メイです。
日本からの郵便が届かず、まだリスボンから出られません。
EMSにした意味……!
ポルトを出て、さぁ旅再開だ!モロッコだ!と意気揚々と出てきたんですが、まさかリスボンでこんなに長居することになるとは思いませんでした。
ゆっくりしたい気分ではないのに、ゆっくりせざるを得ない状況が続いていて、非常にもどかしいです。
プリーから列車でガヤー
2017/4/4 プリー~ガヤー
ガヤーへ
シャワーを浴びて、大急ぎで準備。
バタバタして、サムくんともろくに話せず……。
チェックアウトして、オートリキシャ(50ルピーくらい)で駅まで。
サムくんまたね!今度はイランで再会できるといいな!
10時55分、プリーからガヤー行き電車は定刻通り出発した。
今回はSleeperだ。
エアコンがないので昼間は暑い暑い。体がベトベトになる。
ときどき通る物売りの声は、日本の駅員の車内放送と同じ、鼻にかかったような声だった。
「チャーーーーイチャイチャイチャイチャーーーイ」とあの声で叫ばれると、ちょっと笑いそうになる。
この声が、電車のガタンゴトンという音に打ち勝つ音なんだろうな。
お腹が空いたので、車内販売のサモサっぽい丸い揚げ物を買う。
4つで30ルピー。
中身はじゃがいもと、何かのスパイスの味。
なかなかおいしいし、お腹に溜まる。
チャイが欲しかったのでチャイ屋の兄ちゃんを呼び止めると、インスタントコーヒーの粉に、甘いミルクを入れたものだった。
このミルクが冗談じゃないってくらい甘かった。
ミルキー溶かして作ったでしょ。
このチャイの兄ちゃんが、外貨をコレクションしてるらしく、日本のお金を交換してくれ、と言ってきた。
「日本円はバックパックにあるから出せない、USドルしかない」というと、それでいいと言う。
いいのか。
1ドルを渡すと、兄ちゃんは細かいルピーを持っていなかったので、先に担保として100ルピーを私たちに渡し、あとでお金を崩して戻ってきた。律儀だ。
その時は無料でもう一杯くれた。
かなり親切で明るい兄ちゃんだった。
バングラデシュでも食べた辛うまポン菓子ジャル・ムリ。
辛くて大好き。
こうやって作ってもらう。
昼間の食事は、揚物やビリヤニを車内販売していているのでそれを買うか、途中で長く停車する駅が2回くらいあるので、その時に外に出て買っている人もけっこういる。
問題は、みんなゴミを窓の外へ捨てることだ。
私たちがゴミを袋に入れてまとめておいたりすると、それを見た周りの人は「ゴミは外へ捨てればいいんだよ。ポーイって。」と真面目に言う。
素焼きの器のマサラチャイが来たので、慌てて呼び止めた。
これを待ってた。やっぱりこれがおいしい。
車内販売は、ほとんどがティーバッグに甘いミルクを注ぐ方式だったから、これはレアだ。
飲み終わったら窓から気兼ねなく捨てられるのもいい。
車内模様
車内には、物売りの他にいろんな物乞いが通る。
他にも、足が悪い人、目が見えない人、子供など。
四つん這いで歩いてくる人にはかなり驚いた。
その人は、私たちの足元をささっと掃除してから手を出してくる。
未だにわからないのは、妙に妖艶な化粧と服装で、顔の横で「パンパン!」とやたらいい音で拍手をして、セクシーな声で「10ルピィ♥」と言ってきた女の人。
あれは本当に意味がわからなかった。
なにかのおまじない?
「ほら手叩いてあげたんだからお金よこしな?」みたいな態度で、シュンの頭や足をなでるように触ったりするんだけど、まわりの男性客はそれをやられるシュンを見て、ニヤニヤ。
わたしにはやらないところと、まわりの客の反応を見て、売春婦かなにか?
