以前「海外旅行で冬や寒い国に行くときの持ち物・服装とそのポイント」という記事を書きました。
が、長期旅行のバックパッカーにはあまり参考にならない記事だと思ったので、長期海外旅行(世界一周 )向けの冬の服装と、私たちがやっている寒さ対策について書きました。
バックパッカーの冬服と寒さ対策
いくつかの国を周遊するバックパッカーは、夏服も冬服も持ち歩かなくてはいけないため、いかにかさばらないものを持っていくか、ということが重要だと思います。
そのため、完全な防寒は難しいと思います。
この記事では、ヨーロッパの0度を下回らない程度の気温に耐えられるくらいの服装を紹介しています。
実際に冬のヨーロッパ(10月~1月にイタリア・チェコ・ポルトガル・ウクライナ・ポーランド・ハンガリー・バルカン半島など)をこれらの服で旅しました。
必須の持ち物7つ
1.小さく収納できるダウン
今まで出会ったほとんどのバックパッカーが、ユニクロのウルトラライトダウンを持っていました。
もちろんユニクロではなく他のアウトドアブランドのでもいいのですが、気軽に手を出せるユニクロのウルトラライトダウンはやはりおすすめです。
あまりおしゃれではないのが難点ですが、インナーとして着れば問題ありません。
▼amazonではユニクロより安いものも売られている。
2.アウター・上着(マウンテンパーカー)
ダウンの上に着ます。
防水防風で、フードがついていると急な雨や雪にも対応できます。
夏でも冬でも使えるアイテムなので、ほとんどのバックパッカーはアウターとしてマウンテンパーカーを持っていると思います。
わたしは薄いマウンテンパーカーと分厚いマウンテンパーカーの2枚持っていたので、重ね着していました。
▼ウクライナの古着屋で600円だった厚手のマウンテンパーカー
▼中国で失くすまで愛用していたパタゴニアのマウンテンパーカー
3.ヒートテック上下
分厚くてかさばる上着を持っていけないバックパッカーにとって、これがあるのとないのとじゃ大違い。
トレッキングなどの運動時や就寝時には着ないほうがいいらしいですが、普通の街歩きなどでは重宝します。
ヒートテックを2枚重ねすれば更に暖かそうだと思いがちですが、直接肌に接していない2枚目の効果は普通の服と同じだそうなので、着れば着るほど効果があるということではないようです。
また最近知ったのですが、ヒートテックは肌の水分を吸収して発熱させるというというしくみなので、肌が必要以上に乾燥します。
わたしは旅中、背中がかゆくなったり、背中ニキビが大量に増えたりしたのですが、原因はおそらく毎日(時には24時間)ヒートテックを着ていたせいでした。
同じ悩みをお持ちの方は、着る時間を減らすか、オイルなどを塗って保湿してみてください。
4.ネックウォーマー
ネックウォーマーのいいところは、マフラーのようにひらひらして邪魔にならないところです。
私たちは、室内が寒いときは、部屋の中でも寝るときもずっとしています。
首を暖めると体全体も暖まります。
▼「寒い」というより「冷たい」気候のときは、ネックウォーマーをヘアバンドのようにして、耳あてとして使うこともできる。
5.ストール
ネックウォーマーだけでは首との隙間に風が入ってきて寒いので、その上からストールをきつめに巻くことで暖かくなります。
ストールはかさばらず、おしゃれもでき、年中使えるのでバックパッカーにはおすすめです。
ちょっとした掛け布団のように使ったり、ドミトリーではベッドに掛けて目隠しにするなど、いろんな場面で使えるので愛用しています。
▼ラオスのルアンパバーンの夜市で買ったストール
6.長めの靴下
くるぶし靴下ではなく、足首までしっかり隠れる靴下を重ね履きします。
ズボンの裾を靴下に入れると、より一層暖かくなります。
バックパッカーは、寒いところでもスニーカーしか持っていない人が多いと思うので(たまにトレッキングシューズを持ち歩いている人はいますが)、足首までしっかりとガードできる靴下がおすすめです。
