【2017 バルカン半島③ マケドニア オフリド】美しい教会と要塞からの景色

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シュンです。

世界旅行記、2017年11~12月のバルカン半島(マケドニア)夫一人旅編です。
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    晴れのオフリド、美しい教会

    2017/11/25 マケドニア オフリド

    朝起きてシャワーを浴びて、朝食の準備をしようと思ったら、キッチンにシリアルやパンが並べられていた。
    そうだ、この宿は朝食付きだった。満腹食べた。ありがたい。

    午前から外に出た。

    ガラクタ市場ではキャンプ用コンロやバーベキュー網がたくさん売られている。自然が豊かだし、近くにキャンプ場とかがあるのかもしれない。

    今日はとにかく天気が良い。そんなに寒くもなくて、気持ちのいい秋晴れくらいの感じ。
    オフリド湖の畔から旧市街を見上げると、オレンジ色の屋根が丘に沿って並んでいてすごくきれいだった。

    オフリドは中世の一時期にはブルガリア帝国の首都になっていた街で、スラブ世界屈指のキリスト教の中心地としても名を馳せてきた。

    「マケドニアのエルサレム」とも呼ばれていたらしく、街なかには教会が数多くあり、いまでもマケドニア正教会の大主教座はオフリドにある。

    そして現在はオフリド湖と街がセットで世界遺産に登録され、マケドニア屈指の観光地になっている。

    湖のまわりは観光客もたくさんいてそれなりに賑わっているが、旧市街に入っていくとなぜか少なくなった。
    そのせいもあって一気に雰囲気が出てきた。京都の観光エリアで急に路地に入ったときの感覚に似ている。

    旧市街の大半は住宅街のようだ。観光客があまりいないので、勝手に人々の居住エリアを徘徊しているような気分になる。

    旅をしていていつも思うのは、自分は旅先の”地元(ローカル)感”のある場所が大好きだということ。
    ただその一方で、そういう場所を隅から隅まで歩き回って、地元の人たちの家屋や洗濯物や炊事風景や子どもたちが遊んでいる様子を見たり、写真を撮って満足するのが良いことなのか、疑問も残る。

    明らかに自分だけが迷い込んだであろう場所ではより強くこのジレンマを抱える。
    そしてこれも毎回思うことだが、自分がすべきはただこの場所や人を尊重する気持ちを持つこと。それを忘れなければ、(あくまでも自分の中の)倫理を逸脱することはないだろう、と。

    しばらく歩くと聖ソフィア大聖堂があった。入場料は100ディナール。

    内部のフレスコ画は修復されていて鮮やかできれい。写真はダメだと思っていたが、OKだと言われた。

    今日はすごく晴れていて、聖堂内に差し込んでくる光もきれいだし壁も白いし、この聖堂は今まで見てきた正教系の宗教施設(アルメニア、ジョージア、ウクライナなど)と比べてダントツで明るい雰囲気だった。

    今までの正教系の教会はどちらかというと重厚感があってどっしりとした印象が強かった(あくまでも個人的な印象ね…)。

    聖クリメント教会に行く階段の途中にあった小さな教会(Google MapのChurch “Small St. Vrach” “St. Cosmas and Damian”)。

    外観がかわいらしい。他に人がいなくて、職員の女性が全て詳しく説明してくれた。
    ここは埋まっていたからオスマン帝国の攻撃による被害は受けていないらしい。たしかに、さっきの聖堂のようにフレスコ画が消された形跡などはなかった。

    18世紀になって新しく作られたというイコノスタシス(聖障)も、ものすごく美しい。
    そして最後に飴をくれた。

    僕はクリスチャン(キリスト教徒)ではないので正教(キリスト教)への信仰心も当然ゼロだけど、歴史が好きだし学問としての宗教にも興味があるので、単純に宗教施設はテンションが上がる。

    イスタンブール(トルコ)のイェニ・ジャーミイとかヤンゴン(ミャンマー)のシュエダゴン・パゴダに行ったときと同じ、一瞬ゾワッとするような凄みを感じつつも落ち着くような、そんな宗教施設の雰囲気を感じた。

    【2014 イスタンブール②】イスタンブール旧市街の観光。ブルーモスク、ニューモスク他
    イスタンブールのブルーモスク、ニューモスク、博物館やバザールを観光する。
    【2017 ミャンマー③ ヤンゴン】シュエダゴンパゴダとアウンサンマーケット
    朝ごはんは宿の8階で、眺めのいい食堂。ホテルの朝食みたいだ。さぁ今日は何を食べよう

