2018年5月に、モロッコのメルズーガで砂漠ツアーに参加しました。
メルズーガの宿やツアー内容、砂漠に持っていくべき持ち物など、モロッコの砂漠についての情報をまとめました。
ザゴラとメルズーガ
モロッコのサハラ砂漠には、代表的な2つの砂丘があります。
ザゴラ近くのシェガガ砂丘(Erg Chegaga)と、メルズーガ近くのシェビ砂丘(Erg Chebbi)です。
私たちはモロッコ人の友人に、シェガガ砂丘の方が美しい砂漠が見られるとおすすめされていたので、どちらにするか迷っていました。
ザゴラ/マアミド
ザゴラ(Zagora)またはマアミド(Mhamid El Ghizlane/マハミッドギズラン)は、シェガガ砂丘の拠点の街です。
4WD(4×4/四輪駆動)に乗って数時間砂漠を走ると、壮大で美しい砂丘が見られるようですが、それだと1泊(1台?)で2000dhくらいする高いツアーに参加する必要があります。(ザゴラ出身モロッコ人情報)
メルズーガ(ハシラビット)
メルズーガ(Merzouga)は、シェビ砂丘の拠点の街です。
モロッコで砂漠に行くほとんどの観光客は、メルズーガに行きます。
詳しく言えば、メルズーガの手前の街のハシラビット(Hassilabied)に観光客用の小さな宿がいくつか集まっているので、そこから砂漠ツアーに参加する人が多いです。
4WDに乗って砂漠の奥に行かなくても、ラクダに乗って少し行けば、想像したような美しい砂漠を体験することができます。
https://unusual-web.com/?p=21328
参加した砂漠ツアーについて
私たちは、予算の問題でメルズーガのシェビ砂丘に行くことにしました。
ハシラビットにある「Wilderness Lodge(ワイルダーネスロッジ)」という宿のツアーに参加しました。
Wilderness Lodge(ワイルダーネスロッジ)
私たちは、早朝にハシラビットに到着し、その日の夕方にツアーに出発、砂漠で1泊して、午前中にハシラビットから他の街に移りました。
なので、ワイルダーネスロッジ自体には宿泊していないのですが、ツアーに行く前にベッドで寝かせてくれたり、荷物を置かせてくれたり、シャワー・トイレ・Wi-Fiは無料で使わせてくれたりしました。
また、ツアーから帰ったあともシャワーを貸してもらえました。
ちなみに、トイレは洋式ありペーパー付き。
シャワーはお湯もちゃんと出ます。
宿泊するなら、朝晩ごはん付きでひとり150dh。
この宿は、今は日本語が話せるオマールさんがひとりでやっています。
一部で悪評の宿のようですが、私たちはまったく不満はありませんでした。
むしろ人が少なくて、ゆっくり過ごしたい方にとっては穴場かもしれません。
「昔はガイドをやっていたけど今はここでリラックスしてる」とオマールさんが言っていたとおり、いつもタバコを吸ってリラックスしているように見えたので、見る人にとってはやる気がないとか思われるかもしれません。
ですが私たちは、ビジネスライクな感じがなく、適度に気にかけてくれる方という印象を持ちました。
セクハラ被害はこの宿だけではなく、他の日本人に人気の宿でもあったと耳にしたこともあるので、女性一人で行く方はどこの宿に泊まってもモロッコ人男性と2人きりにならないなど、注意が必要だと思います。
以下のリンクは、ワイルダーネスロッジのサイトです。
内容は古く、値段や内容が現在と異なるところもありますが、一番下に書いてある電話番号(右側)は繋がりました。
私たちは前日に、明日行きますと連絡を入れました。
ツアーの値段
私たちが参加した、夕方から砂漠に行く1泊ツアーは、ひとり250dh(約2930円)でした。
この値段は、他のホテルのツアーに比べて格安です。
2泊かけてもう少し奥の砂漠まで行くツアーは550dhで、他にも、朝から行くツアーや車で現地の人の家などを周るツアーもありました。
ブラックデザート(Desar Noir)に2泊3日で行けるツアーは、昔オマールさんがガイドをやっていたときは行けたようですが、今はやっていないようです。
ツアーの内容
17時に宿を出発(季節によって変わるかも?)
