メイです。
世界旅行記、2017年9月のトルコ編です。
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イワシフライ
2017/9/17 トルコ トラブゾン~チャンクル
朝ごはんはパンとチーズとトマトと紅茶、それから昨日もらった大量のフルーツ。
フルーツでお腹が膨れるとか贅沢だなぁ。
チェックアウトして、昼ごはんにイワシのフライを探しに行く。
なかなか見つからず、ちょっとお高めの店で20リラ(640円)。
ハーフサイズにもできるというので、10リラでもちょっと高いけれど、食べたかったし、食べよう。
イワシは揚げたてで、外サク中ふわでとてもおいしかった。
量が足りないだろうと思っていたけれど、パンが食べ放題だったのでサンドイッチみたいにして食べたらお腹いっぱいになった。
味も量も大満足。
宿に荷物を取りに戻り、ノートに行き先を書く。
今日はサフランボルを目指して、どこまで行けるかな。
▼トラブゾンからサフランボルへのルート
チャイチャイチャイ
幹線道路まで歩いて、ヒッチハイク開始。
車の速度が速すぎたり車線がちょっと複雑だったりして場所がイマイチだけれど、とりあえずやってみよう。
15分ほど続けていると、大型トラックが停まってくれた。
20メートルくらい通り過ぎた先で停まり、少しの間をおいてからひょこっと顔を出してくれたので、それを合図にバックパックを背負ってダッシュで駆け寄る。
メルセデスベンツのトラックだからか、広いし、きれいだし、乗り心地がいい。
私たちは運転席と助手席の後ろにあるベッドに座らせてもらった。
13時45分出発。
運転手はテケさん、助手席はアニルさん。
アニルさんはヒゲがボーボーで29歳くらいかと思ったら、まさかの23歳だった。
歳はひげで判断するべからず。
「目標はサフランボルだけど、今日は中間地点のサムスンまで行ければいいかな」と言うと、アニルさんが「友達がサムスンにいるから、そこに泊まればいいよ!」と言ってくれた。
アニルさんが友達に電話をすると今日は予定が合わず結局この話はナシになったのだけれど、泊まるところを探してあげるっていう親切の仕方、日本に帰ったら真似しようと思った。
途中カフェレストランで休憩し、チャイを飲んだ。
他のトラック運転手たちもここで休憩するらしく、一緒に談笑して、当然のごとくチャイはおごられてしまった。
運転手たちと話しながら、例えばこの人たちが運転するトラック1台分が、小さい商店の1店舗分の在庫だとしたら、そのスーパーの近くに住む人たちの生活は、ひとりの運転手(と交代運転手)の苦労の上に成り立ってるなと、当たり前だけれど実感しにくいことを考えた。
更に進み、今度は19時くらいに休憩。
席に座ったらすぐにチャイが運ばれてくる。
ここもトラック運転手御用達の食堂のようで、みんなここで夕飯を食べるみたいだった。
なにせ全く動いていないのでお腹は空いていなかったけれど、タイミングを逃すまいと私たちも食べることにした。
店員のおすすめは骨付きチキンだったけれど少し高かったので、ナスと挽肉の煮込み(13リラ)を注文。
最初にサラダが来たのでそれを2人で分け合っていると、テケさんが自分のサラダを食べろと言って、全部くれた。
自分は新しいのを頼んだらしく、仕方なく、ありがたくもらった。
ナスと挽肉の煮込みは、麻婆茄子のまったく辛くない版みたいでおいしかった。
トルコはパンが食べ放題なので、それと一緒に食べると2人で1品でもお腹いっぱいになる。
あー満腹、と思ったら、骨付きチキンが私たちの前に運ばれてきた。
いいから食べろ食べろ、とテケさん。
もう、優しすぎる。
お腹がいっぱいだったけれど、1口食べてほろほろのチキンがおいしくて、ペロッと平らげてしまった。
食後にもチャイ。
1杯飲み終わると、またチャイ、チャイ、チャイ……。
どれだけ飲むんだこの人たち!
今日一緒にいるだけで7,8杯以上飲んでいる。
それよりも不思議なのは、誰も頼んでいないのに店員さんがエンドレスでチャイを運んでくること。
わんこそば的な感じ?
