【2017 ハンガリー④ブダペスト】わたしの一時帰国

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メイです。

世界旅行記、2017年11月のハンガリー編です。
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マンガリッツァアゲイン

2017/11/17 ハンガリー ブダペスト

この宿は、夜の21時にスタッフが帰ったっきり、翌日の昼になってもスタッフが来ない。
だから毎日キッチンが荒れているのか。

昼ご飯はパプリカクリームチーズのリゾット。
キッチンの棚にあったパプリカパウダーらしきものを大量に入れたら唐辛子で、ひいひい言いながら食べた。

14時になったのに、スタッフはまだいない(この宿のチェックイン時間は14時)。
チェックインの人がかわいそうに待ちぼうけを食らっている。

15時になってやっとスタッフが来た。
かわいい女の子のスタッフだったからか、待っていた男たちはニコニコして「全然大丈夫!平気だよ!」みたいな反応。笑

宿にある3つのトイレ全部にペーパーがなかったのでスタッフに頼むと、「5分待ってね」と言われたので、15分後くらいにトイレに行ってみるとまだなかった。
スタッフは何をしてるのかと思ったらバナナを食べていた。おーーーい。

そんなこんなしていると、日本人がチェックインしてきた。
なんか、見た目が旅の熟練者っぽい!

同じ部屋だったので軽く挨拶をして、私たちはブダペスト中央市場へ急いだ。
明日ブダペストを出るから、その前にやっぱりもう一度マンガリッツァ豚が食べたくなったのだ。
すでに17時。まだやってるかな……。

不安になりながら17時半すぎに市場の肉屋に到着。
生肉コーナーはきれいに片付けられていたが、会計中のお客さんがいたのでなんとか滑り込めそう。

マンガリッツァ豚はあるかと聞くと、ネックだけあるらしい。
今日はロースか肩ロースを買おうと思って来たのに、ネックという新キャラが現れた。

それはステーキにするとおいしいかと聞くと、もちろん!という反応だったので買うことにした。

300g欲しいと言うと、ノーと言う。
どうやらまな板や包丁などを片づけてしまったから、塊をまるごと買うしかないみたいだ。
お、多いな……。

でも迷った末、買うことにした。

1kg4000フォリントだから、おととい買ったモモより高い。

600gちょっとで、2500フォリント(約1070円)。

高いけどブダペスト最後だし!
いい色してるし!
まぁいいでしょう!

あとで調べたけれど、ネックは日本で言う豚トロみたいだ。おいしそ。

カードで払おうと思ったらやはり現金のみだったので、急いでそこで下ろしてくると言うと、「ノー、今払わなくていいから、明日14時までにまた来て」と。

え???
そんなのあり?
なんでそんなに信頼されてる?
おとといも買いに来たから?

とにかく早く店を閉めたかったのかもしれないが、とはいえ無料で肉を持って帰らせるとはびっくりして言葉が出なかった。

ということでいったん受け取ったけれど、明日チェックアウト後にまたここまで来るのは面倒だと思い直して、急いでATMに行ってお金を払いに行った。

あぁびっくりした。

るんるんで宿に戻る。
トイレに行ったらペーパーが補充されていなかった。
あのスタッフ、補充しないまま帰ったな!

気を取り直して夕飯の準備。
今日のお楽しみ、マンガリッツァの豚トロステーキ。

今日は油は引かず、塩と胡椒で焼いただけ。

しっとりしていて、柔らかくて、ジューシーで、時間がたっても固くならず、牛タンのような弾力があり、胃がもたれないおいしい脂。

こりゃあうまい!すごく。
今まで食べた豚肉で一番おいしい。

私たちにとって、旅で嬉しい瞬間ってこういうときかもしれない。
その土地のおいしいものを、自分の舌で確かめられたとき。

同じキッチンスペースでは、パキスタン人の5人グループが談笑している。

話してみると、彼らはブダペストに勉強したり仕事をしたりしに来ているらしい。

彼らは小鍋で1人ずつ自分の飲みたいタイミングでチャイ(チャーエ)を作っている。
牛乳も1人1本ずつ持っているおかげで小さな冷蔵庫が牛乳だらけだ。
みんなでまとめて作ればいいのにと思うけれど、そういう文化なのかな。

飲む?と聞いてくれたので遠慮なく作ってもらう。
リプトンのティーバッグを鍋に入れて煮出し、砂糖をたーっぷり入れて完成。

チャイをおいしく作るコツはきっと、砂糖をたくさん入れることを恐れないことだ。
コップ1杯につき、角砂糖6個は入れる勇気が必要。

「シュクリヤ(ありがとう)」とか「マゼダールヘエ(とてもおいしい)」とか言うと、かなり場が盛り上がった。
パキスタンを出てからも、ウルドゥー語の待ち受け画面をめんどくさくてそのままにしておいてよかった。

1人に「インドは行ったか?」と聞かれて思わず吹き出してしまった。
本当にみんなインドのことが気になるんだなぁ!

