【2017 パキスタン⑧ ギルギット~フンザ】Good for journey up to

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メイです。

メキシコ内で気温が全然違って戸惑います。
風邪引かないようにしないと。

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    今日フンザを出なければいけないかもしれない

    2017/5/25 ギルギット~フンザ(カリマバード)

    さようならギルギット

    11時前にチェックアウト。

    宿の前でみんなで写真撮影。
    マクソードに挨拶できなかったのが残念だ。

    バスステーションまで行こうとしたら、シェルバーズがひとりの男性を連れてきた。
    「この男が君たちをバスステーションまで連れてってくれるから」と。
    「なんで?」と聞くと、「この人はここでよく紅茶をタダで飲むので交換です!」だって。笑

    車に乗せもらってターミナルまで。
    15分くらいかな。

    窓から外を眺める。
    四方八方山に囲まれたこの街で、10日以上過ごした。
    ほとんど体調を崩してたけど、優しいスタッフに囲まれて楽しく過ごせた。

    バタバタして、お世話になった商店にもレストランにもケバブやさんにも八百屋さんにも挨拶まわりができなかったな。

    ターミナルは、ここへ来たときに着いたところと同じ場所だった。
    カリマバードまでは、バンでひとり230ルピー。

    払おうとしたら、ここまで送ってくれた彼が払ってくれた。
    彼には本当に奢られる筋合いがない。
    むしろここまで乗せてもらって、こっちが払わなくちゃいけないくらいだ。
    だけど、断ったって聞き入れてくれない。

    パキスタンの人は、親切の度が過ぎる。
    それはそれはものすごい。
    本当にありがたい。

    バンは12時20分に出発。
    昨日の40℃近い高熱・下痢がまだ完治していないので、ときどき便意に襲われながらもなんとか耐える。

    途中、車から降りてパスポート番号やVISA番号を記入した。
    そのあとパスポートは運転手が管理してくれたので、そこから先の検問では車から出る必要はなかった。

    1回だけ、係の人がキャノンのデジカメで一人ひとりの顔を撮影しに来た。
    車から降りるよりもこっちのほうが手っ取り早くて良い。

    同乗者は皆、道の途中で降りていく。
    奥に座っていて出にくい人は、窓から外に出る。
    けっこうな歳の人でも、身軽に窓からひょいと出ていくからすごい。

    私たちは一番最後に残って、カリマバードのゼロポイントで降ろされた。

    運転手は、ホテルはどこだ?と聞いてくれて、「ハイダルイン」と言うと、そこだよと教えてくれた。

    そして、どこからともなく現れた人が荷物を下ろすの手伝ってくれて、どこかに去っていった。
    パキスタンには、親切な人がうじゃうじゃいる。

    フンザ到着

    ハイダーインへ行って、噂のハイダー爺と対面した。
    名物オーナーの爺のことは、ネットで何度か目にしていた。

    パキスタン フンザ(カリマバード)の有名な安宿
    パキスタン フンザ(カリマバード)で私たちが泊まった安宿、Haider Inn(ハイダーイン)を紹介します。周辺の食堂と病院の情報あり。

    すごい……肌が……シワが深くて蝋人形みたいだ……
    しばらく爺の顔に釘付けになってしまった。

    ▼フンザ最終日に爺と撮った写真。

    「ツインルームで、1500ルピーのところ、君たちには特別に1000ルピーでいい」と爺が言う。

    ところが2日前から停電で電気が一切使えないという。(ジェネレーターで夜だけちょっと使うことはできるらしい)
    んー電気は使えないし、思っていたより高いなぁ。。。

    しかも、爺の言い回しが少し気になる。
    「君たちにはな、、秘密だぞ、、特別に、、1500ルピーのところ、、」とか

    Wi-Fiはあるのかと聞くと、今はないと素直に言えばいいのに、
    「3000ルピーや5000ルピーもするホテルなんかは24時間Wi-Fiがある。でもここはたったの1000ルピーの宿だ。同じ値段の他のホテルに聞いてみればいい、他もないから」とか

    電気はいつ使えるようになるかと聞くと、
    「3000ルピーや5000ルピーもするホテルなんかは立派なジェネレーターでがあるから使えるかもしれない。でもここはたったの1000ルピーの宿だ。同じ値段の他のホテルに聞いてみればいい、他もないから」みたいな。

    わかった、わかったから!
    この宿を悪く言いたいわけではなく、確認しているだけだから笑

    とにかくこれ以上ディスカウントはできないみたいだったから、とりあえずここで決めた。

    あと2日で電気が来るみたいだから、それまで少し安くしてくれてもいいのに、とは思ったけれど、ここも観光客が激減して大変なんだろうなぁ、みたいなことを考えてしまった。

