メイです。
世界旅行記、2017年10月のウクライナ編です。
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宿移動
2017/10/21 ウクライナ オデッサ
今日はこの宿をチェックアウトし、近くの宿へ移動する。
なかなかおもしろい宿だったな。
次のホステルは、高そうな置物や家具がたくさんあるオシャレな宿だった。
さすが評価が高いだけある。
前の宿はウクライナ人が多かったけれど、今回の宿はいろんな国籍の人がいるな。
キッチンに、40代くらいの韓国人の女性がいた。
ここにはすでに10日ほど滞在しているらしい。
何をしにウクライナに来ているのかは聞きそびれたが、後日ウクライナ語の勉強をしているのを見た。
彼女は少し日本語が話せる。
海外で会う韓国人は、日本語を話せる人が不思議なくらい多い。(ちなみに英語も上手)
わたしは第二外国語で韓国語を選択していたので、少し披露する。
「お互いの言葉を知っている」という状況が嬉しい。
たまに外国人に、「日本と韓国(または中国)って仲悪いんだろ?」と言われ、いつも「そんなことないよ!関係が悪いのは政府だけ」と答えるけれど、ほらね?って証明できた感じがする。
外散歩。
土曜日の夕方は、バスカーも多い。
▼踊りだすおばあちゃん
スーパーで2日分くらいの食料を買った。
ウクライナならではのビーツも買ってみたから、調理するのが楽しみだ。
宿に戻って、ちょうどキッチンに誰もいなかったので、荷物を置いてすぐに夕飯を作る。
鶏ももソテー、ポテトのにんにく炒め、紫キャベツと玉ねぎとビーツのサラダ。
ビーツは、生だとかなり土臭かった。
私たちが作り終わったくらいに、中学生くらい(といっても身長は全員私たちよりデカい)の6人組がキッチンに来た。
ほんと、ウクライナはどこの宿に行っても子ども集団がいるなぁ。
男の子たちが中心となって料理を手際よく作っていく。感心感心。
あれ、女子どこ行った?
完成したくらいに女子たちが再びキッチンに登場し、ある一人の男子に寄りかかったと思いきや、違う男子に抱きつき、かと思えば違う男子に甘えている。
え?誰と誰がカップル?と、ちらちら見ながら確認する純粋な女、メイです。
いろいろ興味深かったけれど、おもしろかったのは、作り終わったテーブルやランチョンマットをそれはもう丁寧に丁寧に掃除していたこと。
ウクライナ人を見ていて、「日本人かよ!」とツッコみたくなるときがたくさんある。
部屋に戻って寝る前、隣のベッドのおじさんが、「ストゥーピッドな質問だけど、君たち英語しゃべれるよね?」と話しかけてきた。
彼はジョージア州出身の英語教師で、オデッサでの1年間の英語教師生活が終わり、明後日からリヴィウでまた英語教師をするらしい。
彼は、「オデッサの人たちは不満そうな顔をして笑わない、キエフの人たちはオデッサよりはマシで少し笑う、リヴィウの人たちはけっこう笑う、よね?そう思わないか?」って。
ん~どうなんだろう、ウクライナの人は全体的に笑顔が少ないなとは感じているけれど、都市別ではまだわからない。
アメリカ人の英語ってものすごく速いからわかりにくいけれど、彼はゆっくり喋ってくれたり、「今言ったことは理解できた?」と途中で確認してくれたりと、さすが英語の先生。
この人と喋っていたら、いい練習になりそうだな。
まぼろしの白鳥の湖
2017/10/22 ウクライナ オデッサ
朝食は昨日の残りもの。
キッチンにいた、ウクライナ人?らしき男性が、洗ってあったコップを使うのに、スポンジを使いたくないのかコップに直接洗剤をつけて洗い、その後ケトルで沸かしたお湯で熱湯消毒してから使っていた。
潔癖だな~笑
ここの掃除のおばちゃんも、ものすごくきれい好きだった。
床に座り込んで、机のサイドにあるネジが通るような穴に、1つ1つ布を通して拭くという凄まじい細やかさ。
ウクライナ人、きれい好きな人が多い気がする。
食後にパソコンで調べ物をしているとき、思いつきで「今日もまたオペラ行かない?」とシュンに言った。
安いから、こんな軽いノリで言うことができる。
ということで昨日撮ったチラシを(Google翻訳のカメラ機能で) 見てみると、、今日の演目、白鳥の湖じゃん!!!見たい!!行こう!!
