【2017 インド⑳ バラナシ】火葬場のじいちゃんと旅の本質

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シュンです。

現在モロッコのカサブランカです。

明日黄熱病の予防接種を打ちます。take it easy…

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友人との合流

2017/4/26 バラナシ

本当に来た。
日本から、僕の旅仲間であり大学の友人でもあるしょうへいが、インドのバラナシに来た。

▼ブルックリンて…

旅中の出会いは色々あったけれど、日本の友人との合流はこれが初めて。
しょうへいはサラリーマンなので、インド滞在は1週間程度。
すこしでも旅の楽しさを思い出してほしい!笑

昼食を食べに、昨日ラッキーが教えてくれたTHREE CAFEという店へ向かう。
ベジターリーが110ルピー(約187円)。

確かに聞いていた通りちゃんとしているし、味もマイルドで食べやすい。
ただ観光客向けなので、値段は若干高い。

店を出たところでラッキーに会った。
しょうへいが両替をしたいらしいので、ラッキーが客引きをしているサントシュの店で両替をしてもらうことにした。
すごく良くはないけれど、悪くもないレート。

ラッシーを飲んで、一度宿に戻る。
暑すぎるので、外をブラつくのは夕方からだ。

共有スペースでお茶を飲んでいると、ひろしと名乗るインド人が来て、明日の朝ガンガーで朝日を見るボートの勧誘をしてきた。
それにしても、1人200ルピーって高くない?

夕方になったので、マニカルニカーガート周辺を散歩する。

子どもたちがガンガーに飛び込んで遊んでいる。
何回も、楽しそうに。

これを見ていたら、ガンガーに入ることなんて普通のことのように思えてくる。
たしかに、僕たちみたいな地元民以外の人にとっては健康的にちょっと危ない面もあるかもしれないけれど、バラナシではこんなにも多くの人がナチュラルにガンガーの水を使っているので、「こんなに汚いガンガーに入ったぜ!」みたいなポーズは失礼な気もする。

このとき川に入る準備をしていたら一緒に飛び込んで遊べたのに。

火葬場のじいちゃん

それにしてもこんな火葬場の近くで、死体とか灰だとかを流しているであろうそのすぐ隣で川遊びって、距離的にすごいなと思う。

それくらい、他人の生死なんて気にならないくらい人が多い国だということなのか。
人が死ぬこと、死体を燃やすこと、流すことは当然だから、別にその近くで遊んだって気にはならないのだろうか。
どんな感覚なのだろう。

火葬場を、すこし離れたところにある階段に座ってボーッと眺めた。

よく聞く、お金を請求してくる人が近付いて来た。
けっこうなじいちゃんだ。

「ここに来たらみんな、薪代やドネーションを払ってる。払えばカルマを抜けられる。
払わないなら今すぐここから立ち去れ。」

カルマって仏教の用語だと思っていたけれど、現在仏教徒ではないインド人も普通に使うみたいだ。

かなりしつこく言われた。
ここから動かない限り言い続けるっていうくらいの勢いだ。

さっきまでいた欧米人女性2人組もその人に追い出されていたが、他にもたくさんの人たちが座っている。
インド人もいるし外国人もいる。

僕だけ目をつけられたようで、場所を変えてもついてくる。
近くにいたインド人も苦笑いで、「こっちに来なよ」と言ってくれたけれど、すこし移動しただけではダメだった。

ここで薪代を払う必要はないことを、僕たちは知っている。
別に火葬の邪魔をしているわけじゃないし、あっちに行ってくれと言ったけど、

「ここは俺たちの生まれた場所だから、お金を払わないなら出ていってくれ。go home go home now now now……」

一見、ウザい。と思うけれど、でもたしかに言っていることの意味は分かる。
自分の生まれ育った場所に、わけの分からない外国人が侵入して、(おそらく)神聖な、死体を焼くところ、流すところを見学している。

ムカついたりするだろう。
もちろん、このじいちゃんがこの土地に誇りを持っていれば、だけれど。

ここに来てはいけないんじゃないか、とは思わないけれど、ここに来たら快く思わない人がいて、そういう人に何かを言われることはあるし、その人たちの感情は理解しなきゃいけないとは思う。
最低限、それが旅でいろいろな人たちの場所を訪れる者の持つべきモラルだと思う。

