ミャンマーはラオスのように「酒飲みの国」ではないが、ビールがおいしいと世界的に有名だ。
イギリスの植民地であったミャンマーではビール作りの歴史も長いし、現在は国産ビールの種類もいくつかある。
ミャンマーの料理についてはこちら(めくるめく、ミャンマー料理の世界)の記事で紹介したので、この記事では僕が飲んだミャンマーのビールとウイスキーについてまとめておく。
ミャンマービール
1.MYANMAR BEER(ミャンマービール)
ミャンマーを代表するビールで、海外でも高い評価を受けている。
さっぱりした飲み口で、クセがなく、とても飲みやすい。
さっぱりとは言っても日本のアサヒスーパードライよりは甘みがあり、軽くてたくさん飲めるビール、という感じ。
アルコール度数は5%。
1995年3月に設立された、ミャンマーブルワリー(Myanmar Brewery Limited)という醸造所から販売されている(販売は1997年から)。
ミャンマービール(やダゴンビール)は、モンドセレクションを受賞したことによって、やたらと「国際的な賞を取ったおいしいビール」と言われている。
だが、モンドセレクションは相対評価ではなく絶対評価である上に、賞というよりは「認証」の意味合いが強いため、モンドセレクション受賞だけを取り上げて「おいしいビールです」と紹介する風潮には疑問を感じる。
ビールの好みは人それぞれだと思うし。
僕はミャンマービールはおいしいと思うし、好きだけれど。
モンドセレクションは、他のコンテストやコンクールとは異なり、
製品同士が比較されることはありません。
専門家審査員は、各製品固有の特性を考慮に入れ、多種多様な判断基準に沿って製品全体に対する評価を行います。
毎年 70名の専門家たちが 世界各地から寄せられた製品に対し、
他からの干渉を受けることのない完全に独立した形で試験やテイスティングを行います。試験の結果により、これらの製品には 消費者への品質の保証となる 優秀品質賞が授与されます。
2.MYANMAR PREMIUM(ミャンマープレミアム)
ミャンマーブルワリーからは、ノーマルのミャンマービールの他、2016年にはミャンマープレミアム(MYANMAR PREMIUM)というブランドのビールも発売されている。
ミャンマープレミアムもアルコール度数は5%で、こちらは輸入の麦芽が使われている。
ミャンマービールとの味の違いは…別の日に飲んだので分からなかった…
ダゴンビール
3.DAGON LAGER BEER(ダゴン ラガービール)
ダゴン ラガービールは緑のラベル。
1998年に販売された比較的新しいビールで、値段はミャンマービールよりも安い。
アルコール度数は5%、スッキリした味でかなり飲みやすい。
ミャンマーのビールは、ストロング系以外はどれも、日本人にとっては少し薄くて飲みやすい(東南アジアっぽい)のではないだろうか。
ちなみにダゴンラガーは、ヨーロッパのビールのスタイルで作られているらしい(その割にはさっぱりしている気がするが)。
4.DAGON LIGHT LAGER BEER(ダゴン ライトラガービール)
ダゴン ライトラガービールは青のラベル。
ライトと言うだけあってダゴンラガービールよりもさらに軽くて、さらに飲みやすいが、爽やかさはあまりなく、若干薄くて若干ドライ。
と思っていたら、アルコール度数は4.2%。
ダゴンラガービールがヨーロピアンスタイルなのに対して、こちらはアメリカンスタイル。
ダゴンビールには他に、DAGON EXTRA STRONG(ダゴン エクストラストロング/8%/赤)、DAGON SUPER(ダゴン スーパー/7.2%/黃)がある。
DAGON RUM(ダゴン ラム)やDAGON GIN(ダゴン ジン)なども出している。
マンダレービール
5.Mandalay Lager Beer(マンダレー ラガービール)
マンダレー ラガービールは青のラベル。ダゴンのライトラガービールと似ているが、こちらが先。
ミャンマーのビールで、一番歴史が長いのがマンダレービール。
1886年に発売され、2016年には130周年を迎えた。
マンダレー ラガービールのアルコール度数は5%。
ビール特有の苦味もあり、爽やかさもあり、日本の一般的なビールに近いと思う。
6.Mandalay Strong Ale Beer(マンダレー ストロングエールビール)
マンダレー ストロングエールビールは赤いラベル。
アルコール度数は6.5%。
ストロングの名の通り、それなりに重みがあるが(ミディアムボディ)、飲み口はあっさり、少し甘くてフルーティで飲みやすい。
個人的には、ミャンマーのビールの中でもけっこう好きな方だった。
7.ANDAMAN GOLD
ANDAMAN GOLDは2006年にミャンマーブルワリーから発売されたブランド。
青いラベルのANDAMAN GOLDと、赤いラベルのANDAMAN GOLD SPECIALがある。
8.ABC
ABCはアルコール度数8%。
芳醇で香ばしい、コーヒーのような苦味があるが、真っ黒な色の見た目ほどの重さはない。
飲みやすくはないけれど、高級感があるビール。
ミャンマーの屋台飯との組み合わせを考えると、このビールよりは他のビールの方がマッチすると思う。
9.Yoma Premium Beer
Yomaはカールスバーグミャンマーが製造・販売しているビール。
アルコール度数は5.4%。
柑橘系のフルーティさと適度な苦味、喉越しも良くておいしいし、値段もダゴンビールと同じくらいで比較的安い。
青ラベルのYoma Premium Beerと赤ラベルのYoma Special Brew(6.5%)がある。
10.REGAL SEVEN
青と黄のラベルデザインのREGAL SEVEN。
アルコール度数は5%、ドライでキレがある。
値段はダゴンやYomaよりも高い。ハイネケンの子会社であるAPBという会社が販売している。
海外のビール
日本のキリンのブランドである一番搾りが「KIRIN ICHIBAN」という名前で、ミャンマーブルワリーから販売されている(日本より安い!)。
また、カールスバーグミャンマーからCarlsbergとTuborg Greenが販売されている他、シンガポールのTigerなども売られている。
11.グランドロイヤル(ウイスキー)
グランドロイヤルグループ(Grand Royal Group)は1995年に設立され、現在では6種類のウイスキーと1種類のジンを販売している。
その中で最も売れているのがグランドロイヤルオリジナルというブランド。
軽くて、さらさらとした舌触りのウイスキー。
果実酒・ワイン
▼地方ではこのように手作りの果実酒が売られている。
▼マンダレーのワイン
商店のアルコールコーナーには色々な種類のビールが置いてある。
さいごに
ミャンマーには、意外とたくさんの種類のビールがある。
僕は今回はここに挙げた以外の種類は飲めなかったので、次にミャンマーを訪れた際には違うビールを飲んでみたいと思っている。
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