【2017 イラン⑯ラシュト】がっかり後の浮かれ気分

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メイです。

世界旅行記、2017年8月のイラン編です。
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2017 世界一周 イラン
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    ガズヴィーンからラシュトに到着

    2017/8/20 イラン ガズヴィーン~ラシュト

    マシュハドから乗ってきたバスは、朝7時過ぎにガズヴィーンに到着した。
    そのままチケットカウンターでラシュト行きについて聞いてみると、「7時30分に出るから急いで!」だって。
    グッドタイミング!

    出発しかけていたバスにすべり込む。

    しばらく乗っていると、いきなり私たち2人だけ降ろされ、言われるがまま違うバスに移動した。
    なんだなんだ大丈夫か?と思いながらも無事ラシュトに到着。

    街の中心から離れた道路沿いで降ろされたので、バスを出たところで待っていたタクシー運転手に「市内バスはある?」と聞くと、「ノーバス」とのことだった。

    イランだからあり得ないこともないと思ったけれど、向かい車線には市内バスっぽいの走ってるしなぁ。
    と思ったらこっち車線にもちょうどバスが来た。

    タクシー運転手の決まり悪そうな顔。
    すぐバレる嘘をつくんじゃないよ!

    押し売り

    終点でバスを降りると、近づいてきたおばちゃんになにやら謎の食べ物を差し出される。
    受け取ったらお金を取られそうなので(同じパターンでベトナムで詐欺に遭ったことある)断る。

    だけどおばちゃんは「1個だけ、1個だけ」と言ってずっとついてくる。
    ごめんごめんと断る。
    だけどおばちゃんは諦めない。

    ここまでしつこいと物売りではないかも?と思えてきて、ああもう賭けだ、と謎の食べ物を2つ受け取る。
    干しイチジクだったかな?

    私たちが一口かじると、満足そうに去っていくおばちゃん……

    ただの親切か!
    本当に親切を押し売られた感じだ。
    とにかくありがとうおばちゃん。

    宿探し

    さて宿探し。
    これが大変だった。

    暑さは今まで通り(30℃以上)だけれど、カスピ海が近いからか湿度がものすごく高い。
    歩いていると汗が本当に滝のように流れてくる。

    目星をつけていた宿やたまたま見つけた宿、地図アプリに載っていた宿など、6軒まわった。

    でもどこも決め手がなかった。
    というか、宿のスタッフの態度が悪かったり、満室ではないのに満室だと嘘をつかれたり、掃除がされていなかったり、安いと思ったら「バスルームを利用するときは1回90,000リアル」だったり。

    バックパックを持ちながらこの暑さ。
    そろそろぶっ倒れそう、と思いながら7軒目へ。

    受付に行くと、オーナーが笑顔と握手で迎えてくれた。
    今日初めてウェルカムしてくれた……もうここで決めたい……涙

    部屋もいい感じ、値段も許容範囲。
    部屋に手洗い場があるし、廊下にある冷蔵庫は使っていいらしい。
    最高!

    イラン ラシュトの立地も値段も設備もいいおすすめの安宿
    イラン ラシュトで私たちが泊まった安宿、Kanareh Guesthouseを紹介します。

    とりあえず超汗だくなのでシャワーを浴びて、溜まった洗濯物を洗う。

    しばらく休憩したら出かけよう。
    さっきまで死にそうだったのに、我ながら元気だな。笑

    ラーヒージャーンへ

    今日は、ラーヒージャーンという街を見に行く。
    そこでチャーイ博物館に行くことと、クッキーや紅茶を買うことが目的だ。

    オーナーに行き方を聞くと、まずジャンバザーンという交差点に行って、そこから出ているシェアタクシーに乗るということだった。

    ▼宿の近くで野菜を売るかわいいおじちゃん

    市内バスに乗り、運転手や乗客に助けてもらいながらジャンバザーンを目指す。

    みんなに言われた場所でバスを降り、ジャンバザーンの方向へしばらく歩いていると、同じバス停で降りた若い男性が、なぜか私たちと同じ速度で歩いてくる。
    こっちが速度を遅めると、あっちも遅める。

