2014.2.6~3.6 ポルトガル、モロッコ、イスタンブールを旅行したときのタンジェの記事です。
ねこが多いな、ハシシが多いな
2/13 タンジェ
昨日は疲れた。それにしてもアフリカの地に初めて足を踏み入れたのはちょっとした感動だった。
イスラムの旧市街、メディナに入るときのわくわく感はなかなか表しにくい。
朝からメディナを散策した。
タンジェのメディナはそこまで大きくない。それでも初めての場所に心躍らせながらふらふらと奥に進んだ。
朝食はチーズを塗ったクレープとホットカフェオレが合わせて7DH(約85円)。
タンジェはねこが多かった。ねこは好きなほうだけど、これだけいると気持ち悪いんじゃないかってくらいたくさんいる。
(後で気づいたけどモロッコは全体的にねこが多かった。)
生まれたての子猫から丸々と太った猫まで、うじゃうじゃいた。
メディナはヨーロッパとは違う世界で新鮮だった。道端では野菜を並べて売っていたり、屋台でケーキやパンが売っていたり、それらのゴミがあちこちに落ちていたり。
ねこたちも食事には困らなさそうだった。

モロッコの街は、主に7世紀にアラブ人が作った旧市街(メディナ)と、19世紀に作られた新市街のふたつを中心に構成される。
メディナは城壁に囲まれていて、中には多くの店や住宅が所狭しと並んでいた。
モロッコはインド、エジプトと並んで「世界三大ウザい国」と言われている。その3か国はまだ行ったことがなくて、どんなもんかな~と気になっていた。
昨日までポルトガルにいたせいで、タンジェは良くも悪くも活気があるように感じた。
一人で歩いていると30秒に一回は必ず声をかけられる。(インドはもっとすごいらしいと聞いた。気になる)
「ヘイ、ジャポン」
「カワイイネ~」
少しでも喋るとメディナのガイドをしてやるとかうちの店に来いとかお茶しようとか、とにかくしつこい。
モロッコはこのときが初めてで、初日はけっこう疲れた。
これがモロッコか~と最初は嬉しくても、一日歩いているとちょっと静かにしてほしいと思った。慣れれば楽しく過ごせそうだ。
声のかけ方は色々あって、親切なのかそうじゃないのか見分けるのが難しい。
道でマップを配っていた男が親切に道を教えてくれるのでよく聞いていたら、有料ガイドをしてやるからついてこいと言われた。
きれいなスーツを着た男が新しいスーパーの開店祝いといって20€の香水を無料で配っていて、無料なら、と受け取るともうひとつの種類を50€で買えと言って自信満々の顔で迫ってきた。
一番多いのは「ハシシはいるか?」というもの。
モロッコはハシシ(大麻)の一大生産地で、比較的安価に手に入りやすいみたいだった。
怪しげな人だけでなく売店のおっさんや道でミントティーを飲んでるおじいちゃん、そして小さな子どもまでみんなが声をかけてくる。
メディナを歩いていて、立ち止まっている人と目があったら「ハシシか?」
むしろ歩いてる同士ですれ違いざまにも「ハシシいるか?」
最終的にはスーパーでも「ハシシはこっちだ」
と。
さすがにそこは違うでしょ、スーパーにハシシ買いに来ないから。
仮に買うとしてももっと怪しい路地裏とかの暗い所で売買したい。
それくらい身近?なところにハシシがある。
”旅行者=ハシシを求めている”ってイメージなのか、ただ単に見た目がみすぼらしいから声をかけてくるのか。
ヒッピー全盛期にはそういうのに溺れて帰れなくなったり命を落としてしまった旅人がたくさんいるとかいないとか、本で読んだりうわさで聞いたり。
改めて新しい場所に来たんだな、と感じるきっかけが色々あった。
夕飯はホテル近くの食堂で食べた。
ハンバーグのようなものに付け合わせが大量のオリーブとグリンピース、玉ねぎを炒めてクミンで味付けしたもの。目玉焼き、ポテトとパンがついて20DH(約240円)。
パンと一緒に手で食べた。モロッコは手が主流?まだ来たばかりで何も分からない。
おいしかった。
メディナは夜でも場所によっては人が集まっていて、みんなで映画を見ていたりネットカフェがにぎわっていたり普通のカフェもにぎわっていたりした。
mamora hotelにはwifiがなかったので近所のネットカフェに交渉してwifiだけ使わせてもらった。
1時間の約束でお金を払って(料金忘れた)パスワードを教えてもらった。1時間経つと接続が切れてパスワードも変わっていた。しっかりしてる。
宿は一泊90DHだけど、もう少し安くしたい。明日はどこか別の街にいこうかなと思って地球の歩き方をパラパラめくった。
ちょうどいい場所・・・
直感で、フェズ。
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