2018年10~11月に、ペルーのイキトス(Iquitos)からプカルパ(Pucallpa)にハンモック船で行ったときの情報です。
▼ユリマグアスからイキトスまでのハンモック船情報はこちら

イキトスの出港場所
イキトスの港には「Henry(ヘンリー)」という船会社の専用の港があります。
市内からこの港までは、2人で6ソレスでした。
前回(ユリマグアスからイキトスまで船で来たとき)は、港から市内まで4人ギュウギュウで乗って10ソレスで行けました。
プカルパの入港場所
プカルパの港から、バス会社がたくさんある空港通り(Aeropuerto)付近のAv.Centenario沿いのバス会社までは、モトタクシーで2人で8ソレスでした。
イキトスからプカルパへの船
有名な船会社は「Henry(ヘンリー)」です。
私たちの船は5号でした。
ヘンリー専用の港に入るときの門にも、下の写真の船の前面にも、出発日が「Hoy(今日) 5:30」と書いてありますが、この翌日出発したので、書いてある日に出発するとは限りません。
港に着いたら、そこら辺にいる人(オレンジ色の服を着ているのがヘンリーの係の人)に聞くと、どの船なのか、どこから入ればいいのかを教えてくれると思います。
ちなみに、わたしがinstagramで船の様子を撮ったものを載せると、なんと「ヘンリー知ってる!なすD!」と3人から(3人も!)コメントが来てびっくりしました。
どうやらなすD(名前は知っていた)が、テレビかyoutubeでここに来て話題になったみたいです。
気になったので、「なすD ヘンリー」と検索して軽~く動画を見てみました。
テレビ的な編集の部分もあり、大げさだし何言ってんだ?みたいな部分もありましたが、ヘンリー号のイメージを掴むにはいいと思います。
値段
値段は、3食込みで1人100ソレスです。
個室もありますが、値段はわかりません。
▼出発の数時間前になると、係のおじさんがチケットを売りに来てくれた
▼チケットは毎回の食事のときに必要
所要日数
乗船した日に出港して、順調に行けば4泊5日~5泊6日で着くはずです。
私たちは、乗船した日は出発せず、翌日の夜に出港したので6泊7日かかりました。
イキトスで泊まっていた宿のスタッフは、「ヘンリーは毎日18時に船が出るから、ハンモックの場所確保のため昼には行ったほうがいい」と教えてくれましたが、毎日18時と決まっているわけではなさそうです。
時間がけっこうかかるのは、アマゾン川の流れに逆らって進むのと、たくさんの村に停泊するからではないかと思います。
私たちの場合
29日:出港せず
30日:夜20時に出港
31日:順調に進む
1日 :順調に進む
2日 :順調に進む
3日 :順調に進む
4日 :朝4時にプカルパ着
必要な持ちもの
船に乗る前に買っておいたほうがいいものを書きます。
ハンモック(スペイン語でアマカ)・紐
別にハンモックでなく地面で寝てもいいのですが、ほとんどの人はハンモックで寝ます。
ハンモックは1つ25ソレスでした。
ハンモックを棒に結びつける紐も必要で、2本で3ソレスでした。
どちらもユリマグアスで買いましたが、他の街だともっと安いかもしれません。
出港前の船に売り子が何人かいて、その人たちから買っている人もいました。
ハンモックは、特に専用の結び方などがあるわけではないので人に頼まなくても自分でできます。普通に固結び2回でOK。
タッパー・スプーンorフォーク
食事のときは自分のタッパーを持ってもらいにいきます。
もちろんタッパーでなくても、キャンプ用の鍋でも、器ならなんでもOK。
船内の売店でも売っていました。
これらを洗うスポンジや洗剤も忘れずに。
食料
私たちは1日3食の量では足りないと思ったので、オレンジ・ナッツ・パン・アボカド・トマト・玉ねぎ・オートミールなどを持っていきました。
ですが、この区間は売り子がかなり頻繁に来るので、事前に持っていく食料は少なめでもいいかもしれません。
そんなにお金を使いたくない人は、フルーツやパンなど、簡単につまめるものを持っておくといいと思います。
ちなみに出港しなかった日は、朝食と昼食は出ましたが、夕食はなぜか出なかったので売り子からお弁当を買いました。
水
船内には飲料水はないので、2人で10リットルの水を持っていきました。
もちろん売店でも水やジュースは売っています。
防寒着
昼は暑いのですが、夜は寒いです。
わたしは特に寒がりなので、上3~4枚・下2枚・靴下を履いて寝ていました。
とはいえ、ユリマグアス~イキトス間の船の方が寒く、こちらはまだ少しマシでした。
ユリマグアス~イキトス間では、ハンモックの上で寝袋に入っている外国人がいました。
蚊よけ
ユリマグアス~イキトス間では、日本のスプレーを使ったり蚊取り線香を焚いていたにもかかわらず、蚊にめちゃくちゃ刺されてしまったので、今回は現地のものを購入しました。
しっかり対策をしたからか、今回は4箇所だけで済みました。(しっかり塗っていたのに、最終日になぜか4箇所刺されました。)
おそらく売店でも売っています。
