2017年11月に訪れたハンガリーのブダペスト。
ハンガリーで有名な食べ物といえば、フォアグラと「マンガリッツァ豚」です。
フォアグラは食べたことがあるけれど、マンガリッツァ豚は食べたことがない!
ということで、ハンガリーに来たからにはどうしても食べたかったその豚を、自分で買って、焼いて、食べたという体験談です。
マンガリッツァ豚とは
マンガリッツァ豚は、羊のような毛で覆われたハンガリー原産の豚で、別名「ウーリーピッグ」とも呼ばれます。
希少性の高さから、2004年にハンガリーの「国宝」に認定されました。
マンガリッツァ豚は小屋で飼育されるのではなく、牧草地や林の中で放し飼いにされ、暑い夏も寒い冬も元気に動きまわる丈夫な体を持ち、食べ物も自然食品を食べ、ストレスなく育ちます。
肉の色は赤褐色で牛肉のよう、肉質はイベリコ豚のよう、霜降りは神戸牛のよう、と表現される夢のような豚肉。
コレステロールの原因となる飽和脂肪酸の量が少ないことや、老化防止に効果的とされる抗酸化酵素が多く含まれているなど、味だけでなく健康面でも普通の豚肉よりも優れた点があります。
詳しくは、ハンガリーの大手食品会社PICKのホームページでわかりやすくまとめられています。
参考記事マンガリッツァ豚(マンガリッツア豚)とは | PICK (ピックサラミ)自分たちで買って調理しよう
知ってしまったからには、どうしても食べたいマンガリッツァ豚。
ブダペストのいくつかのレストランでも食べられるようですが、外食はちょっと高い……。
友人は、有名日本人宿「アンダンテホステル」で、オーナーに食べさせてもらったらしいのですが、私たちはAirbnbの宿に泊まっているしなぁ。
ということで、自分たちで買って調理することにしました。
マンガリッツァ豚を買おう
探しに行ったのは、ブダペスト中央市場。
地下1階~2階まであり、観光客だけではなく、地元民も利用する雰囲気のいい市場です。
生肉や加工肉、はちみつ、野菜、果物、ピクルスなど、食品が多く売っています。
地上1階では、マンガリッツァ豚はチョリソーなどの加工品しかなく、生肉はどこにも売っていませんでした。
マンガリッツァ豚が売られているのは、ブダペスト中央市場の地下1階です。
ALDIというスーパーの隣りにあるステーキショップで買うことができます。
▼こちらのステーキショップです
※閉店時間が日によって違うので要確認です。
※現金しか使えませんでした。
▼どれがマンガリッツァ豚か忘れましたが、見た目は牛みたいでした
一番美味しそうに見えたレッグ(モモ)を買ってみました。
美味しそうと言っても、脂なのかスジなのか見分けがつきませんが。
値段は、1kg3500フォリント(約1527円)だったので、300gほど買いました。
日本の感覚で言えば、非常に安い!
だって、日本で豚肉を買うと(ピンきりですけど)100gあたり100~250円くらいしますよね?
国宝肉をこの値段で買えるなんて……
調理してみよう
見よ!この美しい肉を!
さっそく調理します。
塩こしょうをした肉を、油をひいたフライパンで焼きます。
まず片面だけを焼き、断面に半分以上火が通って焼き目がしっかり付いたら、もう片面は少し軽めに焼きます。
ステーキ屋でバイトをしてました。ホールですけど。
美味しい!
柔らかくて、味もしっかりしていて、噛むとジュワ~っと脂が出てきて、本当に美味しい!
豚肉というか、牛肉を食べているような感覚。
脂が多いのに胃もたれなんて全然しそうにない、後味すっきりさっぱりなのが本当にすごい。
余計なソースなどはいらず、そのままの味が美味しいので、塩コショウが最高。
ただ、スジが本当に多くて、最後ガムみたいに口に残ったのが気になりました。(汚い)
ちなみに、付け合せはハンガリー料理によく使われるパプリカです。
とても肉厚で甘みも強くて美味しかったです。
ハンガリー料理ってパプリカをたくさん使うらしいんですが、他の野菜に比べて特別安いというわけではなかったです。
調理してみよう(再)
やっぱりスジが多かったのが気になったので、違う部位で再チャレンジすることにしました。
ロースか肩ロースを買おうとしていたのに、その日はネック(日本では豚トロと呼ばれる部位)しかないとのことで、迷ったけれどネックを買うことに。
値段は、1キロ4000フォリント(約1746円)。
前回のレッグより高いけれど、それでも全然安い。
680gの塊ごと買って、2490フォリント(約1084円)。
見よ!この美しい肉を!
今回は油はひかずに焼きました。
前回は肉から出てくる脂で十分だったので。
美味しい~!
・多少焼きすぎてもしっとりしている
・柔らかい
・味がしっかりしている
・フォークが刺さらず跳ね返ってくるほどの強い弾力
・牛タンみたい
・胃がもたれないさっぱりした脂
・冷めても固くならない
……こりゃあ、うまいぞ!すごく。
感動を噛み締めました。
調理してみよう(再々)
次の日の昼ごはんにもマンガリッツァ豚を焼きました。
なんて贅沢なんだろう。
いくら食べても飽きないと思う。
あ~やっぱり美味い。
脂が旨い。
ウーリーピッグに感謝。
おいしくいただきましたよ。ありがとう!
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