調べてもわからない。分かる人誰か教えて~
あぁ、今思い出しても笑いが止まらない。
「パンパン!10ルピィ♥」って、飛躍しすぎ。
みんな親戚
インドは、人との距離が近い。
すぐに人に話しかけるし、 ボックス席だけど前の椅子に足を乗っけたり、邪魔なら足をどかして、と言ったり、 あっちが空いてるから移りなよ、と指示したり、真横で横になって寝始めたり。
日本人だったらものすごく気を遣うような場面でも、彼らは全然気を遣わない。
だから私たちも全然気を遣わない。
それでも、悪い空気が流れないのはさすがだ。
全員が親戚のような気がして楽だ。
17時くらいに、乗務員が夜ごはんの注文を取りに来た。
90ルピーなので迷ったけれど、試しに2人で1つ頼んでみることにした。
期待はしていなかったけれど、1時間後に出された食事は思ったよりも豪華でおいしいものだった。
チャパティ4枚、ダル、ベジカレー、豆腐のようなチーズが入ったカレー。
食べ終わったら、ベッドを作って寝た。
といっても、まだ20時くらいなのですぐにはそんなに寝れなかったけれど、なんだか居心地がいいSleeper。
窓からの風が気持ちよくて、なかなか快適だ。
私たちには3AよりSleeperの方が合っていたみたい。
3時10分にガヤーに到着予定なので、30分前には起きて準備をした。
周りに同じところで降りる人がいたので、着いたら教えてもらえることになった。
20分ほど遅れて、3時30分にガヤー到着。
ガヤーからシェアタクシーでブッダガヤ
2017/4/5 ガヤー→ブッダガヤ
ガヤー到着
無事にガヤーに到着したものの、まだ街は暗いのでとりあえず外が明るくなるまで駅で寝ることにした。
人は多いので、特に危険は感じない。
座っていると、さっき車内で話したおっちゃんがチャイをおごってくれた。
親切だな~ありがとう!
このときなんの疑いもなく飲んでしまったけれど、睡眠薬詐欺の可能性もあったな、と後から思った。
今度からどっちか1人が毒味してから飲むことにしよう。
シュンはさっそく爆睡。
2人で爆睡って怖くてできないんだよな~。
それになぜだかあんまり眠くないので、わたしはずっと起きてることにした。
途中トイレに行こうとしてうろうろしたけれど、歩いてる途中、駅がおしっこ臭すぎてする気が失せて戻った。
駅のトイレは有料だからか、男がそこら中で立ちションをしている。
疑問に次ぐ疑問
明るくなってきたので、シュンを起こして出発、の前にトイレ。
有料の女子トイレに並んだはいいものの、6個くらいあるトイレのうちの1個しか機能してない。
と思ったら、うち2個はずーっと篭もっている人がいるだけだった。
ずっと出てこないから、壊れてるのかと思った。
15分も中で何してるんだろう。本当に疑問。
シャワーでも浴びてるとしか思えない。
それともう一つ疑問。
トイレから出たらみんな手を洗うけど、口もゆすぐ。
口をゆすいだらそのまま洗面器にぺって出せばいいのに、なぜか地面にぺって出すの、なんで????
