2018年10月に、ペルーのユリマグアス(Yurimaguas)からイキトス(Iquitos)にハンモック船で行ったときの情報です。
▼イキトスからプカルパまでのハンモック船情報はこちら
ユリマグアスの出港場所
少し前まではユリマグアスの街なかから徒歩で行けるところにありましたが、今年になって変更になったそう。
スピードボートは今もこの近くにありました。
▼古い港にはラグーナス行きしかなかった。
新しい港は、市内からモトタクシーで20分、一人5ソルで行けるところにあります。
COPAM(コパン)と言ったら運転手はわかるかもしれません。
Google mapでは載っていませんが、大体の場所はここらへんです。
Maps.meでは「Yurimaguas International Port」として載っています。
▼港の入り口の門。モトタクシーはここまで。
▼待合室のようなきれいな建物はあったが、使われていない模様
▼アイラブコパン笑
▼入ってはいけなさそうなところから入り、一番奥まで歩くと船が見える。
▼食堂があるので出港しなければここでご飯を食べてもいい。プレート6ソレス。
▼ちなみにエドゥアルドの事務所がユリマグアスの街なかにある。私たちはいつ出るか聞きに行ったところ、わからないが週に3回出るとのこと。結局エドゥアルトには乗れなかったが。
イキトスの入港場所
イキトスの港から市内までは、モトタクシーで4人ギュウギュウで乗って、10ソレスでした。
市内から港までは、2人で6ソレスでした。
ユリマグアスからイキトスへの船
ロンリープラネットに載っている有名な船は「Eduardo(エドゥアルド)」で、私たちもこれに乗るつもりでしたが、実際に乗ったのは「Carlos Antonio Ⅳ(カルロスアントニオⅣ)」という船です。
▼右がエドゥアルト、左がカルロスアントニオ
エドゥアルトに乗ろうとすると、地元の人が「そっちじゃない、イキトス行きはこっちだ」と教えてくれました。
理由はよくわかりませんが、出港数日前から他数人もみんなアントニオで待機していたのでこちらで正しかったのだと思います。
今回は、このカルロスアントニオの船の場合を説明しますが、大まかな部分はエドゥアルトと同じだと思います。
値段
値段は、3食込みで1人100ソレスです。
船で友だちになったドイツ人は、出港数日前に船長ではない人から買ったら80ソレスだったとのことですが、これは例外パターンです。
(偽チケットだったのかもしれませんが、船長もそんなの知らねーまだ買ってない人は俺から100ソレスで買えーと言う感じだったので問題はなかった。)
ちなみに個室もありますが、値段はわかりません。
チケットを買うタイミングは、出発するまでならいつでも良さそうです。
船長と思しき人に声をかけて買います。
▼交通チケットというよりは食事チケット。これがなくても船に乗っていられるが、食事がもらえない。
所要日数
乗船した日に出港して、順調に行けば2泊3日で着くはずです。
私たちは乗船した日から3泊4日かかって出港し、その後も順調に行かなかったため、全部で7泊8日かかりました。
出発してしまえば早いので、問題は乗船してからいつ出港するか、だと思います。
でもそれは行ってからでないとわからないので、運です。笑
私たちの場合
20日:出港せず
21日:出港せず
22日:出港せず
23日:早朝に出港。夜に暗礁に乗り上げ、身動きが全く取れなくなる。
24日:広い川の真ん中で1mmも動けず。
25日:エドゥアルトの助けにより船が動き、夜中に再出発。
26日:順調に進む。
27日:早朝にナウタ着。夕方にイキトス着。
▼荷積み時にトラックが脱輪し、これにより出港が1日延びた。
必要な持ちもの
船に乗る前に買っておいたほうがいいものを書きます。
ハンモック(スペイン語でアマカ)・紐
別にハンモックでなく地面で寝てもいいのですが、ほとんどの人はハンモックで寝ます。
ハンモックは1つ25ソレスでした。
ハンモックを棒に結びつける紐も必要で、2本で3ソレスでした。
どちらもユリマグアスで買いましたが、他の街だともっと安いかもしれません。
船で人にハンモックをかけてもらうとチップを要求されることがありますが、特に専用の結び方などがあるわけではないので人に頼まなくても自分でできます。普通に固結び2回でOK。
タッパー・スプーンorフォーク
食事のときは自分のタッパーを持ってもらいにいきます。
もちろんタッパーでなくても、キャンプ用の鍋でも、器ならなんでもOK。
船内の売店や、ユリマグアスの港の売店でも売っていました。
これらを洗うスポンジや洗剤も忘れずに。
食料
出港してからは1日3食出ますが、量が足りないと思ったので、りんご・みかん・バナナ・ナッツ・パン・卵・トマト・玉ねぎ・オートミールなどを持っていきました。
小食の人や我慢できる人は自炊をする必要はないと思いますが、フルーツやパンなど簡単につまめるものは持っていくといいと思います。
水
船内には飲料水はないので、2人で7リットルの大きいペットボトルと1リットルのペットボトル2本を持っていき、途中の街(ラグーナス)で2.5リットルを追加で買いました。
もちろん売店でも売っています。
地元の人で川の水を飲んでいる人は何人か見ました。
防寒着
昼は暑いのですが、10月の夜はとても寒かったです。
わたしは特に寒がりなので、上3~4枚・下2枚・靴下を履いて寝ていましたが、それでも寒かったです。
ハンモックの上で寝袋で寝ている外国人もいました。
蚊よけ
わたしはアマゾンの蚊に好かれ、めちゃくちゃ刺されました。(嘘ではなく、70箇所以上)
