【2017 パキスタン① アムリトサル~ラホール】国境越え、オートリキシャーと揉める

これまでの旅のルート

シュンです。

現在モロッコのトドラ渓谷にいます。

アムリトサルからワガ国境へ

2017/5/9 アムリトサル~ラホール

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2017年5月に、インドのアムリトサルからワガ国境を越えて、パキスタンのラホールまで行ったときの情報です。

コイルヒーターでお湯を沸かし、朝のコーヒーを作って飲んで、手早くパッキングをする。
今日中にインドを出国しないと、VISAの滞在可能日数をオーバーしてしまう。

宿を出て、歩いてバスターミナルに向かう。

あー、今日はこれからパキスタンに行くんだ。
緊張と言うか、なんかまた新しい国に行くんだなあという、ワクワクとソワソワの混ざった気分だ。

バスターミナルに着いて、今まさに出発しようとしていたバスに乗り込む。

しばらくすると、バスはアターリーの街に到着した。
ここからパキスタンとの国境まではまだ3.5kmくらい距離がある。

お腹が空いたので、一旦休憩しよう。
チャイ屋でチャイとサモサを注文し、今朝アムリトサルで買ったナンのセットを広げる。

食器を出してくれたり、いろいろ気を遣ってくれて、他の店のなのに優しい。

腹ごしらえを済ませ、リキシャーと交渉して国境へ向かう。
道路は一本道で、ほとんど誰も走っていない。

まずはインドのイミグレで出国をする。
すこし緊張感の漂う、立派な建物だ。

インド出国、パキスタン入国

出国審査がやけに厳しい。
荷物検査以外に、いくつか質問をされる。
日本での職業や月収、パキスタンのどこに行くのか、インドにはどれくらいいたのか…
日本の大きな島の数はいくつだ?とか。

本当に日本人かどうか疑っているのか?

モタつきながらも無事に出国審査が終わった。
出国スタンプとともに「I wish you all the best」と激励の言葉を頂き、なんとなくパキスタン入国への緊張感が高まる。

イミグレの出口でもう一度荷物検査があったが、
「日本?いい国だね~。日本に旅行するならどこがいい?」などゆるふわな個人的質問に答えるだけで終わった。
荷物検査はやらなくて大丈夫?

イミグレの外で待機している専用バスでパキスタン方面へ移動する。
客は4人、荷物運び係が5人、警察が1人。

ものの数分で国境に到着した。
このワガ国境は、毎日夕方にインドとパキスタンの衛兵が共同で国境閉鎖?セレモニーを行うことで有名だ。
そのため、この国境には両サイドに観客席が備えられていて、けっこう立派な庭園があったりする。

インドとパキスタンがそれぞれ国の威信をかけたバトル(セレモニー)を繰り広げるらしい。

毎日夕方になるとたくさんの人が集まるようだが、まだ昼なので観客は誰もいなかった。
いるのは、本当に強そうな軍人たちだけ。

椅子に座って青空会議をしている軍人たちを守るように、防弾チョッキを着た兵士数名がいつでも銃が撃てる状態で待機している。
他の国で銃を持っている人はたくさん見てきたけど、いつでも撃てるように構えているシーンは初めて見た。

ここは過去にテロもあった国境だし、インドとパキスタンはいつも揉めているし、やはりこれくらい厳重にすべきなのだろう。

軍人たちはどいつもこいつも身長が2メートルくらいあって、ゴリマッチョで、スタイルも割と良い。
勝手にビビって国境のセレモニー会場の写真は撮れなかったけど、目が合ったときに親指を立てて微笑まれて、すこし緊張がほぐれた。

そういえば、パキスタンのお金(パキスタン・ルピー)を持っていない。
パキスタンのイミグレの前で何人かの両替商と交渉したが、ここは固定レートらしく、大分レートが悪い。

パキスタンの入国審査自体は厳しいチェックもなく、すんなり終わった。

イミグレを出たところにまた両替商がいたので聞いてみたが、みんな同じレートだったので仕方なくすこしだけ両替をする。

イミグレの前には遊園地の乗り物風のカートが待機していて、入国した人はみんなこれに乗っている。

国境からラホールへ

どこまで乗せてくれるんだろう、と思っていたら、案の定1分くらいでなにもない空き地に到着した。

ネットで見た情報によると、この国境からラホール市内へ行くバスなどはないらしい。
夕方のセレモニーの時間には乗り合いバンが出ているらしいが、昼はなにもないみたいだ。

偶然居合わせた親切なパキスタン人がバイクや車に乗せてくれたりしてラホールまで行けた、という人が何人もいたが、それ以外の場合は高いタクシーかオートリキシャーで行かなければいけないらしい。

(宿に着いてから知ったけど、国境から近くの街までオートリキシャーで行って、そこから乗り合いバンに乗ってラホールに行く方法があったらしい。)