    明らかに不審な動きだ。
    ちょっと怖い。

    しばらくしてジャンバザーンと思しき交差点が見えてくると、その若い男性が「ここがジャンバザーンだよ」と言って早足で消え去った。

    これを教えるためにわざわざここまで200メートルくらいを同じ速度で歩いてきたのか。
    ものすごく大人しくてシャイそうな彼の、不器用な親切心に心温まった。

    ジャンバザーンでシェアタクシーに乗る前に、良さげなお店があったので昼食を食べることにした。

    イランと日本のハーフの友達おすすめのイラン料理、ゴルメサブジを注文。(70,000リアル)
    ハーブと豆の煮込みだそうだが、どんな味かと聞かれても説明がめちゃくちゃ難しい。けどおいしい。

    全面おこげご飯も!

    イランに来て初めてまともなお店でまともなものを食べた。
    お肉もたくさん入っていておいしかったな~。

    さて、シェアタクシー。
    ラーヒージャーンまで一人50,000リアル、40分ほどで到着。

    ここから25分くらい歩いてチャーイ博物館を目指す。
    暑い、やばい。

    ▼物寂しいティーポットとコーヒーカップのモニュメント

    歩いている途中、女子学生に声を掛けられた。
    彼女たちはKpopが好きらしく、私たちが韓国人かと思って話しかけたらしかった。
    残念ながら韓国人ではないけれど、わたしもKpopが好きなのでグループ名を言い合うだけで少し盛り上がった。(ちなみにわたしは東方神起のファンだ)

    Kpopは韓国の国家戦略で、こうやって遠いイランにも、一部の人にだけではあるが強烈な好印象を与えている。
    Kpopアイドルはまさに韓国の「顔」だ。

    特にBTS(バンタン少年団)は2作連続でビルボード1位という人気ぶりで、ユニセフのグローバルサポーターとして国連本部でスピーチをしたこともある。

    そんな韓国の勢いは、旅をしている私たちもこうやって肌で感じることが多い。
    東アジアの世界に対する影響力が強くなっていくのは嬉しい反面、日本も負けていられないなという焦りも少し。

    ▼途中で見つけたアジアっぽい建物

    チャーイ博物館に到着。(入場料80,000リアル)

    中に入ってみてすぐわかった。ここはハズレだ。
    思った以上にしょぼい。
    博物館は、本当に当たり外れが激しい。

    チャーイの歴史や淹れ方が学べるわけではなく、単なるコレクションで、それにペルシャ語の名前が書かれているだけ。
    説明が全然ない。

    博物館のトイレを借りたら、ひどく汚かった。
    最悪だったのが、ゴミ箱のティッシュの山にGがいたこと……。

    早々に見終わり外に出ると、敷地内の仮設テントで茶葉を売っているおばあちゃんに手招きされたので、とりあえず座った。
    なにも言っていないけれど、熱いチャーイを出してくれた。

    お金がかかるんだろうなと思いつつ、博物館の不完全燃焼感もあって、もういいや、とやけになって値段も聞かずに飲んだ。

    おばあちゃんは、まずグラスにお湯を注いだあと、ジャグに入ったものすごく濃い紅茶を注いだ。
    その割合はお湯7:紅茶3くらい。

    ほとんどがお湯だけれど、それでも紅茶が濃すぎて、飲むとカーっとタンニンが喉に残る感じがある。

    イランのチャーイの飲み方は、砂糖を「くわえながら」飲む。
    「加える」んじゃなくて「咥える」。
    小さいグラスだったけれど、角砂糖が3つ必要だった。それくらい渋かった。
    これがイランのチャーイ。

    これは試飲みたいな感じだったらしく、おかわりもくれたけれど無料だった。
    おばあちゃんありがとう。

    それにしても、こんなに暑いのに熱いチャイを飲むなんて、文化だなぁ。
    インドのチャイも同じで、暑いときに熱いものを飲むと、発汗して涼しくなるということもあるらしい。

    歩いて、調べていたNOOSHEENというクッキー屋へ。

    店内はクッキーよりケーキ系の方が多かった。

    今日、すでにお金を使いすぎているけれど、ええい!もう買ってしまえ!