間違っても、「このじいちゃんとバトル!」みたいな馬鹿なマネはしたくない。
多角的に、かつフラットに物事を見なければいけない。

バラナシの火葬場以外でも、他の国で少数民族の村とかその他ローカルな場所とか、自分が逆の立場だったら嫌だなと思うことはよくある。
人々の生活シーンに入っていくわけだし、ローカルな場所は観光地よりもリアルな分、デリケートさもある。

地元の大田区に住んでいたとき、福山雅治の「桜坂」が売れて桜坂を訪れる人が増え、人が多すぎて通れずサッカーの練習から家に帰るのが遅くなったときは、子どもながらになんか嫌だと思った。
二子新地に住んでいたときは、毎年5月頃になるとバーベキューで酔っ払って駅で寝たり吐いたりゴミをそのままにする大学生が嫌だった。

だから、じいちゃんの気持ちも分かる部分もある。
ただ金を出させたいだけだったかもしれないけれど、なんとなく「金を払え!」よりも「今すぐ出て行け!」のほうが気持ち強めに言っていた気がしたから、そうなのかなと。

今回インドで所謂「ウザい」インド人に会った記憶はあまりない。

基本的にこっち(旅人)が心に余裕を持って、変な固定観念をなくして接したらみんな普通に思える。

全然ウザくないし、一見怪しくても良い人ばかりだ。

そうは言っても、悪い人がいるのも事実。
心の持ちようと、こちらの雰囲気っていうのが悪い出会いを減らしてるのかなとは思う。

こういう心を持って旅をすることができて、本当によかったと思う。
こういう意味でも、初海外、初旅じゃなくてよかった。いい意味で慣れている。
インドは初めてだけど。

インドに特別感とか、特になにも感じていない。
特別汚くもない(街なかに牛や山羊がいるのは珍しい)し、特別ウザくもない。
でもとにかく特別だと思うのは、人の多さ。中国を思い出す。
本当に、どこにでもたくさんの人がいる。

みんな、「インドうぜー、インドきたねー」って人から聞いたり噂で聞いていて、「実際そうだった!でもなんかよかった、結局俺はインド好きだ!(orもう二度と行かねえ!)」って言いたいだけなんじゃないかと思う。

大袈裟に言えば、それを言いたくてインドに来ているみたいな。

最初からインド人はウザいって固定観念を持っていたら、そりゃあウザいと感じるだろう。
道でインド人に話しかけられたら早速、「これこれ、あーうぜー」みたいになってしまう。

もちろん悪いインド人もたくさんいるから、「ウザい」ってレッテルを貼られてしまうインド人全員の連帯責任とも言えるかもしれない。
「ウザい」と言われない国もあるから。

だけどこういうのって言う側と言われる側両方に問題があるから、とりあえず僕は言う側(インドを訪れる日本人旅人、自分も含めて)にもう少し考えてほしいと思う。

期待に沿った面白話や武勇伝を体験したい、した気になりたいだけの人が多すぎるんじゃないか。
フラットな気持ちで、自分のオリジナルのインドを楽しむ気が、最初からサラサラないんじゃないか。

ネットで見たり人から聞いた感じでは、そういう人が多いように感じた。

ダーシャシュワメードガートまで戻って、プジャーを見た。
始まる前はみんなしっかり場所を取って待っているのに、途中で帰る人が多い。

夕飯を食べるため、歩いていてたまたま見つけた賑わっている食堂に入った。

「フリー!」と言われてえ?ってなったけど、壁にfree meal for tourist と書いてあった。
シヴァのフェスティバルらしく、3日間は無料で食事を提供するらしい。

touristって外国人のことではないだろうし、いいのかなと思ったけれど、良いと言われたので食べることにした。
そのかわり、残しちゃダメだと。
なるほど、もちろん大丈夫。

席に座ると、ターリーが運ばれてきた。
これが無料か!しかもおかわりもOK。

みんな、すごい勢いでかっ食らっている。

ただの観光客なのに親切にしてくれたし、明日もやってるから来いよ!と言ってくれた。
感謝の気持ちをドネーションしておいた。

ブルーラッシーまで歩いて行き、プレーン、ザクロ、マンゴーを注文。
プレーンが一番うまいという結論になった。

まだまだバラナシを楽しもう。

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