空き地には、売店の売り子と、タクシードライバーとオートリキシャーのドライバーと、さっき遊園地のカートで一緒だった家族しかいない。
一応ラホールまでの値段を聞いてみると、タクシーは1200パキスタン・ルピー(以下ルピー)、オートリキシャーは850ルピーだと言っている。

交渉には応じないようだったので、高いなと思って一度断りベンチで休憩するが、ドライバーもこっちには他に移動手段がないのを分かっている。
そのうち乗りたいと言い出すだろうと、のうのうと構えながらときどき「もういいだろ、行くぞ」と声をかけてくる。

隣にいる家族はどうするんだろうと思って見ていると、知り合いのおっちゃんが迎えに来て、なんと車に一緒に乗せてくれると言ってくれた。

ありがとうと言いながら荷物を積んでいると、オートリキシャーのドライバーが出てきて、必死におっちゃんを脅しはじめた。
オフィシャルなドライバー以外は外国人を乗せちゃいけないんだとか、俺がオフィシャルなドライバーだとか。

結局、おっちゃんはドライバーに屈し、「ソーリー、やっぱり乗せられない」と言われてしまった。
ドライバーも客を奪われないように必死で、こっちに向かって「600ルピーでいい」と言い始める。
すかさず「550ルピー」と言い、とりあえず交渉成立したので、しかたなくオートリキシャーに乗ることにした。

このドライバーはなんか感じが悪い。

「550だよ、なんか文句あんのか?早く乗れよ!」みたいな。

5分ほど進んだところで、オートリキシャーが急に止まった。
「ホテルはどこだ」

目星をつけていた、リーガルインターネットインという宿だと伝える。
ドライバーは「知ってる」と言ったが、予約はしているのか?電話番号は知っているのか?ラホールは広いから色々探し回るのが嫌だ、いますぐ予約しろ。と言う。

こいつ場所知らないんだな。

地図アプリを見ながら場所は指示できるので、とにかく進んでくれと言ったが、予約していないなら行けないというのでそれなら鉄道駅までで良いと言い、ようやく進み始める。

1時間くらいかかって、ラホールの駅の近くに着いた。
「駅のどこだ?」と聞かれたので、もうここでいいと言う。
それでも進むというので、地図を見ながら道を指示して、宿近くのリーガルチョークという一帯まで辿り着いた。

あともうすこしというところで徒歩でしか通れない道になったので、もうここで良いと言って降りた。

「ここで降りるな、乗れ。」

もういいんだよここで。面倒だからこいつとはこれ以上関わりたくない。
550ルピーを払って終わらせようとしたが、手元には国境で両替した1000ルピー札しかない。
ドライバーに聞くと、お釣りは持っていないという。
しかも、550ルピーじゃないと。

はあ?

「鉄道駅までで550ルピーだから、そこからここまでの分の追加料金を払え」
「最初はリーガルインターネットイン(宿)までって言っただろ」

久しぶりにムカついてきた。

まあ確かに、最初は宿までと言ったが、こいつが場所を知らなかったので駅でいいと言ったのは俺たちだ。
駅に着いてからはやっぱり行くというので怪しいとは思ったが、やっぱり追加料金を請求してきた。
なあなあでここまで乗ってきた自分たちにも落度はある。

近くにいた親切なお兄さんが間に入ってくれたけど、全然話はまとまらない。
ドライバーは1000ルピーを請求している。
こっちは絶対にそんな額は払わない。

お兄さん「what can i do…」
申し訳ない…

言い合いをしているうちにメイがその辺でお金を崩してきたので、600ルピーを渡そうとする。

「いらねえよ」
「何いってんだよ、じゃあいくらだよ?」
「分からない、宿のマネージャーに聞く」

はあ??

600ルピーは受け取らず、勝手に去って行った。
こっちも人に聞いて歩いて宿まで行く。

宿の前でドライバーが待っていたので、一緒に入る。
なんだこれ、決闘かよ。同じ場所に行くんだからせめて一緒に行こうぜ。

宿のオーナーのマリックさんという人はいないようで、ロン毛でマッチョの別のスタッフ(マネージャー?)がいた。

まず、部屋が空いているかを確認する。
ダブルが800ルピーだったので、交渉して700ルピーにしてもらった。
(今思えば、よくこの状況で値切ろうと思ったな…)

そして、こいつにいくら払うべきか。

スタッフに相談すると、まずドライバーがベラベラと話し始めた。
きっと自分に都合のいいように言っているんだろう。
なんか地元に帰るから往復分の料金が必要、みたいなことも言っている。

ドライバーの主張が一通り終わったところで、今度はこっちの言い分を伝える。
「最初、こいつはリーガルインターネットインまでで550だと言った。でも途中でゴネて、鉄道駅までになった。それで駅に着いたら今度はもうすこし進むというので、この近くまで来た」

