メイです。
あのふたり節約旅してるみたいだから痩せちゃったんじゃないか、って心配してくれている人いますか?
大丈夫です。逆に胃が拡張してさらに大食いになりました。
海外で(もちろんヨーロッパでも)自炊をすると日本よりかなり安く作れるのでついバクバク……。
最近まじで食べ過ぎだと思うので、筋トレします。腹筋。
パン屋ショックと鬼の坂道
2017/4/16 ポカラ~タンセン(パルパ)
ショック
6時半に起床。
起き抜けのメガネのまま、鏡も見ずにいつものパン屋へ向かう。
昨日より遅いけど、パンまだは少し温かそうだ、よかった。
今日はいつものおっちゃんがいなくて、10歳くらいの女の子(娘?)が店番をしていた。
慣れた手つきで客をさばいている。
これは何?と指をさして聞いたら、「これは10ルピーだよ」、と。
中身は何かを聞きたかったんだけど、え、ちょっと待って、これが10ルピーだって?
じゃあこれは?「20ルピー」
これは?「10ルピー」
おいおいおい。
基本全部20ルピーで、何も入ってないシンプルなパンは10ルピーじゃないか。
いつものおっちゃんからは、基本30ルピーで、その他は20ルピーで買っていたのに。
………、、。
子供は素直だな。
おとといと昨日のは観光客料金だったのか。
1年前のネット情報では1つ20ルピーって書いてあったから、あーここも10ルピーの値上げかって思ってた。
他のレストランなんかは余裕で50ルピーくらい値上げしてるから、10ルピーの値上げくらい全然あり得ると思って疑うわけもなかった。
▼いつもの半額のパンたち
なんか、バカみたいだ。
苦手な早起きを頑張って、出来たてのパンを買って、やっと見つけたポカラでの自分たちのルーティーン!なんて喜んでいたけれど、 まさか値段をごまかされていたなんて。
観光客料金を取るのは悪くないと思うし、数十ルピーなんてどうでもいいけど、騙すようなやり方は本当に後味が悪い。
なんなら値段表に地元料金と観光客料金を書いておいてくれれば普通に払うのに。
また、ネパールにやられた。
カトマンズのチヤ屋、ここに来るまでの乗り合いバンと続いて、これで3回目だ。
最初の2回は気づいたけれど。
▼近くの宿のカフェで昼用のチーズとナッツのパン。こっちも焼きたて。
タルチョの服
今日はポカラを出てタンセンに移動する。
9時半くらいにここを出ようとしていたけれど、昨日から干している洗濯物が全然乾いていなくてまだ出れないので、入院している祖母へ手紙を送るため1人で郵便局へ向かった。
切手は50ルピー。手紙はだいたい2週間で届くらしい。
ちゃんと届くかしら。
内容写メるのも忘れたし、もっと大事な日付を書くのも忘れた。悔しい!
郵便局の行き返りですれ違った地元民計5人くらいが、タルチョがプリントされた服を着ていた。
ネパールのお土産屋でよく見るこれ。
観光客用かと思いきや、地元の人が着ていたのには驚いた。
おそらくだけど、あれを着て歩くと読経したことになると思ってやっているのだと思う。
タルチョとは、
五色の順番は青・白・赤・緑・黄の順に決まっており、それぞれが天・風・火・水・地すなわち五大を表現する。……
風の馬が描かれている場合にルンタと特に呼ばれ、仏法が風に乗って拡がるよう願いが込められている。
他に願い事や六字大明呪、四神(虎、麒麟、鳳凰、龍)などが描かれている場合もある。経文が書かれている場合は風に靡くたびに読経したことになる。
引用:Wikipedia(強調は引用者)
ポカラを出てタンセン(パルパ)へ
宿を出て、大通りから乗り合いバンに乗ってオールドバスパークへ。
オールドバスパーク内の砂利道に入ってすぐに、シュンが「なんか痛い」と言った。
「足の裏に何かが刺さったっぽい。」と。
いやいや、靴を履いているんだから何かが刺さるなんてことはないでしょ~。
一応靴を脱いで確認してみるけれど、やっぱり何もない。
でも歩くとまだ痛い。
今度は靴を脱いで中敷きも外してみたら、なんと釘が刺さっている!
▼横から見た図

怖い怖い。
よかった、放置しないで。
というプチ事件。
オールドバスパークの商店の優しいお兄さんが、チケットカウンターはあっちだよと教えてくれた。
タンセンまで1人300ルピー。これが正しい値段なのかはわからないけど。
このチケットを買うまで、警察とか別の場所のチケットカウンターの人とか、何人もの人に聞いたけれど、みんな違うことを言うからあっちこっち探しまわって大変だった。
タンセン行きのバスについては地元の人もよくわかっていないか、最近情報が変わったかのどちらかだと思う。
ポカラからタンセンに行きたい人は、素直にオールドバスパークのチケットカウンターに行くといいと思います。
12時30分出発のバスなので、それまでに昼ごはんを食べよう。
バスパーク内の食堂でベジチョーメン90ルピー。
▼野菜は炒めず後乗せ
▼ネパールでよく見る圧力鍋
すし詰め
12時15分にチケットカウンター前に行くと、まだ席につく前なのに、すぐに発車した。
乗客は私たち2人と、現地人1人。
少なくて快適だわ~と思ったのもこのときだけ。
バスパークを出てすぐの大通り沿いの、八百屋の前で停車。
そこでチケットを持った人たちがバーっと入ってくる。
どこでチケット買ったんだ?
