【2017 インド⑱ バラナシ】アリ退治隊とプジャー

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メイです。

現在モロッコのフェズです。
ところが最近雨続きでとっても寒い。
モロッコがこんなに寒いとは……
2人とも鼻水ずびずびです。

2017 世界一周 インド
旅行記旅のコラム宿情報旅の情報

ダシャーシュワメード・ガート周辺の宿へ移動

2017/4/24 バラナシ

宿をチェックアウトして、もっと北にあるゴールデンロッジという宿に移動した。

やっぱり、北の方(ダシャーシュワメード・ガート周辺)は南の方(アッシガート周辺)と雰囲気がけっこう違った。

こっちは人が多く、道が混んでいる。
特にインド人観光客が多く、それに伴って商業的な匂いも強い。

▼牛はあまりいない。猿は1匹だけ見た。

メニュー表

この前食べておいしかった、アールーチョップの屋台を発見!
これ、ほんとおいしい。
インド料理いちおいしい。笑

上に乗っている大根細切りがナイスすぎる。
ここのは豆のソースと甘くないヨーグルト、それと砕いたプーリーが乗っかっていた。

昼ごはんは、ノーマルターリー70ルピー。

▼オクラがおいしい

メニュー表に100個くらいメニューが書いてあるけれど、注文できるのは5種類くらいな気がする。
これくださいと、一つ頼んでみたけれど、やっぱり今日はないとのこと。

パッと見て厨房というものがないので、たぶん店先に置いてある数種類の鍋の中のカレーからしかメニューが選べないと思う。

隣のラッシー屋へ。
この店の人が氷を砕いているところを見たけれど、なかなかに汚かった。笑

むき出しで置いてあった氷の大きい塊を、細い金具で割り、汚い布に包んで金属の板で叩き砕く。
何かを冷やす用かと思ったら、飲み物に入れる用だった。
まぁ、飲んでしまえばただのおいしいラッシー。

日本がペラペラのラッキー君

ふらふら街を散策しながら、ガンガーへ向かった。
昼時は全然人がいない。

▼みどり色のモワモワ

一人のインド人に話しかけられる。

インド人「自分何歳?30歳?」
メイ「25だわ。あなたは?23?うそ~見えない!」
インド人「嘘言ったってなんもおもしろくないわ~」

ちょっとだるそうにベラベラと日本語をしゃべる彼の名前は、ラッキー。

「2日前にバラナシ来てまだ何もしてないって、意味ないじゃん。」
「1ヶ月インドにいるって、仕事辞めてきたんでしょ。」
「久美子ハウスはきったねーよ、ジャンキーばっかだし。」

ラッキーはこの近くでお店やっているらしいので、「あと数日はいるからまた会えたらねー」と言って別れた。
彼がいい人なのか悪い人なのかはまだよくわからない。

有名日本人宿の久美子ハウスをのぞきに行ったけれど、たしかにちょっと汚くてお化け屋敷っぽかった。
聞いたことのあるババゲストハウスは、屋上がいい感じで悪くなかったけれど、ちょっと高い。
メグカフェも発見。やっぱり日本食は高いね。

▼それにしても宿が多い。韓国宿が多くてびっくり。

▼ヨガができるところもたくさんあるっぽい。 

▼サトウキビジュース。ここのは苦かったらしい。

アリ退治隊

宿に帰ってみたら、部屋にアリがたくさんいることに気づいた。
昼も数匹いたのは見たけれど、ベッドや枕の上にいるのはさすがに嫌だ。

宿の人を呼びに行くと、掃除をするから1分待て、とのこと。
10分くらいして掃除隊が来た。
「ときどきこうなるんだ。ヘヘ」

濡れぞうきんで床をさーっと拭き、芳香剤を大量に撒き始めた。

天井と壁のすきまからアリが出入りしていたのが見えたので、「あそこから来ているみたいだよ」とわたしが言うと、裸足で私たちの枕元に上がって、隙間に向かって芳香剤を噴射した。

