2018年11月にクスコからマチュピチュへバス(バン)と徒歩で行ったときの移動情報と、マチュピチュ村からマチュピチュ遺跡への行き方、キャンプ場情報、遺跡チケットのオンラインでの買い方、その他補足情報をまとめました。
長いので、目次を見て必要な部分を見てください。
マチュピチュ遺跡の場所
マチュピチュ遺跡は、マチュピチュ村(旧名:アグアス・カリエンテス)の近くにあります。
クスコからの日帰りも可能ですが、マチュピチュ遺跡を訪れる多くの旅行者は、マチュピチュ村に宿泊しています。
クスコからマチュピチュ村へ行き、そこで1泊か2泊してマチュピチュ遺跡を見学し、クスコに帰る、というパターンが多いと思います。
また、この記事では触れませんが、クスコ周辺の街とマチュピチュを結ぶトレッキングコースもたくさんあります。
・サルカンタイトレック
・レアトレック
など
一番有名なインカトレイルは、何か月も前から予約が埋まっているくらい人気なのだそう。
次に来るときは、どれかのコースを歩いてみたいです。
クスコからマチュピチュ村(アグアス・カリエンテス)への行き方
クスコからマチュピチュ村(アグアス・カリエンテス)へ行く方法は色々ありますが、大きく分けると以下の4つです。
- 鉄道
- 旅行会社のバス+鉄道
- 旅行会社のバス+徒歩
- ローカルバス乗り継ぎ+徒歩
1,2については、色々なサイトで比較含め丁寧に説明されているので、省略します。
この記事では、私たちが利用した「3.旅行会社のバス+徒歩」と、旅行会社を利用せずに行く「4.バス乗り継ぎ+徒歩」について説明します。
参考how to get to machu picchu for $1 — along dusty roads
旅行会社のバス+徒歩
「旅行会社のバス+徒歩」は、バックパッカーや節約旅行者の間で最もポピュラーな行き方です。
私たちも、この方法でクスコ~マチュピチュ村間を往復しました。
クスコから「水力発電所(Hidroelectrica)」という場所まで旅行会社のバスで行き、そこからマチュピチュ村まで10kmの道を徒歩で行きます。
旅行会社でバスを申し込む
旅行会社は、クスコのアルマス広場周辺にたくさんあります。
旅行会社で手配できるのは、
- クスコ~水力発電所間のバス(片道)
- クスコ~水力発電所間のバス(往復)
- クスコ~水力発電所間のバス+出発日の昼食
- クスコ~水力発電所間のバス+出発日の昼食+マチュピチュ村の宿
などです。
私たちは、クスコを出発する前日に「クスコ~水力発電所間のバス(往復)」を申し込みました。
どこの旅行会社も料金・時間は大体同じです。
・クスコ出発日の集合時間:7:30~8:00
・マチュピチュ村出発日の水力発電所集合時間:14:00~15:00(日にちは選択可能)
・料金:60ソレス
往路①:クスコから水力発電所へバスで移動
申し込んだ旅行会社の前に朝7:30に集合して、8:00頃にバス(ミニバン)で水力発電所へ出発しました。
私たちの場合は人数合わせのためか、いくつかの旅行会社で同じバスに乗り合って行きました。
10:00頃にオリャンタイタンボでトイレ休憩があり、13:30頃にサンタ・テレサで30分ほどの昼食休憩がありました。
ここでは、昼食込みの人は無料で、それ以外の人は10ソレスで昼食を食べることができます。
私たちは弁当を持ってきていたので、そのへんに座って食べました。
他の人もそのへんに座ってバナナを食べたり、売店を物色して時間を潰していました。
水力発電所には14:30に到着しました。
往路②:水力発電所からマチュピチュ村(アグアス・カリエンテス)へ徒歩で移動
水力発電所に到着した後は自由行動です。各自徒歩でマチュピチュ村に向かいます。
近くに鉄道の水力発電所駅があるので、ここからマチュピチュ村の駅まで鉄道で行くこともできます(片道25ドルらしい)。
