【旅のルート】
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シュンです。旅行記、興奮気味のバングラデシュ編が始まりました。
インド/バングラデシュ国境へ
2017/3/11 コルカタ~ベナポール~ダッカ
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全身蚊に刺されながらも朝までベンチで眠っていた。
今日はバングラデシュへ向かう予定だ。
バングラデシュでの大きな目的は、首都のダッカに行くことと、ロケットスチーマーという船に乗ることのふたつだ。
コルカタからバングラデシュのクルナに行き、そこからロケットスチーマーに乗ってダッカを目指す。
というプランを考えたのだが、調べてみるとどうやら今回ロケットスチーマーに乗るのは難しそうだ。
タイミングなど色々と問題がありそうなので、とりあえずはダッカに直接行こうということになった。
とにかく早くバングラデシュに行ってみたい。気分が盛り上がってきた。
まずは空港からコルカタ・シアルダー駅へ行く。
警備員に空港からシアルダー駅への行き方を聞くと、プリペイドタクシーで行けと言われた。
新しい国に来ていきなりタクシーなんて!と思いながらもチケットオフィスで値段を聞くと、まあ許容範囲の料金だった。
それに、今日どこまで進めるかも分からないので先を急いだ方が良いと思い、チケットを買ってタクシー乗り場を探した。
空港を出た外側にあったチャイスタンド。
紙コップのチャイが1杯10ルピー(約17円)。
色んな人からチャイは5ルピーだとか聞いていたけれど、ここは路上じゃないし、ましてや空港の敷地内だし、ちゃんとしたスタンドで機械で淹れている。
これで10ルピーとは、すごいなインド。
ちなみに、ドアを挟んで建物の内側のカフェのコーヒーは1杯90ルピー。
わずか20mでこの値段の差だ。
シアルダー駅には外国人用チケットカウンターがあると思っていたけれど見つからなかったので、とりあえずチケットカウンターと思しき列に並ぶことにした。
駅員の男性が話しかけてきて、行き先を言うと近くの券売機に連れて行ってくれた。
バングラデシュ国境近くの駅、バンガオンジャンクションまで一人20ルピー。
列車は11:30発なので少し時間がある。
駅の周辺で食べるものを探し、じゃがいものおかず(カレー?)とチャパティを出す店に入った。
テーブルはなく椅子だけで、紙皿を左手で持って右手で食べるようだ。
これが初インド飯だ。
一皿20ルピー。うまかったのでチャパティ1枚とおかずをおかわりした。
手を使って食べるのはラオスやミャンマーで何度かやっているが、おかずの種類はすこし違う。
今後はこれを手でいけばいいんだな?
駅構内の商店で水と野菜コロッケを買い、電車に乗りこむ。
時間通りに出発した。
開けっ放しのドアから体を半分外に出すと、映画の主人公にでもなったような気分だ。風が気持ち良い。
徐々に混んで、ほぼ満員になった。
2時間立ちっぱなしはきつかったけれど、まあ考えてみれば東京の通勤通学と変わりはない。
久しぶりに田園都市線や京浜東北線、東西線を思い出した。
むしろ混雑度はそれらのほうが数段上だ。
分かりやすく言うと、東京の電車よりもうるさくて、様々な売り子がいてドアが全開になっているだけ。
ホーリー前ということもあり、特に熱心だったのは色粉の販売だ。
日本なら「電車の中で誰がこんなもん買うんだ?」と思うところだけれど、これが結構売れているから面白い。
本当に、面白いように売れているのだ。
ああ、ついにインドに来たんだな。
周りの旅人や親族、友人から「お前らはいつまで東南アジアに居るんだ?」と言われ続け、自分たちでもなんだか不安になっていたが、ついにインドに来たのだ。
そして今日はバングラデシュに行くんだ!
実は、僕たちは2年前にネパール・バングラデシュ旅に行こうとしていた。
そのときは直前にネパールの地震があって航空券がキャンセルになり、断念したのだ。
ネパールへのボランティアに行きたかったけれど、短期で行くことは難しそうで、気持ちだけでもと募金をした。
そして2年越しに念願叶って、やっとバングラデシュに行くことができる。
電車は終点のバンガオンジャンクションに到着した。
乗り合いのオートリキシャーで国境へ。
まだインドに来た興奮も冷めやらぬ状態だが、ひとまずはインド出国だ。
インド出国、バングラデシュへ
トラブルも待つこともなく、インド出国はあっさり終わった。
あ、両替し忘れた。
続いて、バングラデシュ入国。
イミグレでジャパン?アライバルビザ?と聞かれ、入国カードを書いて待つ。
そしてしばらく待つ。
ひたすら待つ。
しばらくして、ボス(責任者?)の部屋に呼ばれ、簡易面接が始まった。
行くのはダッカだけ?
いや、北の方にも、、、ランプル(だっけ?)にも行く。
ダッカに行った後は北部の国境からインドに抜けようと思っている。
ランプルはその途中にある街だ。グーグルマップでダッカと国境の間にあるように見えたので名前だけ覚えていて、後で調べようと思っていた。
ランプルでの居所は?
まだ決めてない。
まだ決めてないのか?
はい。
ボスの顔つきが、なんとなく険しくなった。
職業は?ジャーナリストか?
え?
なんだろう。 ランプルと言ったのがいけなかったのか?
後で調べたら、2015年10月にランプルで日本人男性が射殺されていた。
たしかにこのニュースには覚えがある。
これがランプルだったか。去年のダッカのテロのことしか考えていなかった。
面接が終わり、再び待つ。イミグレ職員はみかんをくれたりしてフレンドリーだ。
しばらく待って、OKが出た。
やっと入国できる。どれだけ時間が掛かったか分からない。
バングラ側に出ると、すぐにバス会社の客引きに話しかけられた。
ダッカ行きのバスがあるらしいので、そのままバス会社の事務所までついていく。
550タカで20:00発のACなしバスのチケットを買う。
と思ったらタカを持っていなかったので、近所の両替屋に連れていってもらう。
米ドルを替えたかったけれど、持っていたのが古いドル紙幣だったため、レートがかなり悪い。
仕方ないのでインドルピーを替えることにした。
バス会社の事務所に戻りバスチケット代を払い、近くの露店でsimカードを買った。
もうすっかり夜だ。
バスに乗るまえに夕飯を食べようと思い、周辺をうろつく。
チキンカレーとチャパティを食べ、屋台のエッグロールを買う。
ダッカ行きのバスはなかなかのボロバスだった。
窓が閉まらないせいで蚊が多いし、座席が壊れていて道が悪いせいで数分おきに車体が飛び跳ねる。
リクライニングも壊れていて倒れっぱなしだ。
途中からは座席の座っている部分と背もたれが外れてしまった。
ただ、揺らされていると意外と寝やすい。リュックを抱えて定期的にジャンプする。
ようやく眠れそうだ。
というところで検問があり、軍服を着た男がバスに入ってきた。
荷物はあるか?と。
あるよ。
外へ出ろ。
軍服を着た男数人が、荷物をバスから出して待っていた。
自分のバックパックを机に乗せて、開けて軽く中身を見せる。
一番上に入れていたコーヒー豆を見られた。
アルコールは持っているか?
ないよ。
荷物検査はすぐに終わった。
やっとゆっくり寝られる。と言っても相変わらずジャンプはするけれど。
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