フランスで生まれた子どもの、日本のパスポート新規取得の流れです。
私たちは出産前に、生まれた子のパスポート発給の手順や所要期間が気になっていたので、2020年7月に実際に子どものパスポートを新規取得したときの情報をもとにまとめました。
全体の流れ
それぞれのステップが完了するまでに、出産から大体どれくらいかかるのかというのを図にしました。
出産後なるべく早くのパスポート取得を目指す場合です。
- 出産
- ~5日フランスに出生届提出
- 1週間~1か月程度日本に出生届提出
- 2週間~1か月半程度戸籍謄本(抄本)の発行日本の役所で家族に取ってもらう
- 3週間~2か月程度戸籍謄本(抄本)を日本からフランスへ郵送日本から国際郵便で家族に送ってもらう
- 随時証明写真・パスポート申請書の準備
- 1か月~2か月半程度在フランス日本大使館(または管轄公館)でパスポート申請
- 1か月~2か月半程度パスポート受領本人(子ども)出頭
私たちは出産後1か月~1か月半後くらいにはパスポートを取得したかったので早めに準備を進めていたのですが、フランスの郵便が遅くて(COVID19の影響だと言ってはいたが…)結局2か月半くらいかかってしまいました。
ポイントは戸籍謄本なので、急ぐ場合はDHLやFedex、UPSなどを使うか、出産後日本から親が来るのなら持ってきてもらったりしたほうが早いかもしれません。
フランスと日本の出生届については以前の記事に書いてあるので、以下ではパスポート申請の必要書類と申請・受領について説明します。
パスポート申請に必要なもの
- 一般旅券発給申請書:窓口または外務省のHPからダウンロード(パスポート申請書ダウンロード | 外務省)
- 6か月以内に発行された戸籍謄本(抄本):日本に出生届を提出後、1週間程度で発行可能(自治体による)。家族に郵送でフランスに送ってもらう
- 証明写真(4.5cm×3.5cm):自宅で撮影して駅やスーパーにある写真プリント機で印刷。証明写真6枚分(10cm×15cm)で0.25ユーロ
- 手数料:49ユーロ(12歳未満、5年有効)
新生児の場合は滞在許可証は必要ありません。
また、HPには書いてありませんでしたが、在マルセイユ日本国総領事館に電話で聞いたときには親のパスポートコピーが必要だと言われたので用意していきました。
パスポートの申請と受領
在フランス日本大使館によれば、未成年者のパスポート申請は法定代理人が行うこともできますが、受領は新生児であっても本人が出頭する必要があります。
申請は郵送で行うことができたり、遠方の居住者向けに一日発給の制度もあるようなので、まずは管轄公館に電話して聞いてみると良いと思います。
私たちは在マルセイユ日本国総領事館に事前連絡し、日時の相談をしてから申請・受領をしにいきました。
さいごに
公的手続きは面倒なことが多く、また出産後は思うように時間が取れないこともあるので、出産前に色々と調べて準備しておくことをおすすめします。
実際に出産後に子どものパスポートを取得する場合は、居住地域の管轄公館に電話などで問い合わせて説明を受けたり相談してみたりしてください。
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