シュンです。
世界旅行記、2017年11月のポーランド編です。
各国の旅行記、コラム、情報のもくじはこちら(世界一周)から。
リヴィウからバスでクラクフへ
2017/11/7 ウクライナ キエフ~ポーランド クラクフ
朝4時過ぎ、列車は時間通りにリヴィウに着くようだ。
支度をして停車を待つ。
外は少し肌寒かった。
クラクフ行きのバスは7時。おそらくこの駅の周辺に乗り場があるはず。
バスの時間まで2時間半待たなければいけないが、外は寒いしリヴィウの駅にはあまりベンチがなかった。
歩きまわっていたらベンチがたくさんあるホールがあったので入ると、有料の待合スペースだった。
1時間15フリブニャ。
他を探すと、無料の休憩室のような場所があった。
かなり混んでいたしホームレスのような人たちも多かったが、なんとか2席見つけて眠る。
ざわつきで目覚めた。
どうやら5時から6時のあいだは清掃かなんかで利用禁止らしい。
まだ眠かったので、結局さっきの有料待合室に行くことにした。
待合室で1時間寝て、外に出る。
色々聞いたり探したりして、バスを見つけて乗り込む。
あー、暖かい。また寝る。
8時半、ウクライナ/ポーランド国境に到着した。
まずはウクライナ出国。
国境管理官がバスの中にパスポートを集めに来た。
ついでに顔チェック。
しばらくするとパスポートが返却された。
次はポーランド入国。いよいよシェンゲン圏だ。
ここでは全員バスから降りて、荷物も出した。
列に並んで順番に入国審査をする。
みんな書類のようなものを持っていたのだけど、もしかしたらウクライナ人はシェンゲン圏に入るのにビザが必要なのかもしれない。
こういうとき、日本のパスポートは本当に強い。
ただ、パスポートは強いけれど、検査は結構厳しかった。
自分だけ他の人より時間がかかっている気がする。
まず顔チェック。それから質問。
入国の目的は?
観光
ウクライナのどこからきた?
キエフ
キエフにはどれくらい?
1週間
ウクライナに1週間?
ウクライナには1か月。リヴィウ、オデッサ、ポルタヴァ、キエフ。
他にもいくつか聞かれて、最後にパスポートを入念にチェック。
やっと終わった。
僕たちみたいに長期で旅をしているとパスポートにいろいろな国のスタンプが押されているので、管理官との相性が良くないと怪しまれて入国に時間がかかる時がある。
荷物チェックはザル。
全員の入国が終わり、バスに戻る。
13時半ごろにクラクフのバスターミナル(MDA)に着いた。
歩いて宿へ。
Booking.comで半額くらいになっていた、Grand Central Hostel(グランドセントラルホステル)。
https://unusual-web.com/?p=26819
色々な人と話す
チェックインをして、ドミトリーのベッドに座っていると、後からチェックインしてきた男性が話しかけてきた。
「どこ出身?」
「日本だよ。君は?」
「ブラジル」
「おお、いいね!来週サッカーの試合(日本対ブラジル)やるよね」
「そうなの?しらなかった」
「そうか、でもブラジル人はみんなサッカー好きでしょ?笑」
だいたい、失礼じゃない範囲でこういうジャブを入れると会話が盛り上がって仲良くなれたりする。
僕たちはいつも「日本人て働きすぎて死ぬって本当か?」とか「(映画に出てくるような)ヤクザはいるのか?」みたいなことをよく聞かれる。
「あー、そうだよ!ほら、いま着てるこの服も地元のサッカーチームのユニホーム」
彼は普通のセーターのインナーにサッカーのユニホームを着ていた。
「ああ、やっぱりサッカー好きなんだ笑」
「ヨーロッパを旅してるの?それともポーランドだけ?」
「一応、”世界”かな笑」
「どれくらい?」
「いま1年で、あと1年くらいだと思う」
「まじで?すげえな。俺は3か月。そんなに長いのはできないよ」
同じ部屋の女性が入ってきた。
「1年旅してるの?」
「そうだよ」
「あなたたち日本人?」
「うん」
「そう見えるわ」
「そうかな。君は?」
「ロシア」
ここで自己紹介。
俺はシュンです。
男性 アンドレ
女性 ナーシャ
メイが出かける準備を終えたので、街歩きへ出かける。
アンドレ曰く、ポーランドのいくつかの都市に滞在したが、16時半には日が暮れるらしい(11月)。
じゃああと1時間しかないな…
とりあえず今日は旧市街をぶらつく。
教会のような建物がたくさんあって、きれいな街並みだった。
クラクフの旧市街はドイツとかチェコとかに似ている気がする。
本屋とか雑貨屋とかモダンなデザインのショップもいくつかあって、それもドイツとかオランダっぽい。
旧ソ連抜けたな~となんとなく感じる。
こういうところに住むのもちょっと良いな、と思った。
思いっきり「中世ヨーロッパ!」っていう感じのところに久しぶりに来て、テンションが上がる。