    階段を登って、聖クリメント教会とイコン博物館。聖クリメント教会は入場料100ディナール。

    こないだ調べたことによれば、聖クリメント(オフリドのクリメント)は正教の聖人で、けっこう重要な人物だったような。

    その後も歩きまわって、ベンチで休憩と昼食。宿で作ってきたサンドイッチ。
    この旧市街には基本的に家と教会しかないけれど、すごく雰囲気が良くてきれいな街だ。

    ハイキングコースのような道を歩いて、一番端にある聖ヨヴァン・カネオ教会へ向かう。

    聖ヨヴァン・カネオ教会はオフリドで一番有名?人気?の教会らしいので入ってみたかったが、閉まっていて入れなかった。

    要塞からの圧巻の景色

    丘の上のサミュエル要塞を目指して、今度は林の中の道をまたしばらく歩く。
    街と湖がきれいで、坂や階段が多くて、歩くのが楽しい。

    要塞の入場料は60ディナール。思っていたより状態が良く残っていて、立派な要塞だった。

    高いところに登って旧市街と湖を見渡すと、青い空と湖とオレンジの屋根が美しくて、心が安らいで穏やかな気持ちになるような景色が広がっていた。
    上から見るとこんなにきれいなのか!たくさん歩いた甲斐がある。

    自分ではあまり意識していなかったけれど、こういう景色がけっこう好きみたいだ。リスボンのサン・ジョルジュ城とかも好きだったし。

    もうドブロブニクには行かなくていいかな、とか思うくらいに満足感のある見晴らしだった。

    帰りに、終わりかけの市場に寄る。
    魚屋を覗いたが、1人で食べるのに良さそうなものは売っていなかった。肉屋に牛ひき肉があったので、1食分だけ買った。1Kg280ディナール、牛肉にしては安い。

    肉屋のおっちゃんに「日本か?」と聞かれ、そうだと答えると「Japan is beautiful」と言われた。
    続いて、「トウキョウかヒロシマかナガサキか?」という質問。

    これは最近何人かに聞かれた。トウキョウ・オオサカではなくヒロシマ・ナガサキ。マケドニアでは学校でしっかり習うのかな。

    八百屋とスーパーで夕飯の買い物をして宿に戻り、パスタを作ってビールを飲んで、他の宿泊者と話して今日は終わり。

    2017/11/26 マケドニア オフリド

    朝食を腹いっぱい食べる。安宿でこんなに揃ってるところはたまにしかない。
    パンに塗るものの種類が多いし、コーヒーメーカーもホットサンドメーカーもトースターもある。ミルクとヨーグルトもある。

    リビングに置いてあるギターを弾いてみたり、ここからアルバニアのベラトに行くルートの情報収集をしたり、英語の勉強をしたりで午前が終わった。
    すこし寒いけれど、毛布もフリーティー(安宿に置いてある自由に飲んで良いお茶やコーヒー)もあるし、居心地が良い。

    午後、宿のスタッフがラザニアを作っていて、食べるか聞かれたのでもちろんもらった。
    おかわりもくれたし、ついでにみかんもくれた。

    夕方、散歩しに外に出て、ビールを買いにスーパーに行くも、日曜日なので閉まっていた。

    夕飯を作って食べていると、アメリカ人の女性二人組がチェックインしてきた。
    リビングに来て、フリーティーの前でなにやら5分くらい悩んでいる。

    「なにか探してるの?」
    「”ハニー”入りのティーがないかと思って」
    「そうなんだ。お湯沸かすならケトルがそこにあるよ」
    「ケトルは好きじゃないから鍋で沸かすわ」

    けっこう几帳面と言うか、ナチュラル志向な感じの人たち。
    分からないけど健康とかに気を遣ったりしていて、ベジとかビーガンとかその辺なのかなと思って、「夕飯食べた?」と聞くと、「ピザ食べてきてアイス買ってきた」と言って、でかい箱アイスを取り出していた。

    オーナーのフィリップがコーヒーをいれてくれた。
    顔を合わせると大体「コーヒー飲む?」か「ワイン飲む?」と話しかけてくる、陽気で気さくな良い人だ。
    「そういえば宿代まだ払ってないわ」って言わなかったら多分そのままになっていた気がする。

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