この記事では、わたしの2年4か月の長期海外旅行(世界一周 )中の服装を紹介します。
「服の持ち物リスト」とか「おすすめの服」というよりは、こんな服を着て旅をした女性バックパッカーもいますよ~、という一例として見てもらえれば思います。
▼男性編はこちら
はじめに
まず前提なのですが、旅の期間は2年4ヶ月で、バックパックのサイズは60Lです。
2回の一時帰国と、家族との合流、紛失・買い替えなどがあったので、ここで紹介するすべての服を常に持ち歩いていたわけではありません。
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トップス
半袖Tシャツ
半そでTシャツは、一時帰国で置いていったり追加したりしながら、常に何種類か持っていました。
Tシャツは手洗いする回数が多いのでヨレるのが早かったり、洗っても匂いが取れなかったり、色が変色したりしたので、ほとんど消耗品に近かったかもしれません。
わたしが持っていったのは基本的に無地のTシャツでしたが、今回の旅で最初から最後まで着ていたのは、何年か前にチェコ プラハのお土産屋で買った白のイラストTシャツでした。
わたしは肩幅が広いので似合うTシャツになかなか出会えないのですが、これは形もデザインもいいし、丈夫で洗ってもヨレないし、匂いもつかないのでお気に入りでした。
帰国時にはやぶれたりくすんだりして完全に着れなくなってしまいましたが。
ユニクロの黒Tシャツは2回目の一時帰国で追加したものですが、首周りがヨレて、洗っても匂いが取れなくなるのが早かったです。
半袖シャツ
アトリエドゥサボンの襟付き半袖シャツを持っていきました。
脇の部分が大きく開いているのと透けるのとで日本ではそこまで着ていませんでしたが、旅では涼しくて乾きやすくて使い勝手が良かったです。
シワが目立つのと色褪せが欠点でした。
長袖Tシャツ(ロンT)
無印良品のロンTの、白無地とボーダーを持っていきました。
ロンTは、暑い国では腕に日焼け止めを塗るのが面倒なときの日焼け対策(旅の後半は腕の日焼け対策は諦めましたが)、寒い国ではセーターなどのトップスの下に着るインナーとして使っていました。
どの季節も着れる分、半袖Tシャツよりも使用頻度は高かったです。
ボーダーより白無地のほうが気に入っていましたが、透けが目立つのが欠点でした。
かといって分厚いと乾きにくくなるので難しいところ。
シャツ
シャツは旅のスタート時には持っていかなかったので、旅の途中で買いました。
黄色のピーチスキンシャツは、モロッコのティネリールの市場で買った古着です(17ディルハム/約200円)。
ちょうど、軽く羽織れるシャツが欲しいと思っていたところに見つけ、運命の出会い!と思って迷わず買いましたが、よく考えてみれば超ビッグサイズでした。
3ヶ月ほど着たあと、メキシコの日本人宿のオーナーにあげました。いらないものあげちゃったかな。
その後は、コーデュロイのシャツをグアテマラの古着屋(メガパカ)で買いました(なんと2ケツ/約20円)。
日本でわたしの体に合う女性用のシャツにはほぼ出会ったことがないのですが、これはL.L.beanのレディースです。さすがアメリカ。
使い勝手がよくかなりお気に入りで、旅が終わってからも夫と共有で着ています。
セーター
セーターは、ユニクロのヒートテックハイネックセーターを持っていきました。
この旅で持っていったセーターはこの1着だけです。
軽くて暖かくて動きやすいので、寒いところでは毎日これを着ていたら、毛玉がすごいことになりました。
寒いときは、このセーターの上にコーデュロイのシャツを着ていました。
アウター(上着・マウンテンパーカー・コート)
旅のスタート時に持っていったのは、パタゴニアのTorrentshell(トレントシェル)ジャケットのパープルです。
大学生のときに買って大事にしていたものなのに、出発して1か月、中国/ベトナム国境越えのバスの中に置いてきてしまいました。
パタゴニアを失くしてしまったので、ベトナムのハノイで偽ノースフェイス(125,000ドン/約630円)を買いました。
撥水性や通気性はありませんが、小さく畳んで袋に入れられるので持ち歩くには便利でした。
紺のモッズコートは旅のスタート時に持っていったのですが、最初の方はほぼ使わなかったので一時帰国で置いていき、夫の母とドイツで合流したときにもう一度持ってきてもらい、冬のヨーロッパ旅行で活躍したあと、次の一時帰国で再び置いていきました。
気に入っていたのですが、欠点はとても重いこと。