ちょ!裸足で乗るなよ!
しかもこの人、靴を脱いで上がったんじゃなく、もともと裸足で室内を歩きまわっている人だからね。土足と同じですよ。

ていうかそれ、アリ殺すやつじゃなくてただの芳香剤だからね。

死んだアリが枕に落ちる。

アリもなに死んじゃってんのよ。

「これで大丈夫。アリはもう下に降りてこない。これを撒いたからね。」

掃除隊は一瞬で去って行った。
数分して部屋を覗いてみると、掃除する前と同じ数のアリが部屋を歩いていた。

もう少し偉そうな人に言いに行くと、今度はちゃんと虫用のスプレーを持ってきた。
蚊用のスプレーだけど、アリに直接噴射。

これも一時的な気安めにしかならないな。
スプレーの匂いを嗅いだからか、くしゃみと咳が出る。

それともう一つ問題。大問題。
Wi-Fiが使えない。
接続はできるのだけど、インターネットなしになる。

この宿で長期滞在はできないな~。

母なるガンガーへの祈り

18時半から毎日行われるプジャー(祈りの儀式)が始まるらしい。

ガンガーに行くと、すでにたくさんの人が集まっていた。
川の方にも、たくさんの人が船に乗って待機していた。

プジャーが始まったのは19時半。

おでこに赤い点をつけてくれるおじさんが何人かいる。
いらないと言ってもけっこう無理矢理つけようとしてくる人もいて、それが嫌だったのだけど、つけられてしまったときも別にお金は求められなかった。

そもそも信じていないのに、宗教的なものをファッションのように身につけるのは好きではない。

インド人でも避けてる人は何人かいた。

 

こんな人混みなのに、またラッキーに会った。よく見てるなぁ。

わたしはこのプジャーについて詳しく聞いてみたくて、どういう儀式なの?と聞いてみると、ラッキーの答えはとても簡単だった。
「ガンガーはみんなのお母さんだから。お母さんだから、お祈りしてる。」

なんか、この言葉にグっと来た。

わたしは、自分の母以外にお母さんという存在を知らない。
でもインド人にとっては、自分の母も、このガンガーもお母さんなんだなぁ。
そしてガンガーは、父ではなく母であるところに、厳しさよりもなんでも受け止めてくれる優しさみたいなものがあるのだと思った。

それにしても、改めて、ラッキーの日本語と知識はすごい。
「あと○日で日本はGWだから社会人たくさんくるよ」とか、
「日本人は仕事が忙しいから、みんな1週間とかしか居れない」とか。

そんなことよく知ってるねぇ。稼ぎ時だからねぇ、と言うと、
「俺はお金のことは頑張らない、人(信用)のことだけ頑張る」と言っていた。

そんなラッキーだけど、なんと東京を知らなかった。
「どこ出身?札幌?北海道?」
「東京だよ」
「トウキョウ?田舎?」
「東京知らないの?!キャピタルだよ!」

東京人がバラナシに来ないのか、それともラッキーみたいな日本語を上手に話す人は危ないと思って近づかないのか。

シュンはラッキーを良い奴だと信じ始めている。
わたしはまだあまり深くは関わりたくないなぁと思っている。
彼はお店で働いていて、客引きであることには変わりないから。
こうやって話すだけなら楽しいけれど、彼のお店とかもできれば行きたくない。

「日本人は、こうやって日本語を話すインド人はすぐ騙すとか悪い人とか言うけど、判断力がないんだよ」
そんなことも言っていた。

「大阪の女はほんっとうるっさい。男もうるっさい」
これには爆笑した。

夜ごはんとブルーラッシー

プジャーは1時間くらい続くので、途中まで見て、夕飯探しに出かけた。

意外と手頃な店がない。
簡単な屋台おやつ的なのはたくさんあるのだけれど、食堂がない。

▼またアールーチョップ食べた

やっと見つけたローカル食堂でターリー40ルピー。
おかわりし放題だった。

デザートに、有名なブルーラッシーへ。
旅行者の証明写真がたくさん貼ってある。伝説の店感がすごいなぁ。

プレーンが40ルピー、バナナラッシーが60ルピー。

プレーンは少し酸味があって、かなりドロッとしていて冷たくておいしい。
バナナラッシーは、ラッシーにバナナがすり潰されている上に、トッピングでも乗っかっている。
おいしい!

少し高いけれど、味は大満足だった。

明日は朝日を見たいので、5時起きの予定なのだけど、暑くて眠れない……

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