シュンです。
メキシコでパーマをかけたらマルセロみたいになりました。
フンザの診療所
2017/5/26 フンザ(カリマバード)
朝起きて、昨日買っておいたナンと、フランシスのジャムを借りて朝食を食べる。
最初からフランシスのジャムを借りる予定でいたので、フランシスの分のコーヒーも淹れてあげた。
いい朝だ。
だけどメイはまだ具合が悪いらしいので、ハイダー爺に教えてもらった病院に行ってみることにした。
ハイダーインから坂道をくだって病院(というか、村の診療所?)へ行く。
なんと、診察料は10ルピー(約11円)だった。しかも薬は無料。
政府がやっているから、と言っていたけど、外国人も無料なんてすごすぎる。在住でもないただの旅人なのに。
いくつか薬をもらい、ひとつだけここに置いていない薬は薬局で買ってと言われた。
バザールの近くまで歩いたところで、その辺にいた人が、今日は14時まではどの店もやっていないよ、と教えてくれた。
どの店も電気がないから休んでいるそうだ。
帰り道に営業していた商店で、ドライアプリコットを買って帰った。
宿の庭で髪を切り、シャワーを浴びて、ズボンを洗って、午後のコーヒータイム。
こんな景色を見ながらコーヒーを飲める。これがフンザの凄さだよな。
夕方、散歩を兼ねてもう一度バザールへ向かった。
昨日、ギルギットからのバンで一緒だったちびっこ兄弟と再会した。
親戚の結婚式のためにここに来ていたらしい。
薬局で薬を買って、商店でクッキーなどのお菓子をまとめ買いして、八百屋でバナナを買う。
バナナはインド産で、1本15ルピー(約16円)。
やっぱりフンザは田舎だから、輸送費とかもかさんでなんでも高い。
フランシスと夕飯を食べようと待ち合わせていたので、19:30に昨日の店に行く。
ローカルスープとダル
店の前についたが、フランシスはいない。
仕方ないのでとりあえず店に入って、注文をする。
近くの席にいた地元の若者が飲んでいたスープを見つけて、これなに?と聞くと、味見をさせてくれた。
少しだったのであまり味は分からなかったが、50ルピー(約54円)らしいので注文した。
あとはダルとシークカバブ。
フランシスは来ないがまあいいか。
このスープがなかなか面白い。
ドライチーズが入ってるって言ってたけど、たしかにちょっとブルーチーズのような臭さと酸っぱさがある。
それと小さく切ったビーフと、小さいパスタ。
味はけっこう濃い目だけどおいしかった。
もう少し薄いと良いな。
クセがあるけどハマりそうな味。これが発酵のチカラか。
久しぶりに新しい味を発見することができた。
ローカルスープと言っていたが、名前分からず。
それからこの店のダルはめちゃくちゃおいしかった。
ダージリンで食べたキネマみたいだ。
ひきわり納豆に火を入れて粘りが少なくなったところにトマトを混ぜて、ほんのりカレー粉で香り付けをしたような感じ。
これをチャパティで食べるんだなー、まあそれも合うんだけど。
ただご飯との組み合わせもやってみたいと思うものだった。
それにしても、フランシスはどこに行った?
日本人はポライト
宿に戻ると、フランシスが座っていた。
聞くと、店の人に伝言して違う店にいたらしい。
「いっぱい頼んで待ってたよ!」
「俺たちもオージーのおっちゃんがここに来てないか?って何度も聞いたんだけど…」
「まあこういう行き違いはときどきあるし、しょうがない。これがパキスタンだ。ともあれディナーを食べられたことが大事だ。」
「しょうがないけどまあいいか。コーヒー飲む?」
「飲むよ!コーヒーも大事だ。旅ではいつもネスカフェだよ。」
フランシスはシーク教についてかなり勉強しているみたいで、アムリトサルの黄金寺院に泊まりに行きたいと言っていた。
「フランシス、だから髭が立派なんだね。」
「そうだよ!」
「でも髪がないね?」
フランシスは、頭がツルツルで真っ白い髭がフサフサのおっさん(じいちゃん)だ。
「いやー、君は本当にポライトだ。日本人は全くポライトだな!!」
ちょっと怒った。
「シーク教徒はロングヘアーじゃないか」
「彼らは髪を伸ばしてるんじゃないよ、切ってないだけだ」
「なるほど笑 たしかにそうだった」
この人とは随分年が離れてると思うけど、対等に話せておもしろい。
オヤジ感も強くてつまらないジョークも多いけど、人の話を聞くしこっちのジョークも受け入れる。
日本人でこれくらい歳が離れていたら、なかなかイジったりはしにくいよな。
海外の人のほうが、よりフラットな感じがする。
楽しい会話だった。
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