そろそろ行こうかという雰囲気になり、シュンがレジで支払いをしようとしたら、レジ前で2人の大男に追い払われたらしい。(運転手さんたちみんなデカい)
ほんと、ありがとうございます。
席を立ってトラックの洗車を待ってるときも、また店員さんがチャイを持ってきた。
「もう大丈夫です」というと、「いえいえ受け取ってください」という風に胸に手をあててチャイを差し出してくれた。
胸に手を当てる仕草はイスラム教の国でよく使われ、「お会いできて嬉しいです」という意味だったり、誘いを断るときや遠慮するときによく使われている気がする。
他にも尊敬、親愛、光栄などを表現するときにも使われ、共通するのは「心から」みたいな意味合いだと思う。
そんなことをされると、もらわずにはいられない。でもそろそろお腹がはち切れる。
トラック乗り継ぎ
実はここで、テケさんとアニルさんのトラックではなく、違うトラックに乗り込んだ。
テケさんとアニルさんが、私たちがサフランボルに行くということで、その近くを通るトラックと連絡を取ってくれたのだ。
どこまでも優しいし、これはもうヒッチハイクではない。「トラックの乗り継ぎ」だ。
今度のトラックの運転手は、ムスタファさんとスレイマンさんだ。
サフランボルの周辺に着くのが夜中の2時とか3時らしく、宿とか大丈夫かなと思ったけれど、寝床は心配しなくていいと言ってくれた。
心配しなくていいって、、、宿はおごられませんように!
▼テケさんとアニルさんと、後ろがムスタファさん
19時過ぎに出発。
出発してすぐにガムをもらったのだけれど、このガムがびっくり。
誰かが2時間噛み終わったガムをまた成形して紙に包んだのかと思うくらい味がない。
ほんのわずかにスパイシーな味。
これはバングラディッシュで食後に出てきたクミンシードみたいに、口の中をスッキリさせる系のガムかな?
![](https://unusual-web.com/wp/wp-content/uploads/2018/01/m20170313-25-320x180.jpg)
このトラックには何も積まれていまない。だからか、スピードはけっこう出る。
どこかに何かを運んだ帰りにも、なにかを乗せて帰ったら効率がいいのではないかと思うけど、そう簡単にはいかないのかな。
22時くらいに休憩。
食堂で夜食を食べるみたいだ。
2人はこの後も運転があるから夜食を食べるみたいなのだけど、私たちはいらないのでチャイをもらった。
2人が頼んだのは、メネメン(Menemen)という料理とピクルスだった。
周りの客を見渡すと、同じものを食べているみたいだった。
この店の定番なのか、それとも夜食の定番なのか。
勧められてメネメンをパンに付けて一口食べると、何これおいしい!
ムスタファさんいわく、トマト、卵、チェダーチーズが入っているらしい。
どろっと濃厚で、スナック菓子的な中毒性がある。
お腹が空いていないのに、バクバク食べる私たち。
私たちはご飯を残さないというポリシーがあり、このときも残さないように最後まで食べていたら、「もう一つ頼むか?」とムスタファさん。
いえいえいえいえ、いらないです!
あんまり最後まで食べると、意地汚いとか、足りないんじゃないかと思われてしまうのかな。
もちろんここでも財布はしまえと言われてしまった。
トラックに戻ると、ムスタファさんが「すまん、俺は寝る」と。
スレイマンさんには申し訳ないけれど、私たちも寝るモードに入った。
といってもわたしはなぜか全然眠くなくて寝なかったけれど。
そして夜中の3時ごろ、幹線道路沿いの24時間レストランに着いた。
ここはサフランボルまで70kmくらいの地点のÇerkeş(チャンクル)というところみたいだ。
一緒にチャイ休憩をして、ムスタファさんとスレイマンさんたちとはここでお別れ。
店の人にも言ってくれたみたいで、今日はこのレストランで夜を明かしていいらしい。
▼翌日の朝に撮ったレストラン
長距離貨物トラック乗り継ぎヒッチハイク、色んな人に本当にお世話になったし、たくさん親切を受け取った。本当にありがたい。
シュンはマッサージチェアで寝て、わたしは机に突っ伏して寝た。
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