水力発電所からマチュピチュ村までの距離は約10km、所要時間は2~4時間程度です。
多くの人が歩いているので迷うことはないと思いますが、MAPS.ME(オフライン地図アプリ)で経路を確認することもできます。
道沿いにはいくつか売店やカフェ、トイレ、宿泊施設などもあります。
また、出発地点である水力発電所駅の近くにもカフェがたくさんあるので、ここで昼食を食べていくこともできます。
昼食の値段は簡易食堂で6ソレス~、カフェで10ソレス~くらいです。
私たちは弁当を食べたり休憩をとったりしながらゆっくり歩き、17:30にマチュピチュ村から20分ほど手前にあるキャンプ場に到着しました。
(キャンプ場ついては後述)
復路①:マチュピチュ村(アグアス・カリエンテス)から水力発電所へ徒歩で移動
復路は、集合時間までに各自で水力発電所に向かいます。
復路②:水力発電所からクスコへバスで移動
水力発電所には全ての旅行会社のバスと旅行者が集まり、旅行会社のスタッフが名簿を見ながら名前を呼んで、自社の乗客を集めていました。
私たちのバスは、15:20に水力発電所を出発し、22:00にクスコのアルマス広場近くに到着しました。
途中で休憩が一度あり、そこにはトイレ、売店、ハンバーガー・焼鳥屋台などがありました。
値段は高かったです(バナナ1本で1ソル!)。
ローカルバス乗り継ぎ+徒歩
クスコ~オリャンタイタンボ、サンタ・マリア、サンタ・テレサ~水力発電所間は、ローカルバス(コレクティーボ)を乗り継いで行くこともできます。
料金・時間・乗り場を確認していないので詳細は分かりませんが、より安く行けるかもしれません。
旅行会社のバスは集合から出発までにかなり時間がかかるのと、時間の融通が利かない(決まった時間しかない)のとで、私たちにはイマイチでした。
ローカルバスについてもっと調べておけばよかったと後悔しています。
マチュピチュ村(アグアス・カリエンテス)からマチュピチュ遺跡への行き方
マチュピチュ村からマチュピチュ遺跡へは、バスか徒歩で行きます。
・徒歩:所要1時間~1時間半
バスだとジグザグに車道を登っていきますが、徒歩だとショートカットの道なので、ほとんどは階段です。
帰りだけ徒歩、という人もけっこういるようです。
マチュピチュ(アグアス・カリエンテス)のキャンプ場情報
水力発電所~マチュピチュ村間の道には、いくつかキャンプ場があります。
私たちは、マチュピチュ遺跡・マチュピチュ村に一番近い「Camping Municipal Machupicchu」に泊まりました。
Camping Municipal Machupicchuは、水力発電所とマチュピチュ村を結ぶ道と、マチュピチュ遺跡へ行く道の分岐点近く(村と遺跡の間)にあり、マチュピチュ村からは徒歩20分くらいです。
周辺には店がないので、買い物や食事はマチュピチュ村まで行かなければいけません。
到着日の食料はクスコから持って行ったほうが楽だと思います。
・設備:水シャワー、トイレ、炊飯スペース(コンロ、または炭など要持参)、Wifiなし、テント洗い場あり(1回15ソレス)
▼炊飯スペース(キッチン、というか炭火台)
私たちは、今回はガスではなくアルコールストーブを持っていきました。
▼トイレ、シャワー(男女別)
▼広々としたキャンプスペース
マチュピチュ遺跡チケットのオンラインでの購入方法
マチュピチュ遺跡のチケットは、遺跡の入口で買うことはできません。
クスコ、またはマチュピチュ村にあるチケット販売所か、オンラインで事前に購入する必要があります。
ここではオンラインで購入する方法を説明します。
まずはマチュピチュ公式予約ページ(Ministry of Culture of Peru – Electronic Ticket to Archaeological Sites)にアクセスします。
トップページでマチュピチュ遺跡の訪問日時、人数を選択して、[DISPONBILIDAD]をクリックします。