「それ、パキスタンの人みんなが聞いてくる質問なんだよ。やっぱりインド嫌い?笑」と言うと、「いや、そういう意味じゃないけど!インドはうるさかった?」って。
あぁおもしろい。

【2017 パキスタン⑥ ギルギット】自然を満喫した最高の1日
宿の人たちが谷に行こうと誘ってくれた。軽い気持ちでついていって大正解だった最高の1日になった。

食事の後、先ほど軽く挨拶した日本人の人が、試飲か何かで安く買えたワインがあるから一緒に飲まないかと誘ってくれた。嬉しい。
ワインが好きで、ハンガリーのワイン産地に行って来たそうだ。

名前は上野さん。15年間の中学教師をやっていたそうだ。
期間は決めずにユーラシア往復旅をしているんだって。

ちなみに、今回がほとんど初めての旅で、全然熟練者ではないらしかった。笑

そういえば、上野さんは昨日荒れていたキッチンの食器を全部洗ってあげたらしい。
さすが先生。私たちだったら絶対やらない。笑

いろいろ話している途中、イタリア人のおしゃべりなおっちゃんが話に入ってきた。

出身がパルマの近くだということで、シュンが中田英寿を知っているかと聞いてみると、「彼は素晴らしかった。ナガトモも知ってる、インテルだろ、あとホンダはミラノにいたな。ナカムラも知ってるぞ!」

シュンがすごく嬉しそうにしている。

わたしは、日本で食べるピザはごちゃごちゃしていてあまり好きではなかったけれど、大学時代に行ったイタリアで食べたピザはシンプルでおいしくて感動した、という話をすると「そうなんだよ!何でも乗せ過ぎなピザはだめだ、シンプルじゃないと食材の味が!」と言っていた。

本場のピザを知る人と同じ意見で、ちょっと嬉しかった。

わたしは日本へ

2017/11/18 ハンガリー ブダペスト〜ポーランド ワルシャワ

朝食を食べて、シュンのポケットを縫い、パッキングを済ませる。

実は、今日の夜行バスから、私たちは10日間ほど別行動をする。
わたしは日本に一時帰国するのでワルシャワの空港へ向かい、シュンはそのまま一人でバルカン半島の旅を続ける。

昼は、残りのマンガリッツァ豚のステーキ。
やっぱり抜群においしい。

チェックアウトをしてマックへ移動。
コンセントはないし、Wi-Fiも弱いし、トイレもバーコード式で一人しか入れないというハズレマックだったけれど、なんとか時間を潰して、夕方に上野さんとレストラン「Frici Papa」で集合。

おととい来たときに食べたもの以外を選ぼうとして迷いに迷って決めたのは、何かしらのグヤーシュと、砂嚢のシチューと、何かしらのグリルの3皿。

今回頼んだグヤーシュは、豆とベーコンが入ったスープのような感じで、前回食べたビーフのグヤーシュとは全く別の料理みたいだった。

翻訳で出てきた「砂嚢」とは、予想通り砂肝のことだった。
でも出てきたものを食べてみると、知っている砂肝のコリコリした食感ではなく、プルプルしていた。
砂肝って、焼かないで茹でるか煮るかするとこういう食感になるの?

何かのグリルは、白身魚のグリルだった。
淡白な魚な上に、これといった味付けもなかったから、なんとなく物足りない感じ。

デザートにクレープを3人でつついた。

そろそろバスターミナルに行く時間になったのでメトロに向かう。

メトロのチケットを買うとなったとき、お金が足りないことに気づいた。
足りないというか、ゼロだ。
珍しく小銭をきれいに使い切れたと思っていたのに、まだここに来て払うべきものがあったとは……
上野さん、再会したときに返します笑

バスターミナルNépligetに到着。
ここはフリックスバスと提携会社の専用のターミナルのようだ。

わたしが乗るワルシャワ行きのバスは既に来ていた。
荷物をバスに載せて、出発までベンチで待つ。

明日の朝ポーランドのワルシャワに到着し、半日街を観光してから空港に行って、ベンチで1泊する予定だ。
シュンはこのあと夜行バスでセルビアのベオグラードヘ行き、バルカン半島の旅をはじめる。

出発の時間になり、1人でバスに乗り込む。
たった10日だけれど、特にこの1年は24時間ずっと一緒にいたから、1人でいることの違和感がものすごい。

音楽で必死で気を紛らわし、眠りについた。

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