でも日が暮れるのはやっぱり早かった。
夕飯の買い物がてらスーパーを物色する。
ポーランドの物価はヨーロッパの中ではかなり安い方だと言われているが、今日ウクライナから来たせいであまり安く感じない…
宿で夕飯。今日はマッシュルームと鶏肉のパスタ。
ナーシャがキッチンで料理をしている。
「なに作ってるの?」
「”Something”。私にもわからない。なんとなく玉ねぎを炒めて、いまから生姜を入れて、ココナッツミルクと米と…アジア風のなにかっぽい感じ?」
よく分からないアジア風の料理を作っているところをアジア人に見られて、ちょっと恥ずかしそうにしているのがおもしろい。
アンドレとアウシュビッツの話になり、明日一緒に見学に行くことにした。
「行き方とか予約が必要かどうかとか、あとで宿の人に聞いてみようか」
ナーシャが”なにか”を作り終えたらしい。
見るからに1人では食べ切れなさそうなすごい量だな、と思ってたら、やっぱり自分でも作りすぎたと思ったらしく、こっちに来て「食べる?」と聞いてきた。
さっき夕飯食べたばかりだけどなんか食べたいな~と思っていたから、もちろんもらう。
うまいよ。
それぞれの旅の話。
アンドレ
「ロンドンは食べ物がイマイチだった。なんでも高いし、良かったのはフィッシュアンドチップスだけ」
ナーシャ
「ロンドンではなんでも見つけられるけどね、アジアンフードでもなんでもある。だけど高い」
「そういえばロシアのどこに住んでるの?」
「ロシア人だけどロシアには住んでなくて、フランスに住んでた」
「そうなんだ、じゃあ英語とロシア語とフランス語喋れるの?」
「そう」
「すごいな」
「それだけよ」
いや十分だよ。そのクールな感じ、イメージ通りのロシア人ぽいよね。
アンドレ
「パリはすごく良かった、きれいな街だった。バゲットを買って自分で具材を挟んで、エッフェル塔を見ながら食べた。でもパリも高くて、ドミトリーで1泊25ユーロもした」
それから、アムステルダムも高いよねとか物価の話をしばらくした。
やっぱりポーランドはそのへんに比べたらだいぶ安いのだと。
ナーシャ
(空になった皿を見て)「食べてくれてありがとう笑」
「いやいや、こちらこそありがとう、おいしかった」
タイとか東南アジアを思い出した。生姜とにんにくと、ココナッツミルク、カレーパウダー…
食卓に座っている男性2人組にも食べさせている。
「あなたたちどこ出身?」
「オランダ」
「あー、私たち今オランダの物価がいかに高いかって話をしてたの…笑」
「うん、聞こえてたよ笑」
まあ、いいよね。悪口じゃないし。
今度はおじいちゃんがキッチンで料理を始めた。
聞いてみると、ジョージア出身らしい。
マイゴム手袋を使っている。潔癖っぽい人だった。そんな感じでよくホステルに泊まれるな笑
「おー、ジョージア。オーストリ!ヒンカリ!シュクメルリ!(が好きです)」と言うと嬉しそうな反応をしてくれた。
いろいろな国を旅すると、各国に自分なりの愛着みたいなものがあるので、人と会ったときにそれを言えるのが嬉しい。
さあ、アウシュビッツのことを調べないと。
宿のスタッフがパソコンで予約画面を開いて調べてくれたが、3人だと13時しか予約できないみたいだった。
んー、ちょっと遅いなあ。と話していると、アジア人男性が会話に入ってきた。
「アウシュビッツに行くの?今日行って来たんだけど、予約なしで12時くらいに行って30分くらい待ったら入れたよ」
というわけで、明日はとりあえず予約無しで行ってみることにした。
教えてくれた彼はシンガポール人のアレックス。
彼は6か月の旅で、バックパックの容量が25L。
飛行機に乗るときに楽だからって言っていたけれど、そのために荷物を少なくできるのはすごい。
他にも色々と節約旅のTipsを持っていて、アンドレに伝授していた。
シンガポール人らしい知的な雰囲気はありつつも、ちょっと不思議ちゃんでおもしろい。
英語ネイティブのはずなのになぜかよく詰まったりして、ありがたいことにかなり聞き取りやすい。
シンガポールの暮らしってどうなの?と前から気になっていたことを聞いてみた。
「良いよ。でもすごくスピードが早い。そしてみんなが上(社会的に高い地位)を目指してる。
労働環境はそんなに良くないところもある。定時では帰れない。ボスがいたらまだ帰れない。建築会社で働いていたけど給料は平均的で、そんなに良くなかったからやめた」
へ~そうなの?
シンガポールは日本より進んでいるのかな~と思っていた。それじゃ日本と似ているね。
今日は色々な人と話せておもしろかった。
英語学習のモチベーションが上がる。
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