メイです。
世界旅行記、2017年10月のウクライナ編です。
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ウクライナ料理とポルタヴァ観光
2017/10/27 ウクライナ ポルタヴァ
今日はテキトーに街歩きをしようと思っていたけれど、セルゲイが暇らしく、迎えに来てくれるようミシャが手配してくれた。
セルゲイが車で迎えに来てくれたので出発。
今日の温度は8℃。
昨日が雪だったからか暑く感じるほどだ。
セルゲイもポルタヴァ出身で、建築の仕事でしばらくカナダに住んでいたけれど、最近やめてここに戻ってきたらしい。
まず、お腹が空いたので、ウクライナ料理が食べられるところに連れていってもらった。
▼サーロ(Salo)という豚の脂の塩漬け。ここのはディル入り。パンと一緒に出てくるウクライナの伝統料理。
▼デルニ(Deruni)というポテトパンケーキ
▼ガルーシュキ(Galushki)というポルタヴァの名物らしい。生地は肉まんみたいな感じで、中にチキンとチーズが入っていた。普通のガルーシュキは中に何も入っていないっぽい。
▼豚肉のハムとチーズ巻き
ウクライナ料理って、やっぱり日本人の口に合うと思う。
食べたことはない料理なのに、食べていて全く違和感がないというか、すべて知っている味付けなのだ。
舌の感覚が似ているのか、おいしいと思うポイントが近いのかもしれない。
ジョージアに行ったときも同じことを思った。
セルゲイもジョージも、「ジョージア料理が一番だ」と言っていたし、ジョージアに行った日本人旅人もみんな口を揃えてジョージア料理が最高だと言う。
ウクライナ、ジョージア、日本人の舌の感覚に、共通する点があるのだろう。
それにしても、食後の胃もたれがすごい。
セルゲイは家で食べてきたらしいので何も注文しなかったけれど、途中で「お金は僕が払うよ」と言ってきたので、「お願いだから払わないでね!」と何度か釘を差しておいたおかげで、セルゲイにコーヒーとちょっとの食事を奢れたことになってよかった。
レストランを出て、昨日も連れて行ってもらった歴史的な地区へ。
やはりこのあたりがポルタヴァの一番の観光スポットらしい。
今日は晴れているから、昨日と景色も違う。
今から、ここから見えるあの遠い教会(修道院?)に車で向かう。
▼ガルーシュキ(Galushki)のモニュメント
ウクライナの教会は、外観はグルジア正教やアルメニア正教と比べてかなり華やかだけれど、中はそうでもなくて、わりと質素な感じ。
その後は、ミシャと合流するまで街中をちょっと散策。
セルゲイが「ミシャが来たら”○○”(忘れた)って言ってね」と言うので、ミシャと合流したときに言った。
おそらく”〇〇”は、ウクライナ語で「ようクソ野郎」みたいな感じの意味なのだと思う。
そしたら今度はミシャが「セルゲイに”dick”って言って」と言うので言った。
こいつら何歳だよ本当。笑
ミシャとは別行動していたらしいイヴァンやジョージたちとも合流。
彼らは今日のミシャの誕生日パーティで使うチラシを印刷してたみたいだ。
この人たちは毎日B級映画みたいなことばっかりしている。
そういえばジョージに、「日本人は働きすぎて死ぬって本当かい?」と聞かれた。
これは外国人から本当によく聞かれること。
ね、嘘みたいな話だよね。
最高の誕生日パーティ
一旦みんなで家に戻り、20時前、今日の誕生日パーティの会場となる例の秘密基地の小部屋へ。
ぞくぞくと友達が登場。
みんな、自分のおじいちゃんおばあちゃんが作ったお酒を手土産に持ってくるのがおもしろい。
▼みんな手作りのおじいちゃんおばあちゃんラベルを貼ってきている
参加者は女子が多く、みんなすごくシャイだ。
照れくさいのかなんなのか、とりあえず男女がきっぱり分かれて座るのも日本みたいだし。
だから基本わたしは女子としゃべり、シュンは男子とだけしゃべっていた。
ニコニコ笑ってはいるけれど、なかなか目を合わせてくれないすごくシャイな女の子も数人。
でもこちらから挨拶に行くと、すぐに親しくなれる。
数人に話しかけ、なんだか今日は「イケる」と思ったので、いつもはシュンの後ろに隠れて様子を伺いつつ動くところだけれど、今日は自分から全員に挨拶しにいった。
みんな英語のレベルが私たちと同じくらいなので話しやすい。
シュンがジョージと話した内容。
酔っ払ったジョージがゾルキーを指差して、「こいつは最高の友達なんだ、ミシャも同じくだけど。俺の26年の人生で20年もこいつと知り合いなんだよ。最初に出会ったのは子供のころ、えーとなんだっけ、あれ、乗り物に乗ってた」
「チャリ?」
「そう!そしたらこいつにぶつかったんだ。」
だから映画かって!笑
そんな感じで居心地良く飲んで話していたとき、「ウェーーイ!俺だぜーー!」と遅れて登場したのが、
チャガという名前の、クラスに1人はいるお調子者キャラ。
ベースを背負い、おばあちゃんのお酒と、両手いっぱいにパンを抱えてきた。
「お前らロシア語しゃべれるの?え、じゃあなんでここにいるんだよ!」
いきなりうるさいが、意外にかなりいいやつで、お酒をついでくれるし流暢な英語でいろいろ話しかけてくれる。
さて、ベースが来て楽器が揃ったので、ミシャ・イヴァン・セルゲイ・チャガで即興演奏。
ジョージは小さい太鼓(ジャンベ)みたいなやつ。
どんだけかっこいいパーティーだよー。
演奏会に私たちも参加した。
音楽に合わせて太鼓を気持ちよく叩いていたら、「さっきの太鼓かっこよかったね、やってたの?」とシャイな女の子が話しかけてくれて嬉しかった。
途中でミシャパパ登場。
またミシャに向けて言葉を贈り、乾杯。
息子が大好きなんだね。顔そっくり。
みんなで立ち上がってダンスを踊ったのだけれど、踊るときに電気を消してくれたせいで、初めてこういうところで人の目を気にせず踊ることができた。
踊るときに電気を消すのは、シャイな国ならではの気遣いなのかな。どこでもやってほしい。
民族歌謡のような曲に変わると、男女関係なく隣にいた人と手をつないでくるくるまわって踊ったり、
女の子たちと抱き合って「アイラブユーーー」なんて言い合ったりした。
酔うとまわりの人への愛を語りがちなわたしだ。
なんだろう、このちょうどいいパーティは。
パーティってものすごく苦手だけれど、今日は心から楽しめている。
誰もイチャイチャし始めたりしないし、相手との適度な距離感、うるさすぎない音楽に、すてきな隠れ家みたいな小屋、落ち着いた参加者たち。
誰もがただただパーティを楽しんでいる。
お酒だって無理に飲まない。
女の子たちは注がれたウォッカに手を付けず置きっぱなしにして、ワインをちびちび飲んで談笑しているし、もちろん一気飲みなんかもない。
私たちもお酒をほどよく飲めて、ほどよく酔えているし、いつもは途中で酔ったり眠くなったりして離脱しがちなわたしも、「このままいけば今日は最後まで行けるかも。」とシュンに言った。
楽しい夜はまだまだ長い。
と思ってすぐ、目が覚めたらベッドの上で朝だった。
正直に言えば、部屋の中で吐いて、その処理を終えたあとだ。
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