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ラクダが待っている広場まで行き、ラクダに乗って砂漠の中のキャンプへ
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砂漠で遊んだり、ミントティーを飲んだり、夕日を見たりして過ごす
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タジン鍋を食べる
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火をおこしてしばらく眺める
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24時前に就寝
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翌日6時半ごろ朝日を見て、ラクダに乗って宿に戻る
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宿で朝食
他のホテルのツアーとだいたい同じ内容だと思います。
ただ、私たちのときは人数が2人しかいなかったからか、音楽の演奏はありませんでした。
キャンプの設備
キャンプは、ガイドさんが調理などをするテント・ガイドさんの寝るテント・食事を食べるテント・私たちが寝るテントが連なっている感じです。
寝る場所はベッドではなく布団で、寝心地は良かったです。
トイレやシャワー、その他水場はありません。
ツアーの感想
私たちが行ったときはツアー参加者は私たち2人だけでした。
キャンプに着いてから他の観光客と合流するということもなく、終始プライベートツアー気分で最高でした。
天気が悪かったのが残念でしたが、ガイドさんはいい人だし、他に誰もいないしで、砂漠自体はかなり満喫できました。
ほぼ同じ内容で、値段が他のホテルのツアーより100dh以上安いので、安く砂漠ツアーに参加したい人はワイルダーネスロッジ一択だと思います。
また、この宿は他の宿に比べると人が少ないので、少人数で砂漠を満喫したい人にはおすすめです。
逆におすすめしないのは、一人旅の方や、他の観光客とワイワイ楽しみたい人です。
参加者が他にいないと、ガイドさんと1対1になって、場を持たせるのが大変だったという話も聞きました。
他の宿の方が多国籍に観光客が集まるので、大人数で楽しみたい方にはあまりおすすめしません。
他のホテルのツアーについて
同時期に他の宿に泊まっていた人に聞きました。
どちらも事前に予約が必要だと思います。
L’oasis(ロアジス)
日韓に人気の宿と言われていますが、行ってみたらほとんど韓国人で、オーナーが韓国人びいきになっていて嫌な思いをしたという話を聞きました。
4年前にシュンが行ったときは、そんなことは全くなかったそうですが。
夕方からの1泊ツアー:350dh
午前中からの1泊ツアー:450dh
宿泊費:150dh
Mamouche(マムーシュ)
高級ホテルですが、安い料金の部屋(ベッド)を用意した、最近の人気の宿です。
砂漠キャンプにはトイレが付いているそう。
夕方からの1泊ツアー:350dh
宿泊費:200dh
砂漠ツアーの準備
砂漠の天気
砂漠は年中暑いイメージがありますが、季節によって気温にだいぶ差があります。
6~8月の最高気温が40℃前後で、12~2月の最低気温は10℃以下です。
参考 Merzouga, Morocco Weather Averages | World Weather Online私たちは5月初旬にツアーに行きましたが、曇っていたのでそれほど暑くはありませんでした。
朝晩はかなり冷え込みましたが、5月中旬に行った人は朝晩も暑かったと言っていました。
また、どの季節でも天気が良くないときれいな朝日や夕日、星空は見えません。
風が強ければ砂嵐になることもありますので、完璧な砂漠を見たい方は当日の天気をよくチェックすることをおすすめします。
砂漠ツアーの持ち物と対策
砂漠ツアーに行くときは、基本的にバックパックなどの大きな荷物は宿に置かせてもらい、サブバッグだけを持って出かけます。