一応日本から持ってきたものや外国人からもらったものを軽くスプレーしたり、現地で買った蚊取り線香を焚いていたのですが、効きませんでした。
現地でクリーム状のものを買った方が良いと思います。
おそらく売店でも売っています。
地元の人はまったく刺されていませんでした。
暇つぶし道具
船上ではWi-Fiがないので、なにか用意していくといいと思います。
私たちはKindleのスマホアプリで本を読んだり、Prime Videoで映画を観たり、縫い物をしたりしていました。
なので、モバイルチャージャーを持っていても途中で充電がなくなってしまったのですが、他の外国人観光客はKindleで本を読んでいたので全然充電がなくならず、羨ましかったです。(コンセントは一応ありますが、詳しくは後述します。)
カードゲームやボードゲームを持っている人もいました。
船内の設備
水道は3つあり、下の階にも同じ数あります。
みんなここで食器を洗ったり、子供に水を浴びせたり、洗濯したり。
出てくる水は、アマゾン川の水です。
トイレシャワーは2階に4つありましたが、内2つは鍵がかかっていました。
でも1階にもあるので十分といえば十分です。
掃除は1日に1回は入っていたと思います。
シャワーはもちろんアマゾン川の水シャワーですが、昼間は暑いので気持ち良いです。
ペルーでは子供のおしっこは汚いと見なされていないらしく、トイレではなくトイレ近くの隅っことかそこら辺でさせている人もいました。
1階の売店兼キッチンでは、ジュースやおかしなどの他に、トイレットペーパーやタッパーなど日用品も売られています。
コンセントは一応あるにはあったのですが、とても充電しにくい奥まった場所にあり、ずっと見張っていられなかったのでなかなかできませんでした。
なので、夜に施錠される売店兼キッチンに置いておくほうが安全だと思い、そこで一晩充電しました。(盗まれないかがすごく怖かったので朝早く回収しに行った。)
ちなみに電気は夜にならないとつかないので、充電ができるのは夕方~朝方です。
食事
食事は1日3回。
一応毎日メニューが変わりますが、だいたいの形式は同じです。
1階のキッチンからコックのおばちゃんがカンカン叩く音が聞こえたら、チケットとタッパーを持って、1階に行って並びます。
朝食
朝食は7時。
パンと甘いスープ(というかドリンク?)です。
スープにはとろみがついていて、オートミールや米が入っているため、意外と満足感があります。
味はシナモン味だったり、チョコ味だったり。
私たちはここにさらにオートミールを入れてかさ増しさせていました。
昼食
昼食は12時。
ご飯、パスタ、肉、豆、バナナなどのプレートです。
これも見た目よりボリュームがあります。
▼最終日だけ魚。たぶんその辺で釣ってきたやつ。
夕食
夕食は18時。
肉、少しの野菜、麺や米入りのスープです。
▼塩が濃く、化学調味料の味が強いのが苦手なので、野菜や水を足して食べていた。
自炊
私たちは3食では足りなかったので、たまに自炊をしていました。
米を炊いたり、パンケーキを焼いたり、ポップコーンを作ったり、プラタノを焼いたり、目玉焼きを作ったり、コーヒーを淹れたり。
友だちになったドイツ人カップルと夕食後に2度自炊をしました。
地元の人達は、夕飯を食べてタッパーを洗うと寝る体制になるので、まだ19時なのに23時くらいの感覚に陥りますが、そんな中の自炊です。
私たちの他に自炊をする人はいませんでした。
フルーツやパンを買いためておけば、わざわざ自炊をする必要は特にないと思います。
その他情報、注意など
人数
出港前々日までは10人もいなかったのですが、前日になると一気に人が増え、50~60人くらいになりました。
そのうち外国人観光客が私たち含めて11人。多い。
小学校の教室より少し広いくらいの部屋に、ハンモックが50個くらい。それに子供が10人くらい。
歩く隙間もありません。
ちなみに8割くらいがナウタで降りました。
防犯
私たちは、出港前にサンダル(テバ)を盗まれてしまいました。
まさかそんなもの汚いし盗まれるわけないと思って一晩干しておいたのですが、朝起きたらなくなっていました。
朝早くから夜まで船内を出入りしている荷積み係の人たちではないかと予想しますが……、とにかく貴重品以外の小物からも目を離さないほうがいいと思います。
出港後は、自分たちも周りの人たちも、特に盗難被害などはありませんでした。
▼バッグは柱にくくりつけていた。
追加の食料
この区間は物売りがほとんど来ません。
一度途中の街(ラグーナス)で20分ほど降りることができ、そこで水や果物、パンを買い足しました。
売店よりは少し安いです。
SIM
私たちが持っていたBitelのSIMでは、ユリマグアスの港や川の上は圏外でしたが、ラグーナスやナウタなど、街に着いたときは使えるときもありました。
Claroを使っているおじさんは、川の上で電話していました。
イルカウォッチング
私たちは一度も見られませんでしたが、動物好きのドイツ人カップルは何度もイルカを目撃していました。
ぜひ探してみてください。
さいごに
私たちはイキトスに行くのが目的ではなく、ハンモック船に乗りたくて、乗りました。
なのでイキトスではジャングルツアーに参加したりはせず、またプカルパまでハンモック船に乗って戻りました。
1週間の中でたくさんのドラマがあり、2年の旅の中でも濃い思い出となりました。
移動しながら3食込みで100ソレスでこの体験ができるのは安いと思うので、おすすめです。
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