予約可能数が表示されます。
マチュピチュ遺跡のみ、マチュピチュ遺跡+ワイナピチュ、などから選択可能です。
[1er Turno(午前)]または[2do Turno(午後)]の好きな方を選びます。
日付と時間を確認して、個人情報を入力します。
・TIPO:PAS.(パスポート)を選択
・NRO.DOCUMENTO:パスポート番号
・APELLIDOS:名字
・NOMBRES:名前
・FECHA NACIMIENTO (DD/MM/AAAA):生年月日
・GÉNERO:性別
確認画面が表示されます。
表示内容が正しければ、「Confirmo~」にチェックを入れます。
画面下部に規約が表示されているので、同意したら「Confirmo~」にチェックを入れ、次の画面に進みます。
もう一度確認画面が表示されます。
画面下部で連絡先を入力し、次の画面に進みます。
画面下部で支払い方法を選択します。
クレジットカードで支払うと、6ソレスほど手数料がかかるようです。(以前はかからなかったと思いますが…)
予約が完了すると、メールでPDFのチケットが送られてきます。
チケットは、遺跡の入場口でスタンプを押すため印刷が必要でした。
私たちは、マチュピチュ村のネットカフェで印刷してもらいました。
その他
服装
マチュピチュ遺跡の標高は約2400mです。
私たちは11月に行きましたが、晴れていたので遺跡内は半袖でも暑いくらいでした。
キャンプ場では夜は寒くて上着が必要でした。
マチュピチュ村も同じくらいだと思います。
高山病
服装の項目にも書いたように、マチュピチュ遺跡の標高は約2400mです。
多くの観光客はマチュピチュよりも標高の高いクスコから来るので問題ないと思いますが、何かしら高山病の症状が出る可能性もあります。
実際、マチュピチュ遺跡の敷地内で酸素を吸引している人を何人か見ました。(お年寄りの方ですが)
私たちもクスコでお腹の調子が悪くなり、その症状を若干引きずったままマチュピチュに向かったので、すこしキツかったです。
心配な場合は薬を買うなり、コカの葉を買うなり、対策をしていくと良いと思います。
コカの葉はクスコやマチュピチュ村のメルカドで、1袋1,2ソレスで売っています。
私たちはコカ茶を作ってペットボトルに入れていき、コカの葉も持っていきました。
荷物
クスコからマチュピチュへバス+徒歩で行く場合、大きな荷物(スーツケース・バックパックなど)はクスコの宿に預けてくる人が多いようです。
私たちは、2人でバックパック一つとサブバッグ一つに2泊分の荷物とキャンプ道具を詰めて行きました。
残りの荷物は、クスコで泊まっていたAirbnbの家に置かせてもらい、後日取りに行きました。
バックパックとサブバッグを両方持ってきている人も、何人かはいたと思います。
日程
私たちは往復ともバス+徒歩で行き、キャンプ場に2泊しました。
2日目:マチュピチュ遺跡観光(午前)
3日目:キャンプ場~水力発電所~クスコ
マチュピチュ村のメルカド(市場)
マチュピチュ村にも、ペルーの他の街と同じようにメルカド(市場)があります。
食事はメイン料理(ワンプレート)のみで6ソレス~です。
野菜や果物、肉、卵、米なども売っていますが、やはり割高でした。
さいごに
マチュピチュへの「バス+徒歩」での行き方は、節約派向けだとか、苦行かのような紹介をされがちですが、天気が良ければハイキング気分で気持ちよく歩くことができます。
少し歩きにくい道ではありますが、普段の観光で日中3時間くらい歩いている人なら問題ないと思います。
月並みな意見ですけれど、マチュピチュ村から遺跡へも徒歩で行ったおかげで「本当に天空都市なんだなあ」と感じることができました。
キャンプ場も静かな場所で良かったので、おすすめです。
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