ロン毛のスタッフには英語も通じるし、ちゃんと話を聞いてくれる。
一通り話した後に、説明してくれた。

ラホールからワガ国境まで、オートリキシャーなら600ルピーがローカル料金(地元の人が払う適正料金)。
つまり550はローカル料金を下回っているので、ドライバーが咄嗟に承諾してしまっただけのようだ。
だとしても、ドライバーが自分で承諾したんだから、550で終わらないとこっちとしては不満だ。

そして鉄道駅からここまでは追加料金を取ると、こいつは言っている。
それが300ルピーだと。

全部で900ルピーか1000ルピーくらい要求しているようだったが、ロン毛の彼が諭してくれて、「750ルピー払ってやってくれ」と言われたので、700ルピーだけ払うことにした。

鉄道駅からここまではこっちのミスでもあるので、その分として悔しいけど150ルピー。
とりあえず、あいつの不満そうな顔が700ルピーでは満足していないことを表していたので、よしとする。

妙な緊張感の中30分くらい口論をしていたので、かなり疲れた。
揉めていた額は日本円にすれば数百円程度。
人によっては、揉め事を避けるために払ってしまうと思う。

たしかに危険な国や状況ではそのほうが良いときもある。
でもここで毅然とした態度でいないと、他の日本人旅行者に迷惑がかかる。

どの国でもだいたいそうだけど、日本人はけっこう舐められている。
どちらかと言えば裕福で、欧米の旅人と比べて節約も緩い。そしてなによりガードが甘くて、押しに弱い。

日本人として舐められたくないっていうのもあるし、そもそも人として舐められたら腹が立つ。
それに、旅中には多かれ少なかれ何かしら問題が起こるもので、それを金で解決していたら自分の成長もないと思う。

ムカつくし疲れるけど、問題と向き合うという経験は決して悪いことばかりではない。
まあとにかく、急に来た奴らのいざこざに付き合ってくれたロン毛の彼には感謝している。

チキンが嬉しい

一旦外に出て水を買い、近所の賑わっていた屋台でナゲット付きダルライスのようなものを買った。
これで80ルピー。

こっちの米は軽くて、日本の米とはまた違うおいしさがある。

部屋に戻って休憩していると、停電でWifiとファンが止まった。

夕飯は宿の近くで食べた。
大通り沿いに、鉄板で作るバーガーショップがいくつも並んでいる。
チキンバーガー80ルピー、シャワルマ(ドネルケバブ)70ルピーを注文。
パンも焼いていて、具もしっかりしていておいしい。インドでは肉は少し高かったから、肉の固まりを食べたのは久しぶりだ。
たっぷりのチキンが嬉しい。

隣りに座っていた地元の若者によると、こういうのはラホールではポピュラーなものらしい。

鶏肉が嬉しくて、シャワルマをもう一つ食べる。

最後にチャイ。
今日は金を使いすぎたな。

宿に戻ると、また停電している。
屋上が涼しいと言われたので行ってみたが、たいして涼しくはない。

真っ暗な中で男2人が話していたので、挨拶をして座る。
停電のせいか宿泊者のスリランカ人も上がってきたので、みんなで話した。

パキスタン人の敬虔なムスリム男性。
パキスタン人でお酒もたまに飲むという、すぐ笑うひょうきん男。
スリランカ人でインテリ風のスタイルの良い男。

パキスタンと中国の国境の話から、中国の悪口になった。
いろんなところで多国籍で盛り上がるのは、下ネタと中国の悪口。
そんな気がする。

みんな、「チャイナはバッド、ジャパンはグッド」と言う。
日本が褒められるのは嬉しいんだけど、中国が悪く言われるのは悲しい。

「中国もいい人ばかりだよ?最近は中国製品のクオリティも高いと思う。俺らなんか、二人ともスマホは中国製のだし。日本製品は値段が高いから質が良くて当たり前、同じクオリティで中国製品は半分の値段。日本の企業はもっと頑張らなきゃいけないと思う」
いつもこう言っている。

しばらくすると日本の話になった。

スリランカ「神戸牛が有名ですごく高いよね、食べさせる草も選別して、しっかり管理するって本当か?あと、毒のある魚…」
「ふぐ?」
スリ「そう!ふぐ!スペシャルなトレーニングをしたシェフが毒を取り除いて食べるんだろ?」
「そんな感じ」

敬虔「リスキーじゃないの?」

スリ「いいや、スペシャルなシェフがちゃんとやるから大丈夫なんだ」
「そんな感じ」

敬虔「豚はデイリーに食べるの?」
「食べるよ。」
敬虔「まじか~」

ひょうきんは建物のエンジニア、敬虔は電気のエンジニアをしていて、仕事でラホールに来ている。
「電気ないけどね!ははははは」

毎日、何回か計画停電があるらしい。1回に1時間程度。
パキスタンでは、電力不足が深刻な問題なんだそうだ。

色々話しているうちに電気がついたので、部屋に戻る。
パキスタン初日から濃い1日だった。

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