ついでに両手ですくった水で、サンダルごと足を流し出す。
あーあ。だから洗面台の地面がびしょびしょなんだよ……
これもインドの浄・不浄の考えに基づいてるのかな。
30分ほど待って、やっとこさトイレを済まして出発。
シェアタクシー
駅の外に出ると、早速声を掛けられる。
ブッダガヤまでシェアタクシーでを8人程度で割って1人20ルピー(1台150~200ルピー)で行けるという情報は持っている。
たくさんいる運転手の中から、うちは20ルピー!だという運転手がいたのでついていく。
▼「SHINee」Tシャツが気になりすぎる
でも、どう考えてもあと8人つれて来れるとは思えない。
そもそも8人乗れるスペースがない。
でもとりあえず一旦車に荷物を置くと、「この車は今出発する。だから1人100ルピーだ」といい出した。
出ました。まぁこんなんではイライラはしない。
じゃあいいですと言って、他の車を探すも、なかなか見つからない。
まだ朝の6時台だから客がいないのかな。
しばらくうろうろし、とりあえずまた20ルピーだと言っている運転手を発見した。
現在の人数は、私たちを含めて5人だ。
わたしが朝食を買いに行っている間に、地元の人が乗ったり、シュンが欧米人観光客を勧誘したりして、一応7人くらいにはなった。
この運転手も途中から、ひとり50ルピーだとか100ルピーだとか言いだしたけれど、20ルピーって最初に言ったんだから絶対20ルピーだ!と3人で猛反対する。
そして、おそらく1人20ルピーで行くと話がまとまった。
それでもしつこく勧誘してくる他の運転手に、欧米人観光客は「Bye~!Have a nice RICE~!」的なことを言って挑発していた。
嫌な感じだ。
無事1人20ルピーで目的地まで来ることができた。
相場が20ルピーと言えど、観光客が20ルピーで来るにはなかなか手を焼くと思う。
かと言って、諦めて100ルピーで来てしまったり、着いてから不当な追加料金を払ってしまうと、この方法でボレるんだと思って味をしめる客引きが後をたたないと思うので、断固として20ルピーで行ってもらいたいところ。
今回は3人で強気で交渉できたからよかった。
ブッダガヤ到着
ブッダガヤに到着した。
ブッダガヤは、釈迦が悟りを開いた地とされる、仏教の聖地だ。
この街では仏心寺という寺の宿坊に泊まりたかったので、降りたところから20分くらい歩いて向かった。
のどかな道を通る。
ヤギがすごく多い。
ドミトリーは1人150ルピー。
でもwifiは有料で、1日100ルピー、2日以上で150ルピーだ。
部屋は日当たりが良いのでかなり暑く、扇風機は1台だけある。
▼トイレとお風呂。洗濯を乾かすところがたくさんあって嬉しい
昼まで寝て、街に繰り出した。
ブッダガヤにはいろんな国の仏教寺院がある。
日本寺、ブータン寺、バングラ寺、中国寺などなど。
ブータン寺がきれいだった。
昼ごはんは、チョーメンと揚げもの。
ラッシー屋台でラッシー。
40ルピーは高いな。おいしいけど。
▼柄をつけたら楽なのに。
歩いていたら、京都外語大に通っていたというインド人に話しかけられる。
日本語がとてもうまい。
明日バイクで1人500ルピーで観光地を周るから、どうだ?というお誘い。
電話番号をひかえた。
かなりちゃんとしている人ではあった。
お勤め(勤行)が始まると聞いていた17時に日本寺を再び訪れる。
ここで同じようにお勤めに参加しようとしていた金髪ロン毛のきょうすけくんと会う。
少し待ってみたけれど、一向に始まる気配がなかったので諦めて3人で夜ごはんを食べに行くことにした。
かなりいろいろ歩き回ってお店を探したけれど、ちょっといいレストランはあっても、手軽な屋台や食堂が全然ない。
結局きょうすけくんが今日行ったというお店に行くことにした。
ラッシーが有名なところらしい。
いい店を教えてもらえた。
ベジターリーと、プーリーサブジ。
ここのダルはかなり豆感が強く濃い。
プーリーはほんのり甘く、揚げパンっぽくておいしかった。
スウィートラッシー(プレーン)とマンゴーラッシーも頼んだ。
マンゴーより、プレーンの方がおいしかった。
きょうすけくん、いい店を教えてくれてありがとう。
お互いまだインドにいることだし、またどこかで。握手をして別れる。
部屋に戻って、シャワーを浴びがてら溜まった洗濯をした。
明日の朝5時から始まる仏心寺のお勤めに参加しようと思ってスタッフに聞くと、ここの日本人住職がちょうど今日本に帰ってるらしいので、お勤めはないらしい。
ここに泊まった意味~
まぁいいか。
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