東京人として、京都について思うこと5つ

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京都には中学校の修学旅行以来、もう何度も行っている。
何回行っても楽しいし、いろいろな発見がある。

建物のこと

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京都を歩いていると気になるのは、一般の人の家屋なのにしっかりとした門があるところが多いということ。

あくまで印象だけど、門があってその奥に少し長い通路が続いて、玄関に至る、というような家屋が多かったように感じた。
また住居ではない店舗でも、外観や柱は古い建物をそのまま使っているところが多かった。

さらに言うと、店舗でも幅はわりと狭く、奥行の広い店舗が多かった。
これは古い京町家の建築様式の名残のようだ。

建物や通り丸ごと古い状態を残している場所は比較的多く、伝統的な建物のなかに現代的なテナントが入っているところもたくさんあって、伝統建築をうまく活用している。

パリやローマと同じように、街全体が歴史遺産のような都市ならではの光景だろう。

観光で歩くような場所だから、そういう風に見えるところが多いのかもしれない、とも思うが。

市バスのこと

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京都の街は東西南北に整然と道路が通っていて地図でも見やすく、市バス網も良く整備されていて観光客にとって非常に便利だ。

これらのバスは、京都に住む人々の足にもなっているらしい。

京都滞在中、ある定食屋の入口でホテル最寄りのバス停まではどうやっていくのが良いかと訪ねてみたときのこと。

定食屋のご主人、奥さん、息子さん、お母さん、さらには隣の店の方まで出てきて皆別々のベストルートを教えてくれた。
唯一全員に共通していたのは、結局どのルートもたいして変わらない、ということ。みんなにお礼を言って一番最初に来たバスに乗った。

ホテルのフロントで目的地までのバスルートを訪ねたときも、いくつかのパターンを教えてくれた。

バスに乗ってたとき、隣にいた地元女性は観光客向けに販売しているバスの一日カードを購入して乗っていると言っていた。

東京と違って多くの人が日常的に市バスを使っているような気がする(東京はバスよりメトロ、私鉄かな)。

かなり細かいバス網なので、地元の人でも迷うことは多いようだ。しかも、どのルートで行ってもさほど変わりはない。
これは東京の地下鉄も同じかもしれない。

説明表記のこと

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以前京都でバス停の看板や地下鉄の駅、観光名所のパンフレットを見ていて思ったのは、英語以外に韓国語、中国語の表記が多いということ。

ここ数年で、東京にも英語、韓国語、中国語の表記が増えたと感じるけれど、京都にはだいぶ前からあった気がする。

経済では東京が日本一だけれど、観光都市としては、京都や大阪の方が東京よりも進んでいるのかなあ、と感じた部分だった。

人口6億人。多民族、他宗教入り乱れる東南アジアの地図と統計データ
総人口6億人を抱える巨大な地域「東南アジア」(タイ、ベトナム、カンボジア、ラオス、マレーシア、シンガポール、ミャンマー、フィリピン、インドネシア)の9か国の地図と統計データです。

接客のこと

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僕は京都を訪れる身なので、ホテルであれ飲食店であれ当然観光客として接客を受ける機会が多い。

そういうときに東京から来たと言うと、言葉遣いを珍しがられることも少なくない(こっちは東京からの観光客に慣れてると思っているんだけど笑)。

関係ないけれど、定食屋のメニューに「たいたん(炊いたん)」とかがあると、より強く関西を感じる。

そんななかで、京都の人は本当に言葉の選び方が上手だと思う。
京言葉特有の奥ゆかしい言い回しや接客方法は、東京では感じることのできない新鮮さとともに京都にいるという実感を強くさせる。

東京の接客言葉とはすこし違う、気さくさと丁寧さのバランスが良い接客に感じる。
とは言っても訪れるほとんどの場所は観光客向けであるから、接客もそういうポイントを意識しているだけなのかもしれないが。

一方で、東京と比べてよりフランクに感じる場面も多々ある。
バスの運転手は、たいていの場合は丁寧さよりも気さくさが目立っている気がするし(観光客は乗降車時に手間取りがちで、運転手もそれには慣れているはずなのになぜか冷たい気がする)、町の定食屋のお母さんも話しやすい雰囲気で肩肘張らない感じ(これは東京も同じか)。

店によってはすこし冷たいと思う接客もあるけれど、関西の商人文化って良いなと思う。

夜の鴨川のこと

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夜の京都にもまた、昼の京都とは違った魅力がある。
歴史建築のなかにあるカフェやバーからは音楽が流れ、寺院や神社も現代的な美しいライトアップがなされ、華やかな京都の夜を彩る。

祇園の風俗街には、東京や大阪にひけをとらないキャッチの数。

お堅い歴史の都市、京都には一見似つかわしくないのではないかと感じるかもしれないが、元祖花街が現代に残った形だということだ。
こんなところからも、京都の「歴史の都市」たる一面を垣間見ることができる。

「京都をつなぐ無形文化遺産」に「京・花街の文化」は登録されている。

鴨川沿いは等間隔に陣取ったカップルで埋まる。「鴨川等間隔の法則」という言葉まであるらしい。

【鴨川等間隔の法則】

基本的に、カップルらは、そのときの合間に自然に従って、等間隔に座っていくといわれる
カップルの間に、新しくカップルが座ると、両側のカップルは、自分の左右の間隔が等しくなるように、何気なくじわじわと移動していくといわれる
夜間や夏場など、カップル数が多くなると、自然に間隔は狭まるといわれる
電灯の近くなど比較的明るいところや、男性グループの近くでは間隔が広まるといわれる

京都通百科事典より引用)

さいごに

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旅行に行くと、同じ日本でも自分の住んでいる地域とは違った文化や特徴がたくさんあるということに気づく。
観光名所だけでなく、都市や地域というかたまりを眺めたり、食や言葉を通して自分なりに文化の違いを感じる旅もなかなか良いものだ。

 

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