メイです。
世界旅行記、2018年3~5月のモロッコ編です。
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朝のビサラとフェリーノ
2018/3/21 モロッコ マラケシュ
朝ベッドから出て、3階に上がってトイレに行くと、朝日が当たってとても気持ちいい。
起きぬけの太陽は、幸せに眠気を覚ましてくれる。
今日の朝食は、宿の近くで見つけたビサラ屋へ。
ビサラとホブス、2つずつで15dh(約176円。1dh=約12円)だという。
ちょっと高い?ていうか1人7.5dhってどういう料金体系?
アッツァイ(ミントティー)もくれたから、まぁいいのか。

プラスチックの椅子と、それと同じくらい低い木箱の机で、背中を大きく丸めて食べる。
そんな私たちを見て、通りかかるモロッコ人たちが微笑んでくれるのが嬉しい。
ここのビサラはすごく濃厚だった。
店が締まりかけで、鍋の底からこそぎ取ってくれたものだからかもしれないけれど。
クミンが振りかけられてなかったのと、そら豆の粒が細かくてクリーミなところが、昨日のビサラとの違いだ。
アッツァイは、ミントの味があまりなく、ただの甘い中国茶という感じ。
日本だと受け付けられないけれど、ここだとおいしく感じるのは、店のおっちゃんが音の悪いラジオでアザーンみたいなのをかけているせいだ。
やはり私たちが最後の客だったようで、支払いを済ませるとおっちゃんはすぐに店じまいをした。

さて、昨日に引き続き、広場でコーヒーじいちゃんを探す。
4年前の写真を見せて、覚えてる?って聞きたかったんだけど。
ベンチの横にやかんは置いてあるけれど、本人はいなかった。トイレ中?
今日も会えなかった。

なので、昨日から気になっていた、牛乳屋らしきおっちゃんが売っている何かしらを食べてみることにした。
自転車をお花で可愛く装飾していて、白衣みたいなのを着ている。

近づくと、鍋の中を見せてくれた。
鍋の中にあったのはクスクスだった。
予想外。
ひとつくださいと言うと、おもむろにクスクスにミルクを入れはじめた。5dh。
あ~わかったわかった、クスクスに甘い牛乳をかけて食べるのね。
ご飯に甘い蜜をかけたデザート、東南アジアで食べたことあるわ。

と思いながらひとくち食べたら、普通に酸っぱいヨーグルトだった。
味という味がないので、おいしいのかどうかわからない、ただ酸っぱい。
これはデザートではなく、無糖のシリアルに牛乳をかけて食べる的な、モロッコの健康的な朝ごはんなのかもしれない。
おっちゃんはおかわりもくれたので、けっこうお腹がいっぱいになった。
この料理の名前を聞きたいのだけれど、おっちゃんに英語が伝わらない。
どうしたら伝わるかなと考えていると、近くで見ていたらしい靴下屋のお兄さんが飛んできた。「どうしたんだ?」と。
どうやらこの料理は「フェリーノ」と言うらしい。
そして、お兄さんは「ウェルカム トゥ マラケシュ」と言って去っていった。
優しいしかっこよすぎる。
ちなみにフェリーノと検索しても、このような料理は1つも出てこない。
情報求む。
※追記
たまたま見つけました!
モロッコのバターミルク「lben(ルブン)」とクスクスを混ぜて作る、「Saykouk」という料理っぽいです!!!
デザートや軽食などとして食べられるらしい。
はて、フェリーノとは一体……


タジンの食べ方
いったん宿に戻り、14時にマジョレル庭園でムサと待ち合わせ。
時間ピッタリにムサ登場。さすが。
日本人よりも日本人らしい、まじめな男だ。
少し歩いて、タジンを出すお店に案内してくれた。
昨日私たちがタジンを食べたいと言ったので、おいしくて安いお店を考えてくれたんだろう。
ビーフタジン1つ、チキンタジン1つ注文。各20dh。