持ち物は普通に1泊するときの荷物で大丈夫ですが、シャワーなどはないので、気にならなければ着替えなども不要です。
ラクダにはサブバッグを持ったまま乗りました。
その他の荷物がある場合は、ラクダのサイドポケットに入れることができます。
水
私たちは、ハシラビットの商店で5リットルの水(12.5dh)を買って行きました。
暑くなかったので半分くらいしか使いませんでしたが、2人以上で行くならみんなで1つ持っていくといいと思います。
キャンプには水場がない場合も多いですので、手を洗う水としても重宝しました。(おしぼりでも代用可)
ラクダのサイドポケットに入れることができるので、重さのことは気にしなくても大丈夫だと思います。
カメラ対策
スマホやカメラを持って砂漠で遊んでいると、細かい砂が隙間に入り込んでしまいます。
防塵なら問題ないですが、ビニール袋に入れるとか、レンズフードや保護フィルターをつけるとか、砂の上をゴロゴロしないとか、なにかしら対策が必要かもしれません。
わたしは何も対策をせずに一眼レフを持って遊びまわっていたら、カメラの隙間に砂が入り込んで、操作をするときにジャリジャリ音がするようになってしまったので、ブロアーできれいにしました。
日焼け対策
モロッコは、乾燥している上に日差しが強いので、日焼けもしやすいです。
砂漠ツアーの日は曇っていて日焼けはしなかったのですが、後日モロッコの別の場所で日焼け止めを塗らずに歩いたとき、日焼け止めを塗らなかった部分だけきれいに赤くなって、粉を吹くような感じに乾燥しました。
砂漠にはもちろん日陰はほとんどないので、天気のいい日は日焼け止めを塗るか、肌を露出しないようにするなど、対策が必要です。
砂漠の服装
防寒着
季節によっては、朝と夜はかなり冷え込みます。
どのくらい寒いのかということは季節や日によって変わりますので、当日ガイドさんや宿のスタッフに聞いて調節するといいと思います。
ターバンまたはストール
持参したストールを宿のスタッフやガイドさんに巻いてもらいましたが、見た目が「それっぽくなる」以上に、かなり実用的でした。
髪の毛が砂でパリパリにならないし、日焼けも防げる。
風で髪が邪魔になることもないし、さすが砂漠に住む人たちの知恵です。
巻くものは長い方がサマになるので、持っていなければハシラビットのお土産屋さんで買ってもいいと思います。
巻き方もいろいろあるので、覚えるとおもしろいです。
サンダル
砂漠にはどんな靴で行くのがいいのかとオマールさんに聞くと、「サンダル!」と言われたので、ビーチサンダルで行きましたが、砂の感触が気持ちよくて最高でした。
朝はかなり寒かったですが、私たちは結果的にビーサンで行って良かったです。
季節によってはサンダルでない方がいい場合もあると思いますが、気温的に大丈夫そうであれば、とっても気持ち良いのでおすすめです。
スニーカーに砂が入り込む心配もありません。(でも、ガイドさんは普通にスニーカーでした。笑)
▼昼間は暖かく、夜はひんやり冷たい砂
▼ラクダの感触もわかる
ハシラビットの街について
ハシラビットは、ホテルと少しの食堂と商店があるくらいの、観光客のための小さな街です。
砂漠に行く以外で特にやることはないし、宿代も他の街より高いので、あまり長居するところではないと個人的には思いました。
▼ハシラビットで食べたひき肉とオリーブのサンド(20dh)
メルズーガからの移動
上の写真は、ワイルダーネスロッジに貼ってあったものです。
Supratours(スープラトゥール)でマラケシュに行きたい人は、朝7時半に乗らなければいけないので、時期によってはサンライズを待たずにツアーから帰ってくることになります。
私たちは、メルズーガからトドラ渓谷(ティネリール/Tinghir)まで車を乗り継いで行くことにしました。
参考までに、
ハシラビットからリッサニまで有料ヒッチハイク(1人15dh)
リッサニからエルラシディアまでヒッチハイク
エルラシディアからティネリールまで民営バス(1人40dh)
オマールさんいわく金曜の昼以降は、シェアタクシーを見つけるのが難しいとのこと。
さいごに
モロッコの砂漠情報がまとまっていたら便利だなと思い、書きました。
参考になれば嬉しいです。
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