俄然テンションが爆上げになる私たち。
舞台は18時半からなので、終わって戻ってきてからすぐにご飯が食べられるように、昼ごはんと同時に夜ごはん用のパスタのソースだけ作っておいた。
よし、準備おけ。
ちなみに昼ごはんはビーツのリゾット。
ビーツのピンク色がすごくきれい。
ビーツの甘みと、ひき肉と玉ねぎの出汁でいい味に仕上がった。
午後イチでオペラハウスへ。
まずはチケットをゲットしなきゃね。
ブースのおばちゃんに「今日のを2枚」と言うと、「売り切れなのよ、ごめんね~」って。
ええぇぇ
売り切れぇぇええええええ
くるみ割り人魚のときはけっこう空席が多かったから、売り切れなんて考えてもいなかった。
やっぱり白鳥の湖は人気だよな……今日が日曜だからかな……
めちゃくちゃショック。
夕飯のパスタソースまで作ったのに。
文字どおり肩を落として帰る。
どうしたらいいのこの気持ち。
そうだ、リトル・ダンサー観よう、リトル・ダンサー。
それしかない。
宿に戻り、麺を茹でてパスタを食べる。
こういった宿でおもしろいのは、他の国の人たちが何を食べているのかが覗けるところ。
ウクライナ人のご飯はかなり軽めで、パンとちょっとした何かとか、クッキーだけとか、そんな感じで済ませている人をよく見る。
欧米人は、初めて一人暮らしをした男子大学生が作るようなご飯を食べている。
リヴィウにいたカナダ人は、オートミールでお粥を作って食べていた。オートミールは他の国籍の人もよく食べている。
共通しているのは、やはりみんな食事に重きを置いていないような気がする。
それに対してアジア人は、世界的に見れば本当にグルメな民族だと思う。
昨日話した韓国の女性も、タッパーに凝った料理をたくさん作り置きをしていたし。
食べ物に対する意識が、アジア人とそれ以外だとけっこう違うと思う。
部屋に戻り、ベッドに入るときにくしゃみをしたら、隣の英語の先生に「Bless you」と言われた。
「神のご加護を」という意味だが、これは本当によく言われる。
一度も話したこともない、偶然居合わせたような人とかにも言われるので、最初の方は戸惑ってなんて答えていいかわからなかったけれど、今は「Thank you」と答えている。
でも、そんな文化のない日本人にとっては、くしゃみくらい自由にやらせてくれとは思う。
連続で3回くらい出ちゃうとき、気まずいじゃん。笑
だから海外に来てから、くしゃみをするときに気になるようになってしまった。
あ、また誰かに言われてしまう……って。笑
くしゃみって、あんまり人に意識してもらいたくないものだ。
同様に、ご飯を食べているときに全然知らない人から「ボナペティ」と言われることもよくある。
フランス語だけれど、何じんからでもけっこう言われる。
日本語では「めしあがれ」と訳されることが多いと思うけれど、それは料理を作った人が言う言葉だから、スパッと訳せる日本語はないと思う。
「おいしく食べてね」とか「食事を楽しんでね」とかいう意味合いなんだと思うけれど、そんなことを言う文化は日本にはあまりない。
「ボナペティ」を知ると、案外使うタイミングがあって便利なので、日本語にもそれに相当する言葉があったらなぁと思う。
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