▼蚊よけクリーム。売り子から4ソレスで購入。
暇つぶし道具
船上ではWi-Fiがないので、なにか用意していくといいと思います。
私たちはKindleのスマホアプリで本を読んだり、Prime Videoで映画を観たり、縫い物をしたりしていました。
地元の人は、ビンゴの用紙を4枚つなぎ合わせ、出た番号の上にコーンを乗せていくというお手製ゲームで、賭け事をしていました。
船内の設備
出港前日の船内(2階)。3階にも同じ空間があります。
ユリマグアス~イキトス間の船と違って、「客を乗せるための場所」という感じで設備がしっかりしています。
縦に長い部屋で、中央にベンチと椅子、窓際にもベンチ、それから柱ごとにコンセントがついています。
ちなみに電気は夜にならないとつかないので、充電ができるのは夕方~朝方です。
水道は4つ。3階には3つ。
みんなここで食器を洗ったり、子供に水を浴びせたり、洗濯したり。
出てくる水は、アマゾン川の水です。
トイレシャワーは6つ。3階にも同じ数あります。
トイレシャワーの数は多いのに、人数が多すぎるせいか、いつも並んでいました……。
掃除は1日に1回は入っていたと思います。
ペルーでは子供のおしっこは汚いと見なされていないらしく、トイレではなくトイレ近くの隅っことかそこら辺でさせている人もいました。
シャワーももちろんアマゾン川の水シャワーですが、昼間は暑いので気持ち良いです。
売店とキッチンです。これは2階にしかありません。
売店で売っているものは飲み物が主ですが、トイレットペーパーのような日用品も少し売っていたと思います。
おまけ、屋上の操縦室。簡素ですね。笑
食事
食事は1日3回。
一応毎日メニューが変わりますが、だいたいの形式は同じです。
キッチンからコックが鐘をカランカラン鳴らす音が聞こえたら、チケットとタッパーを持って並びます。
人数が多いので、早く行かないと30分以上待つことになります。
ちなみにヘンリーで働いているコックたちは、皆さんゲイみたいです。
イキトスのメルカドの食堂で働いていた男の人たちも全員ゲイに見えたので、このあたりではゲイ=料理上手、みたいなのがあるんでしょうか。
朝食
朝食は6時半~7時。
パンと甘いスープ(というかドリンク?)です。
スープにはとろみがついていて、オートミールや米が入っているため、意外と満足感があります。
▼オートミール入りホットチョコドリンクに、さらに自分たちのオートミールを足したもの。
昼食
昼食は11~12時半くらい。
ご飯、パスタ、肉、豆などのプレートです。
具が少なくて悲しいですが、これも見た目よりボリュームがあります。
▼具が大量のパスタ。肉が隠れている
夕食
夕食は17時~18時半。
肉、少しの野菜、麺や米入りのスープです。
上の写真は、塩と化学調味料の味を薄めるため、自分たちでトマトと玉ねぎと水を足しています。
お酒は、イキトスでラムを買い、ヘンリーの売店で買った炭酸で割って飲んでいました。
その他情報、注意など
人数
2階に100人、3階に100人くらいはいたと思います。
一番多いときは、隙間という隙間にハンモックが入り込むので、歩くのが大変です。
意外に外国人は少なく、私たち含め5人ほどでした。
防犯
途中の町で人がどっと増えたのですが、その翌日くらいに隣のおばちゃんが「荷物を気をつけなさい」とこっそり教えてくれました。
どこかで盗難が起こったのか、未遂が起こったのかわかりませんが、何かがあったようなので、荷物からは目を離さないようにした方がいいです。
私たちは、2人で席を外すときは隣のおばちゃんとおじちゃんに見ていてもらうようにお願いしていました。
追加の食料
この区間は、途中の街で停まると物売りがたくさん入って来るので楽しいです。
深夜2時とかでも普通に来ます。
▼帰っていく物売りのおばちゃんたち
SIM
私たちが持っていたBitelのSIMでは、川の上はほぼ圏外でした。
イキトスの港にいるときと、プカルパが近づいてきたときだけ使えました。
出港前、movistarの制服を着た売り子が来ていたので、もしかしたらmovistarは使えるのかもしれません。
ユリマグアス~イキトス間では、Claroを使っているおじさんが川の上で電話していました。
船上で買ったもの
▼アグアヘのアイス。イソジンの味がした。
▼タピオカを揚げたもの。味のないお煎餅の味。
▼タカチョ(緑バナナを潰して丸めたもの)とゆで卵を夕飯の足しに。
▼ケケ(ケーキ)
▼チャウファ(チャーハン)
さいごに
ユリマグアス~イキトス間のアントニオ号と違って、ヘンリー号は客を乗せるための船という感じで(もちろん荷物も載せています)、設備も整っていましたし、人数もとても多かったです。
そのせいかあまり面白いドラマは生まれなかったのですが、地元の人に囲まれて生活ができて楽しかったです。
▼窓から見える夕焼け
▼夜中、ライトで前方を確認しながら進むようす
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