世界一周2カ国目は、ベトナム ハノイに行きました。
今までホーチミン・カントー・フエには行ったことがありましたが、ハノイは2人とも初めて。
1週間滞在したので、食べたものを一挙にご紹介、したいところでしたがあまりに量が多いので今回は「麺料理」編。
街歩きをする際に、参考にしてみてください。
▼ご飯・デザート・飲み物編はこちら
少しだけベトナム料理の知識を
料理紹介の前に、わたしがこの旅行で学んだベトナム料理に関する言葉の紹介をします。
麺の種類
- Pho:白くて平たい米粉麺
- Bun:白くて細い米粉麺
- Mien:透明な春雨麺
スープ・調理法
- Nuoc:汁あり(スープ麺)
- Tron:汁なし(まぜ麺)
- Rieu:酸っぱいスープ
- Xao:炒め
食材
- Bo:牛肉
- Ga:鶏肉
- Vit:鴨
- Oc:貝(たにし)
- Cua:蟹
- Luon:ウナギ
- Mang:たけのこ
- Dau:豆腐
これだけ知っておけば、ハノイの街中にある麺料理の屋台の看板の半分くらいは理解できるんじゃないかと思います。
麺料理
Pho(フォー)
ハノイに到着してまず最初に食べたものはフォー。
やっぱりフォーは裏切らない。
屋台で30000ドン~で食べられます。
店によって具が違ったり、さっぱり味だったりこってり味だったり、食べ比べが面白い。
フォーにも種類があって、
- Pho bo(フォーボー):牛肉入りフォー
- Pho ga(フォーガー):鶏肉入りフォー
- などがあります。
フォーはハノイを含む北部発祥で、そこではフォーボーのほうが一般的らしいので迷ったら牛肉入りを頼んでみたら良いと思います。
Bun Cha(ブンチャー)
ハノイに来たら、ブンチャーは絶対外せない。
ブンチャーは、ブンをニョクマムベースの甘酸っぱいタレに絡めてつけて食べる、つけ麺のようなもの。
「Bun」の意味は麺、「Cha」の意味は焼き物/揚げ物/混ぜる/ミンチにした肉や魚のなどを固めた食品、などと人によって意見が違い、どれもそれっぽくてわからないのでここでは明言しませんが、だいたいそんな感じです。
ハノイ市内のバスで、日本語ペラペラのベトナム人女性に「日本人の方はみんなブンチャー好きですよ~」と言われていたので期待していたブンチャー、期待以上のおいしさでした。
滞在中、何回食べたかな。
なんといっても、肉がおいしい。
下味がしっかりとついた豚肉やつくねを炭火焼きで丁寧に焼くので、おいしくないわけがない。
街中でこんな風に網で焼いている光景に出会ったら、そこがブンチャー屋。
迷わず入ろう。
タレには、青パパイヤの漬物や香草、にんにく、唐辛子を入れたりして自分の好きなようにアレンジできます。
揚げ春巻きを追加で注文するのも人気の食べ方らしい。
ハノイの有名なブンチャーと言えば「DAC KIM」ですが、個人的には最初はDAC KIMで食べるより普通の屋台で食べることをおすすめします。
https://unusual-web.com/?p=9684
Bun Oc(ブンオック)
「Oc」とは貝のことで、ブンオックは田螺(たにし)がたっぷり入った麺です。
このような麺はハノイ以外ではあまり見られないらしく、ハノイに来たら食べておきたい一品です。
私たちは中国の南寧というところからバスでハノイに移動して来ましたが(バスで8時間ほど)、中国 広西でもたにしを使った麺(螺螄粉という料理)が有名でした。
こういう繋がりが見えてくるのが、陸路旅の面白いところ。
こちらの店のブンオックには、具にバナナが皮ごと入っていました。
味も食感も完全にじゃがいもでびっくり。
Bun Rieu Cua(ブンズィウクア)
「Rieu」は酸っぱいスープ、「Cua」はカニという意味。
ブンズィウクアは、カニで取った出汁を使ったスープの麺です。
偶然見つけた屋台では、あまり酸っぱくもないし、カニの味が濃いわけでもありませんでしたが、25000ドンと今回食べた麺類の中で最安だったので、4回食べました。
好みで香草を足しながら食べるのですが、2軒行ったお店のどちらにもシソがありました。
調べてみたところ、やっぱりブンズィウクアはシソを入れて食べることが多いみたい。
それと、にんにくの酢漬けを入れるとおいしいという発見。
Bun Dau Mam Tom(ブンダウマントム)
「Dau」は豆腐、「MamTom(マントム)」はエビを発酵させた調味料のこと。
こちらも北部の料理で、ブンの塊やキュウリ、揚げ豆腐、日本で言うさつまあげなどをタレにつけて食べます。
そしてこの料理、タレが問題。
写真ではわかりにくいですが、灰色というか紫色というか、すごい色してます。
タレはマントムをベースに作られているのですが、その味が独特で、外国人はおろかベトナム人でも食べられない人が多いらしい……。
私たちはというと、そんなことは知らずにおいしいおいしいと食べてました。
濃くて、ものすごく魚介の味がするなぁとは思ったけれど、日本人にとってはそこまで物珍しい味ではないと思いましたが、どうでしょう?