使わないときにバックパックに入れて持ち歩くには重いしかさばりました。
ライナーとファーは取り外し可能なのではずしています。
モッズコートを日本に置いていったあと、ウクライナの古着屋でマウンテンパーカーを買いました(150フリブニャ/約630円)。
店内で見たときは淡いピンクだと思っていたのに、外で着てみたらかなり激しいピンクだったのであまりお気に入りではありませんでしたが、バルカン半島・モロッコ旅で活躍し、約1年後にグアテマラの古着屋で売りました。
ピンクのマウンテンパーカーが気に入らないので、グアテマラの古着屋でコーデュロイ襟のベージュのジャケットを買いました(20ケツ/約280円)。
このジャケットはかさばるので買うか迷いましたが、もうすぐ帰国するし、日本でも着られる!と思って、最後の半年間頑張って持ち歩きました。
帰国してから日本で着てみましたが、ちょっと小汚い感じがしたかな。笑
グアテマラの古着屋では、薄いグリーンの上着も買いました(6ケツ/約85円)。
レインコートのような形ですが、撥水性がないのが残念。
ちょっと小ぎれいに見えなくもないデザインなので、防犯に気を遣う南米旅ではあまり出番はありませんでした。
この他には、ウルトラライトダウンも持っていました。
ワンピース
旅の最初の方に、タイ バンコクのチャトチャックウィークエンドマーケットで買った、襟付きのワンピースを1着持っていました。
250バーツ(約850円)だったので、タイにしては高いなと悩んで買ったものなのですが、着てみれば腕とスカートの丈の長さは丁度いいし、裏地は付いているし、汚れは目立ちにくいし、色褪せないし、乾きやすいし、今となってはすごくいい買い物をしたなと思っています。
私たちは旅の期間のうち、寒い地域と暖かい地域が半々くらいだったので、ワンピースはあまり持っていきませんでしたが、やっぱりワンピースを着た日は気分が上がるし、普段はなかなかできないおしゃれができているような気がして嬉しくなりました。
暖かい地域に長くいる予定の(もしくはリゾート地やビーチによく行く)人は、ワンピースを数種類持っていくのがおすすめです。
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ボトムス
ズボン
寒い地域でのボトムスは、元々使っていたユニクロのストレートジーンズ1択でしたが、暑い地域でのズボンに関してはかなり迷走していて、最後まで定まりませんでした。
未だにこれ!というズボンは見つかっていません。
以下、わたしの暑い地域用のズボン遍歴です。
旅のスタート時に持っていったniko andのワイドパンツは、形は悪くなかったのですが、少しかしゃかしゃする厚めの生地なので暑いし、ちょっと重かったです。
日差しのせいか赤く変色してしまったので、一時帰国で置いていきました。
チェンマイのサンデーマケットで購入したズボン(100~120バーツ)は、細身で裾がすぼまっている薄いズボンをずっと探していて見つけました。
涼しくてポケットもあっていいと思っていたのですが、色的に合わせられる服が限られるのと、スニーカーに合わない、という理由で一時帰国で置いていきました。
黒のコットンズボンは、バンコクの宿のFree Box(宿泊者がいらなくなった服や本などを置いていき、それを他の宿泊者が自由に持っていってもいいボックス)に入っていたのでもらいました。
サイズが大きかったので、一時帰国の際にウエストを紐からゴムにし、丈を詰めたら、パジャマみたいになってしまったのでパジャマ用になりました。
日本にいたときからよく履いていたZARAのズボンは、センタープレスが入っていてスッキリして見えるけれど、紺色が他の服と合わず、一時帰国で置いていきました。
細身でストレッチ性があまりない素材だったので、ちょっと動きにくくもありました。
ユニクロのポンチレギンスパンツは、スウェットよりもツルっとしていて形がくずれにくく、ストレッチ性がありました。
またウエスト部分に余裕があり、履きごこちも良くて楽だったのですが、欠点はポケットが後ろにしかないことと、春秋くらいの気温のときにはちょうどいいけれど暑いところでは履けないこと。
欧米女子がよくやっている、スカートかズボン履き忘れてない?というレギンスオンリースタイルもやっていました。
ペルーの宿のFree Boxに入っていたレギンスは、お尻や足に余裕があったので、あまり恥ずかしくはなかったです。
超コンパクトで動きやすいけれど、やはりこれもポケットがないのが欠点でした。