    ▼クッキー・パイ・箱入りのくるみクッキー を購入

    そのまま近くの紅茶屋さんへ。

    ええい!もう買ってしまえ!
    いろいろグレードがあるらしく、一番安いのを200グラム。

    ▼くりくり坊やが可愛いよぉ

    ▼おもわず手のにおいを嗅いじゃう(何やってんだコイツという坊やの顔)

    今日の目的は果たした。帰ろう。

    タクシーを探しながら道路沿いを歩いていると、個人タクシー(というか普通のおっちゃんの車)が90,000リアルで宿の近くまで乗せてくれた。

    途中で人を乗せては降ろし、乗せては降ろし。
    ここではシェアタクシーがとても一般的みたいだ。

    私たちは地図アプリを持っているので、自分たちが降りるところはわかっているのだけれど、おっちゃんは「宿はどこだ?住所はどこだ?」と詳しく聞いてくる。

    ここを真っすぐ行ったところの広場で降ろしてくれればいいよ、と言ったのだけれど、途中から乗ってきた乗客のおっちゃんが、「おっしゃ、俺がこいつらを宿まで連れて行く」みたいな流れになり、宿までついてきて、宿のオーナーに「こいつらに名刺渡してといてくれよ~連れてくるの大変だったんだぜ」みたいな。笑
    いやだから地図あるから2人で帰れたってば。笑

    イランはなかなか押し付けがましい親切が多い。
    ともあれありがとうよ、微笑ましいおせっかいおっちゃんたち。

    東南アジア!!!

    20時頃に外に出ると、ものすごい人!

    キャバーブを焼く煙や路上販売、喧騒。
    じめじめとした暑さも相まって、一瞬東南アジアに戻ったみたいな気分になる。

    明日の夜行でこの街を出ようと思っていたけれど、もう1泊しよう。
    この街は楽しいぞ。

    今まで訪れた他のイランの都市とは全く違う。
    活気があって、路上販売もたくさん、食堂も多くて、屋台もあって、なんと大型スーパーもある!なんてこった!

    ここの地方の名物だという「キャバーブ・トルシュ」を探す。

    うろうろしていると、「May I help you?」と話しかけてくれた男性がいた。
    トルシュケバブを探してるんだと言うと、「OK。じゃあ混んでるけど僕が一番オススメのところに連れてってあげるよ!」ということで案内してくれた。

    彼の名前はナビッドさん。
    ミランに留学して英語を学んだらしい。

    チキンのキャバーブ・トルシュ1本と、コーラ1缶を2人で分けることにした。
    これで100,000リアル。330円くらい。

    これって安い方なの?と聞くと、「安いよ!」とのこと。
    やはりイランの物価は高い。

    会計しようとすると、ナビッドさんは「僕が払うよ!」と。
    ええーーいいよーーいいからーー
    でも結局、彼が出してくれた。

    彼は料理が来るまで待ってくれて、料理が来たところで帰っていった。
    なんて親切なんだろう。かっこいいなぁ。

    キャバーブ・トルシュはというと、すごくおいしかった。
    何の味だろう?わからないけれど、肉がしっとり柔らかでちょっと酸味があってフルーティーで……。

    あとで調べたところ、キャバーブ・トルシュの「トルシュ」は酸っぱいという意味らしく、キャバーブ・トルシュはざくろソースに漬けた肉のケバブらしい。
    どおりでおいしかったわけだ!

    食後に屋台でメロンジュースを買ってみた。
    うま!これ、本物のメロンの味がする!
    日本の感覚だと、メロンジュースなんて絶対香料だと思っていたから、おいしくてびっくりした。
    値段は忘れたけれどすごく安かったと思う。

    屋台でフェラフェルが出ていたので、食べながら街歩き。
    いいな~楽しい。

    この街が特別なのか?
    それともこれが普通のイランの姿?

    やっぱり、これっぽちの滞在では、わからないことが多すぎる。

    とにかく、この街は最高だ。
    すっかり浮かれ気分。

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