味はイカの塩辛やアンチョビに近いかな?
なかなか見つからないと思いますが、見かけたらぜひ食べてみてください。
他の方の意見も気になります。
Pho Xao Bo(フォーサオボー)
炒めフォーです。
「Xao」は炒め、「Bo」は前述の通り牛肉のこと。
日本人にもおなじみの味のはず。
このお店はちょっと濃い目の味付けで、ビールが進みました。
Bun Mang Vit(ブンマンヴィ)
「Mang」はたけのこ、「Vit」は鴨。
酢漬けのたけのこが乗っかっています。
実はこの料理、名前がわからなくて……。
色々調べたところ、Bun Mang Vit(鴨)かBun Mang Ga(鶏)だろうってところまでわかりました。
でも鴨だったかな、鶏だったかなと考えてもどっちだったか思い出せない。
写真を見ると鴨っぽいけど……。
だけどこの料理、すりおろしのにんにくのタレが付いてきたんです。
鴨肉には独特のくさみがあるので、やっぱり鴨だろう!ってことで、Bun Mang Vitだと思います。
そう思って改めて写真を見ると、もう鴨肉にしか見えない。
にんにくのタレはどうやって食べるのかと思って地元の人を見てみると、スープに入れて食べていました。
Mien Luon(ミエンルオン)
「Mien」は春雨、「Luon」はウナギ。
ウナギと言っても田ウナギと言って、日本のウナギとはちょっと違うみたい。
ウナギと知らずに食べたときは、小魚か、魚の皮を揚げたものだと思いました。
ベトナムの麺料理には珍しく茶色のスープで、魚介の香りがプ~ン。
揚げウナギはパリパリ、もやしはしゃきしゃきで食感も楽しめました。
ちなみに行った屋台のMien Luonには種類があって、
- Mien Luon Nuoc:ウナギ春雨汁あり(スープ春雨)
- Mien Luon Tron:ウナギ春雨汁なし(まぜ春雨)
- Mien Luon Xao:ウナギ春雨炒めは(炒め春雨)
などがありました。
Mien Tron(ミエンチョン)
春雨の汁なしまぜ麺。
下にタレが溜まっているので、混ぜながら食べます。
甘辛のタレがとてもおいしかったです。
(これにウナギが入ったら、「Mien Luon Tron」になります。)
Mi Quang(ミークアン)
Mi Quang(ミークアン)はダナン名物で、フォーよりちょっと太いきしめんのような米粉麺。
Miは小麦粉という意味だけれど、小麦で作る麺のようにコシがあるから「Mi」という名前がついたらしい。
この店のメニュー表には「Mi」ではなくて「My」という表記なのが謎ですが。
ダナンで食べられるミークアンは汁なし麺(濃いめのタレ)らしいのですが、ここのミークアンは少なめですが汁(薄めのスープ)がありました。
メニュー表にも英語で「Quang Noodle Soup」って書いてあるから、この店オリジナルのっていう意味の「My」と「Mi」をかけたのかな?考え過ぎ?
バインミーも「Banh Mi」と「Banh My」のときがあるし、どっちでもいいのかも。
ちなみにメニュー表の、
My Quang Day Duの「Day Du」は、調べてみると、満ち足りる/充分な、という意味があるので「基本/定番ミークアン」という意味で、
My Quang Dac Bietの「Dac Biet」は、特別な /おすすめの/特製の、という意味らしいので「特製ミークアン」という意味かと予想します。
(下に英語表記もあるのでだいたい合ってると思いますが、ベトナムを解読してみたかった。)
ここのお店は30,000ドンなのに、ゆで卵やエビまで入っていて豪華な麺でした。
スープの味が薄くて決め手のない味な気がしたけれど、具だくさんだったので良し。
名称不明
不思議な形の米粉麺を、タレにつけて食べるつけ麺。
麺の上には、そぼろとフライドオニオンが乗っかっていました。
メニュー表を解読しようとしても、「Dac San」は特産という意味だし、「Banh Beo Nong」は全く違う料理だし……わかりません。
情報求む。
さいごに
ここに載せた料理たちはほとんどが屋台飯なので、普通に歩いていたら出会えると思います。
1番安いもので25000ドン(約130円)、高いもので50000ドン(約250円)でした。(2016年12月現在)
見つけたら是非食べてみてください。
ただ、化学調味料に注意。
残念なことに、ほとんどの麺に入っていることでしょう。
入れなくてもおいしいのにな。
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