実は他にもまだいくつかありますが、このくらいにしておきます。
暑いところで履くズボンの理想の条件は、
- 生地が薄く、涼しくて乾きやすい
- ポケットがある
- 色褪せたり、毛玉ができたりしない
- リラックスできて動きやすいけれど、ダボダボすぎない
- 色、デザインが持っている服と合う
ですが、これをすべて満たすズボンはまだ見つかっていません。
次の旅行に持っていきたいので、おすすめがあれば教えて下さい。
スカート
持ってきたスカートは、このロングスカート1本のみです。
生地が薄いので日本で履くときは透けるのが気になっていましたが、旅行中は気にならずよく履いていました。
デザインも気に入っていたし、乾きは早いし、やっぱりスカートを履くと気分が変わるのでお気に入りでした。
白なので最後はちょっと黄ばんでしまい、日本では履けなくなってしまったのが残念。
靴
スニーカー
旅のスタート時は、リーボックのインスタポンプフューリーを履いていました。
見た目よりも軽いし紐がなくて履きやすかったのですが、大きくてゴツいので、サンダルで移動したい日はかさばりました。
また、ソールの白い部分が汚れたらあまりかっこよくなくなってしまうスニーカーだと思っていたので、汚れがついたら洗っていましたが、キリがないので一時帰国で置いていきました。
一時帰国後は昔から履いていたナイキのグレーのスニーカーを持っていきました。
もともと使っていたものだし、グレーなので汚れが気にならず、ハードに使えてよかったです。
帰国時には穴が開いていました。
サンダル
前から履いていたTEVA(テバ)のハリケーンを使っていました。
とても歩きやすくてお気に入りでしたが、欠点を挙げるとすれば重量がそこそこあることと、濡れたときに乾きにくいことです。
それと、これはKEENやChacoも同じだと思いますが、履き続けていると洗っても取れない匂いがつきます。
ビーチサンダル
ビーチサンダルは、何年か前のフィリピン旅行で買いました。
主に室内履き用です。
靴屋で買ったので、フィリピンの物価とビーサンにしては高かった(500円くらい)のですが、びっくりするほど丈夫で、今回の旅中に壊れることはありませんでした。
夫は旅中にビーサンが何度も壊れて補強しながら使っていたので、ビーサンは多少高くても丈夫で壊れにくい(靴底が硬めで、鼻緒が抜けたり切れたりしない)ものを選ぶのがおすすめです。
小物・防寒
ストール
ストールは、何年か前にラオスのナイトマーケットで買ったものを使っています。
首に巻くほか、ちょっとした掛け布団のように使ったり、砂漠に行ったときは頭に巻いたり、イスラム圏では髪の毛を隠したり(関連記事イスラム教の国での女性旅行者の服装と、気をつけること)、いろんな場面で使えるので季節問わず愛用していました。
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帽子
帽子の使用頻度は高くないため、主に夫と共有していました。
旅のスタート時から持っていった白のバケットハットと、グアテマラの古着屋で買ったグリーンのキャップをかぶっていました。
この他に、ニット帽も持っていきました。
1つしか持っていかなかったので、寒いときはよく夫と取り合いになりました。
ネックウォーマー
ネックウォーマーのいいところは、マフラーのようにひらひらして邪魔にならないところです。
寒いところでは室内でもずっと付けていました。
また、耳が寒いときに頭に巻いて使ったこともあります。
標高が高いところをトレッキングしていて、動いて暑いけれど耳は冷たい、という場面で使えました(写真はキロトア湖)。
手袋は使用頻度が低いわりにかざばると思ったので持っていきませんでしたが、ポケットに手を突っ込んでなんとか耐えられました。
さいごに
男性はTシャツとズボンである程度かっこよく決まりますが、女性はそれだとどうしてもメンズライクになりすぎてしまったり、荷物の重さや女性ならではの問題(寒がり、透け、治安、露出度、イスラム圏など)があって、着る服に関してはいろいろ妥協した部分もありました。
服以外でスタイルや気分を変えるために、髪を切ったり、パーマをかけたり、染めたりはしていました。
いつかまた長期旅行をするなら、もっとワンピースをたくさん持っていっておしゃれをしたいな。
それと、夏用のズボンと冬用の上着を見つけたいと思います。
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