私たちにはフォークとナイフが付いてきたのだが、ムサは断っていた。
そうか、タジンも手で食べるのか。
ちぎったホブスで野菜と肉を潰し、ペースト状にしてホブスとともに食べている。
肉も柔らかくてほろほろなので、その方法で食べられる。
周りの人もそうしている。
前回違うお店でタジンを食べたときは、上に乗っかっているじゃがいもは味が薄く、下の方のたまねぎには味があるなと思ったのだけど、こうやって食べるということだったのか。
そのときは肉じゃがに似ていると思ったけれど、今回は違う食べ物の味がした。おもしろい!
今日はムサがおごってくれた。ありがとう。
しばらく歩く。
今日はそれなりに暑い日だ。
それなのに、ムサは上着を脱がない。
理由を聞くと、脱ぐと風邪を引くからだという。
こんなんで風邪引かないよと言うと、鼻をすするのは接客するとき良くないと言っていた。
すごい、プロや……
ムサの大学の友達アブドゥルハミッドが働いているというジュース屋へ。
スムージー2つ。


ケーキはサービスでくれたのかな?全部で20dhだった。
いちごとバナナとパパイヤとレモン。砂糖もなしにしてもらって、おいしい~
ケーキの方は、ちょっとよくわからなかった。
なにでできてるんだろう。笑
そろそろムサとバイバイ。
マラケシュを出る前にもう一度会おうと言ってくれた。
歩いて戻る。

ハリラに次ぐハリラ、そしてプチ事件
夜ご飯は、フナ広場の向こう側の食堂で、野菜煮込み10dhと羊のモツ煮12dh。
ここの裏の食堂は観光客がほとんどいない。
ちょっと先に行くとたくさんいるのに。


それとミントティー1dh。
別の店で5dhで飲んだことあるけれど、ぼったくられてたのかな。

甘さ控えめの渋めなミントティだった。
もっと甘い方がいいな。
甘っ!って叫びたくなるほど甘いものを求めるようになってしまった。
砂糖の中毒性恐るべし。
そのあとシュンがもう少しなにか食べたいというので、フナ広場の74番でハリラ3dh。

宿に戻ると、アブドゥラティフ(以下アブド)がちょうどシフト上がりの時間で、ちょっと話した。
そして、明日一緒に大学行く?と。
行く行く!ほんと毎日盛りだくさんだな。
それと今からハリラ食べに行くけど行く?と誘ってくれたので、
ちょうど今食べてきたところでお腹いっぱいだけれど、ついていくことにした。
だいたいこういうときは行くよね。
モロッコ人の黒人の女性が作る、おいしいハリラがあるらしい。
ここのハリラも3dh。アブドがおごってくれた。

スプーンがおもしろい。
鼻が高い人は鼻にスープがついちゃうスプーン。
味はおいしかったけれど、コショウがかなり辛かった。
モロッコでは夜ごはんはだいたい21時くらいか、もっと後らしい。
ローカルのお店はだいたい20時くらいに閉まっちゃうのは、みんな家で食べるから?
宿に戻り、シャワーを浴びる。
準備をして1階の共用シャワーに向かうときに、「ポッケに携帯入れてきちゃった、いつもは置いてくるのに」と思った。
思ったのだけど、シャワーから出て部屋に戻って携帯をいじろうと思ったらあれ、ポッケにない。
そこから携帯捜索開始。
確かにシャワーに行くときはポッケに重みを感じたはずだぞ?
でも個室に入ってズボンを脱いだときにはその重みはなかったな。。。
それに服をフックに引っ掛けるときにも携帯の存在を感じなかった。
あーれー?
とにかく、どこにもない。ない。ない。
わたしのあとには誰もお風呂に入っていないし、どこにも落ちていないし、スタッフにも届いていない。
え、盗まれた?どこで?まったくわからない。
まぁ、そろそろ携帯替えようと思っていたし、ロック掛かってるし、一部のもらいもの写真以外はバックアップ取ってるから、ヤバい!!!という焦りはないが。
探し疲れて寝た。
そして結局、このとき失くしたケータイが見つかることはなかった。
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