7.セーター・フリース・スウェット/厚めのパンツ
セータ・フリース・スウェットはどれもかさばるので持っていくのに一番悩むのはここだと思います。
わたしは軽めのセーターを持って行きましたが、自分の荷物の重さや体質などを考慮して決めるといいと思います。
下は、常にヒートテックのレギンスを内側に履き、寒い日はジーパン、そこまで寒くない日は厚めのコットンパンツ(夏でも着られる)を履いていました。
余裕があれば持っていくといいもの4つ
8.手袋
私たちは手袋を持っていないので、基本的にポッケに手を突っ込んで耐えているのですが、手がかじかんで動かないときがあります。
荷物に余裕があれば持っていくといいと思います。
9.ニット帽
寒いところでは耳を隠すのが鉄則なので、できれば持っていったほうがいいと思います。
寒い国に住む人たちはみんなニット帽をかぶっています。
私たちはニット帽を2人で1つしか持ってきていないので、たまに取り合いになります。
ニット帽をかぶらないほうは、上着のフードをかぶって耐えています。
10.腹巻き
かさばらず、身体を暖めることができるのでおすすめです。
特に女性にとってお腹周りを冷やすことは良くないとされているので、余裕があれば持っていくといいと思います。
11.ホッカイロ
他の旅人からいくつかもらったのを持っていて、使うタイミングがわからなくて使わずに持っていましたが、極寒のバスターミナルで7時間待たなくてはいけなかったときや、コンクリートの上でテントを張って寝るときには重宝しました。
靴の中が濡れたときにも使えるそうです。
https://unusual-web.com/?p=17608
おすすめの寒さ対策6つ
1.インナー重ね着
とても寒い日は、半袖でも長袖でも、とにかく持っている服をたくさん着込みます。
たとえ半袖でも、3枚着ればけっこう暖かくなるものです。
2.ペットボトル湯たんぽ
寒い国は室内の暖房設備が整っていると思いがちですが、そうではない国もあります。
寝るときに、ペットボトルにお湯を入れて(熱すぎると変形する)、布団に入れておくと暖かく寝られます。
3.靴を乾かす新聞紙
雨や雪でスニーカーが中まで濡れてしまったとき、新聞紙を丸めて靴の中に入れておくと早く乾きます。
海外のスーパーで無料でもらえる新聞などをもらっておくといいです。
4.食べ物で身体を暖める
暖かいスープや飲み物を飲んだり、辛いものを食べたり、生姜を使って自炊したりします。
▼鶏ブイヨンスープ
▼激辛アラビアータ。二日酔いにも効く。
5.外に出ない
あまりに寒くて、雨や雪が降っているときは無理して外に出なくてもいいと思います。
コーヒーや紅茶を飲みながら、宿でゆっくり休んだりおしゃべりを楽しみましょう。
6.現地購入・日本から郵送・誰かに持ってきてもらう・一時帰国
これだけ着ても、寒がりな人は耐えられないと思います。
わたしも、2℃くらいの日に街歩きをしていると3時間くらいで限界が来ます。
追加の服や靴を現地で購入するか、日本から郵送してもらうか、誰か良いタイミングで会える人に持ってきてもらうか、何かの用事で帰国したついでに持ってくるという手もあります。
わたしは、厚手のロングコートを持ってきてもらい、用事で一時帰国したときにそのコートを置いて行きました。
さいごに
ウクライナのポルタヴァというところに行ったときは、家に泊まらせてくれた友人に「そんな服じゃ薄すぎる」と言われ、モコモコのパーカーとニット帽を貸してもらいました。借りていなかったら無理でした。
▼大雪のポルタヴァ
マイナスの寒さでは、ここで書いたような装備だけでは耐えられないと思いますので、上述6.の方法を使ってどうにかしてください。
現時点でわたしができる防寒はこのくらいです。
なにか気づきがあれば、追記します。
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