、イスタンブールの旅行の往路、エミレーツ航空の羽田-リスボンのトランジットで1日ドバイを歩いたときの日記です。
感想は【2014 ドバイ②】ドバイの感想に書いてあります。

2014.2.6~3.6 ポルトガル、モロッコ、イスタンブール

1dayドバイ。サモサとペプシ。

2/6 ドバイ

朝8時にドバイに到着した。
翌朝7時に出発だったので、入国審査を済ませ朝から市内に出ることにした。

羽田空港で40DH(ディルハム)分の両替をしたのでこれで今日一日過ごそうと思っている。日本円にして1300円程度、なにができるんだろう。

まずは空港からメトロでブルジュマン駅へ行った。ドバイについては何も調べてなくて、空港で路線図を見ていたら距離的にも料金的にもブルジュマンがちょうど良さそうに見えた。
切符はゾーン制で4.5ディルハム(約150円)~

ブルジュマン駅の隣にはブルジュマンというショッピングセンターがあり、そこで市内の地図をもらった。
地図によるとドバイには川があり、川の両側が栄えてるように見えた。
川の近くにあるスーク(市場)に行くことにした。

とにかくお腹が空いていてなにか食べたかった。でもバーガーキングやサブウェイばかりが目についたので、スークに行けば安くてうまいローカルフードがあるだろうと思って我慢して歩いた。
30分くらい歩いてやっとスークに到着した。

毛織物屋しかない。着いたスークは毛織物屋ばかりのスークだった。
「ジャパン?」、「コレカワイーネ」、「オカチマチ!」
あー結構しつこいんだな。
オカチマチってなんだよ。ピンポイントすぎるよ。高校のとき通ってたよ。

スークは日本によくある屋根付きアーケード商店街みたいな感じで、歩いているとその両サイドから絶え間なくスカーフ屋が話しかけてきて、頼んでもないのにスカーフをぐるぐる巻いてくる。
空腹でしんどくなってきたので 端っこの店で首に巻かれたスカーフを外しながら聞いてみることにした。

「お腹が空いているからなにか食べたい」(食べ物屋を教えてほしい)
「そうか、お前はハングリーか!俺について来い」自分の店に入っていく(なんか食べ物くれるかな?)
奥から何かを取り出してきた。
「このスカーフ、似合うぜ!」(やっぱりそうか)
「これはかっこいいけど今はスカーフはいらないんだよね。」
「こんなにクールなスカーフがたったの400ディルハム(約13000円)だぜ!」(高いよ)
「あいにく40ディルハムしか持ってない。」
「それならこっちの方にあるこれが……」

やっぱりだめだった。

気を取り直して地図にある他のスークに行くことにした。
対岸だったので20分くらい歩いてから地下鉄で川を越え、また20分くらい歩いた。

今度はさっきよりも規模の大きなスークがあった。
スパイスやスカーフ、調理器具を売る店が何軒も立ち並んでいる。

でもなぜか飲食店がなくて、困ってしばらく歩いていると、急におっちゃんに声をかけられた。
「コーヒーか紅茶、飲まない?」
ボロボロの建物にかろうじてドアが付いているだけだったがよく見るとそこはカフェらしい。
カフェと言っても店(?)の外の地面に板を置いただけの机に椅子が2つ。客はいない。


中に入ってみると、中は日本のワンルームのキッチン程度の設備に冷蔵庫があるだけだった。
「なにか食べるものはある?」
「サモサならあるよ」
サモサは作り置きだけど美味しそうに見えた。
「いくら?」
「1ディルハム(約30円)」
安い!コーヒーは2ディルハムだったのでサモサとコーヒーを注文して外の椅子で待った。
サモサは温め直してくれたみたいだった。

「うまい!」と言うとおっちゃんは嬉しそうに頷いていた。
サモサは豆や芋をカレー風味に味付けして皮に包んで揚げたもので、味はカレーコロッケに近い。
空腹だったこともあってすぐに食べ終わり、ぼーっとしながらコーヒーを飲んでいた。

すると向かいの席に男が座ってきて、なにか紙パックに入った食べ物を食べ始めた。それはコメ料理で、サフランライスの上に豪快にチキンが乗っていて一見パエリアのようだった。
よく見るとコメはとても細長く、手を使って食べるものだった。

僕は2つめのサモサを買ってから、男に話しかけた。
「これはなに?」
するとおそらく料理名を教えてくれたが、聞き取れなかった。(ビリヤニだったのかな)
男は続けて、「食べたいか?」と聞いてきた。
一口もらおうと話しかけたので、「食べたい」と答えた。

男の真似をして手で握って口まで運んでみると、ご飯がパラパラでうまくいかない。でも味はうまかった。
手で握って食べることに何回か挑戦していると、男が皿を持ってきて紙パックの中身のほとんどを分けてくれた。ほとんど全部をくれたので申し訳なく思っていたら、男は「問題ない、たくさん食えよ」と言ってくれた。
それからしばらくは色々喋りながらライスをつまんだ。

男はインド出身で、このライスは手じゃなくてスプーンを使って食べることも多いということを教えてくれた。
逆に僕は日本から来た学生であること、日本でもライスは主食であることなどを話した。

「飲み物はいるか?」
インド人のおっちゃんが聞いてきた。少し迷ってから「コーラがほしい」と言うと、インドのおっちゃんは店のおっちゃんからコーラを買ってきてくれた。
そして立ったまま机にコーラを置き、「コカコーラじゃなくてペプシだけどな」と言って立ち去って行った。
慌ててサンキューと叫ぶと、インドのおっちゃんは振り返ってニコニコしていた。

思わぬ形でいい出会いがあり満腹になった。

川沿いを散歩したりベンチで昼寝をしたり、船(水上バス)に乗ったりしてのんびり午後を過ごした。

スーパーでビールを買って飲んでみたらノンアルコールだった。イスラムでは酒は禁じられている。苦いのに後味は甘くて、苦手な味だった。

夕飯はシャワルマにした。いわゆるドネルケバブ。
ローストチキン、野菜炒め、ポテトなどをピタパンのような薄い生地のパンに挟んでチリソースで味付けしているものを選んだ。

シャワルマは中東で一般的な呼び名で、英語圏でもケバブよりもシャワルマと呼ぶことが多いらしい。

一日中歩き回っていたから疲れたけどかなり満喫できたと思った。
これから1か月、旅の熱気に身を委ねるための初日としては上々の出来だ。
空港に帰り、硬いベンチで小間切れの睡眠をとる。

【今日の支出】
羽田で1301円、40ディルハム両替
メトロ/15
マンゴージュース/2
サモサ2つ/2
コーヒー/2
ビール/2.5
船/1
別のサモサ/1
スーパーで翌日以降の食料/6
シャワルマとコーラ/6
セブンナップ/2
合計39.5ディルハム

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