ちゃんと座席も決まっているようで、私たちも席移動。
バックパックはバスの上へ。
快適な時間は2分で終わった。
係員の体育会系の兄ちゃんはなぜかものすごく急いでいて、大声でまくし立てたり、早く入れと乗客を急かす。
それがずっとうるさくて、イヤホンでシャットアウト。
ようやく出発してからも、チケットを持っていない途中乗車の客を乗せていき、バスは超満員ですし詰め状態。
普通はどんなにバスが混んでいても、座ってる人は楽ちんって思うでしょ?
でもちがうの。
このバスは、まず足が伸ばせない。
普通に座っても、膝は前の座席に当たる。
横幅も狭いから、シュンと肩が重なって痛い。
背もたれはほぼ直角で倒れないから疲れる。
シュンは通路側だったので、もっと大変そうだった。
シュンの上におじさんが座っちゃいそうな勢い。
途中で吐いている子どもがいた。
みんな助けるけど、バスの暴走は止まらない。
途中の景色がきれいなのには救われた。
棚田も美しい。
5時間で1度も休憩せずに、「タンセン!」と言われ降ろされたのは、17時40分。
バスターミナルなどではなく、ただの分かれ道だ。
乗客を乗せたバスは、もう一方の道を走り去って行った。
坂・階段・急坂
地図アプリで調べると、ここからタンセンまで歩いて1.5km程度で、15分で着くと書いてあった。
1.5kmなんて楽勝楽勝~と思ったけど、こっれがキツかった。
最初は車道。
余裕の記念撮影も。
途中から徒歩用に山を切り開いた、急な階段と坂道が現れた。
写真だと角度が伝わらなくて悔しい。
20kg背負って歩くのはつらい。
汗もやばいよ。
歩き始めたのが17時45分。
タンセンに着いたのは18時45分。
1.5kmに1時間かかった……
歩きのキツさではこの旅一番だった。
でも歩いてる途中、大人も子供もすれ違う人みんなが、向こうから話しかけてくれて嬉しかった。
何人と挨拶したかなぁ。
「ナマステー」って宗教的な言葉だけど、「チャオ」のようにどの時間の挨拶にも、別れの挨拶にも使えるから、コミュニケーションを取るには便利な言葉だなと思った。
それに、何だこの人たち?と不思議そうに見てくる人にも、「ナマステ~」と言うと、必ず嬉しそうに笑顔で返してくれる。
宗教的な言葉だからこそ、すぐに心に歩み寄れる感じがする。
やっとタンセンのバスターミナル(というかバス駐車場)に到着した。
ここまで頑張って歩いた自分へのご褒美に、コーラを買った。
80ルピーのコーラとか絶対に買わないと思っていたけれど、買っちゃったし最高にうまい。
目星をつけていたホテルタンセンにチェックイン。
夜ごはん
夜ごはんは、宿から徒歩10秒くらいのところで。
あまりの近さにこの店でも宿のWi-Fiがスイスイ繋がる。
さすがに観光客のいないタンセンは食べ物が安い。
▼ベジトゥクパ70ルピー
▼モモ80ルピー
▼ロキシー30ルピー
ロキシーはネパールの蒸留酒。
ここの自家製ロキシーは、水割りのような薄さだけどおいしかった。
店のおっちゃんが、チャンとロキシーは米から作られていて、製造過程で2つに分かれる的なことを言ってた、と思う。
▼食後にチヤ20ルピー。
宿に戻る。
聞いたら、ここはお湯は出ないらしい。
今の時間に水シャワーは寒いから、明日の昼に入ろう。
汗臭いけど。
まだ来たばっかりだけど、この街好きだな。
観光地じゃないから、街の人がみんな普通でいい。
気さくですぐに話しかけてくれるし、優しい。
地元の人と自然と触れ合えるのが好きだ。
バスでもいろいろ考えたけど、結局わたしが好きなのは観光地化されていないところなのかな。
今までの旅を思い出してみて好きだった場所は、ルアンナムター、ウドンタニ、サワンナケート、ダッカ、ヤンゴン、ピンウーリン。
その街が好き、というよりかは、そこで過ごした時間が楽しかった。
こんなことを言うと、普通の観光客が行かないところが好きな旅ツウみたいでウザいけれど、観光客が少ない=情報が少ない。
だから、自分たちで楽しいことを開拓・発見できて、自分たちだけの旅をしている感じがするのが好きだ。
あ、でもタイは大定番だけど、大好き。笑
Comments