    Good for journey up to問題

    もう15時過ぎ。いい加減お腹が空いたので昼ごはん探し。

    一番近くにあったレストランに入ってメニューを見てみると、1500ルピー?!
    あまりの高さに驚いた。
    一番安い、どうってことのないメニューでも300ルピーくらいはした。

    周りを歩いていろいろ探してみるけど、何もない。
    仕方ないからハイダーインのレストランで食べることにした。

    ハイダーインに戻るとスタッフに呼び止められ、「この警察の人にパスポートを見せてくれ」と言われた。
    どうやら宿に泊まっている外国人のチェックらしい。

    警察は、私たちのパスポートをよーく見る。
    そしてしばらくして「君たちはパキスタンを明日出なきゃいけないんじゃないか?」と言ってきた。

    え?

    警察が見せてきたのは、私たちのビザの【Good for journey up to~】のところに書いてある、明日の日付の部分だった。

    「いやいやいや、これはこの日までに入国してっていう意味だから、入国した5/9から90日はパキスタンを出なくていいはずだよ」と言うと、「ああそういうことか、OKすまん」と警察は納得したようだった。

    警察がいなくなったあと、本当に合っているのか気になってきた……

    英語をそのまま読むと大丈夫そうな気もするが、なんだかちょっと怖い。
    インドみたいに、出国期限が入国日からではなく発行日から数えなくてはならない可能性もある。
    Expireの日付がはっきり書いてないからわからない。

    ちょっと焦ってきた。
    私たち、明日出ることになるのか?!

    日本人の男性が一人いたので、彼(山本さん)に聞いてみた。
    山本さんは、東京でパキスタンビザをとったときに「【Good for journey up to】の日付までにパキスタンを出てください」と言われたらしい。

    それが本当だったら、私たちは本当に明日ここをでなければいけない。
    急いで準備して、次の行き先や行き方を決めなければー……。

    もうひとり、ここに泊まっているオーストラリアのおっちゃん(フランシス)がいたので、【Good for journey up to】の意味を聞いてみた。

    彼いわく、この言葉の意味は「この日付までにパキスタン入りしてください」ということだった。
    英語圏の人が言うなら合ってるかな?

    話してみると、彼はVISA関係にかなり詳しく、パキスタンにも何度も来ているのでさらに信用できそうだった。

    ふう、一安心。
    とりあえず明日出なくて済む。

    スタッフに、一番安いエッグヌードルスープを頼む。
    80ルピーと良心的な値段。

    料理を待っている間、ピッチャーに入った液体があったので、なんだこれと思ってじっと見ていた。

    まさか、噂の水じゃないよね?と思ったら、スタッフが「フンザウォーターだよ」と教えてくれた。

    まじか。思っていたより全然濁ってる。
    ポカリよりも濁っていて、とてもじゃないけど飲もうとは思わない。
    けれど、地元の人は平気で飲んでいる。
    なんでも体にいいんだとか。

    料理が来た。
    エッグヌードルの名前そのまんま、卵を溶いたとろみのあるスープに、スパゲッティを入れたもの。

    きっとこの水もあのフンザウォーターを使っているんだろう。
    でも、味には影響ないし、色がわからないようになっていれば全然大丈夫だ。

    このあと電気が来て、一瞬だけWi-Fiが使えた。
    3日ぶりの電気らしく、何日も前からここに泊まっているフランシスが「Wi-Fiだ!充電だ!忙しいぞ!」とめちゃくちゃ喜んでいた。
    私たちが来た日に電気が来てラッキ~!

    夜ご飯は、シュンと山本さんとフランシスの3人で。
    わたしはまだ本調子ではないのでお留守番して、買ってきてもらうことにした。

    ところがみんなが出かけてから、2時間半経っても帰ってこない。
    さすがにお腹が空いてひぃひぃしていたころ、やっと帰ってきた。

    と思ったら串1本(肉4切れ)だけで、「これだけ~!」と言ってしまった。
    どうやらわたしがお腹痛いからあまり食べれないと思ったらしい。
    食欲はあるんだよ~ありがたかったけど。

    ▼シュンが食べてきた肉

    さすがに足りなかったので、外にナンを買いに行って、フランシスのジャムを借りて食べた。

    フランシスのジャムは、瓶の外側がジャムとパンくずでベタベタで持てないほどだった。

    借りておいてなんだけど、よくこれを持ち歩こうと思うよな~。笑
    日本人でこういうことする人はなかなかいないと思う。

    お風呂は、寒いけれど、青い樽(電気コイルでお湯が作れるハイダー爺自作の樽)のおかげで、あっついお湯を浴びることができた。
    バケツしかないけれど、久しぶりに温泉気分を味わえた。

    ▼手前が青い樽

    明日は体調が完治しているといいな。

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