メイです。
世界旅行記、2017年8月のイラン編です。
2度目のバスキング
2017/8/18 イラン イスファハーン~マシュハド
朝食後、フロントでマシュハド行きのバスについて聞いてみた。
昨日と違う、感じの良い人で安心した。
今日のマシュハド行きは、15時半のノーマルバスと、18時のVIPバス以外はすでに埋まっているらしい。
バスは毎時あるけれど、巡礼地だし、夏だから混んでいるとのこと。
夏だから混んでいるって、こんなに暑い季節がオンシーズンなの?冬のほうがマシなんじゃないの?と思ったけれど、調べてみるとイランの冬はかなり寒いみたいだ。
時間も値段も微妙なので、チケットは買わずバスターミナルに直接行くことにした。
とりあえず、バスキングをしにエマーム広場へ向かった。
やっぱりこの時間は暑すぎて人が全然歩いていない。
広場から抜けた公園のようなところにいい日陰があったので、ここでやってみることにした。
▼靴下に穴が空いている
最初は20分くらい人が来ず、「サラーム」とこちらから声をかけても、シャイなのか返事が返ってくることは少なかった。
場所を変えてしばらくすると、家族が話しかけてくれた。
英語の上手いお母さんが、恒例の「イランはどう?良い?」という質問をしてきた。
「う、うん」と歪んだ顔で答えたあと、ちょっと悩んで「チュンチョンチャンって言ってくる人がたくさんいて、それが嫌だ」と言った。
すると、笑って「それはただのジョークよ!」と。
そうかもしれないけどさ!あなたも言われてみ!めちゃくちゃ気分悪いから!
と八つ当たりしそうになって、ぐっと堪えた。
お母さんの息子の名前を書いた。
3歳くらいの息子は、わたしが書いた紙を見て、地面にパチンと叩きつけた。
わたしのガラスのハートがパリンと割れた。
でもお母さんは、「娘の名前も」ともう一度頼んでくれた。
そうこうしてる間に、あれよあれよと人が集まってくる。
ぞくぞくと(主に家族連れから)注文が来て、30分ほど休みなく書いた。
最初にシュンがチップボックスに入れておいた額が20,000リアルだったので、全員が20,000リアルを入れていったのがおもしろかった。
チップの文化がないから、決まった値がつけられていると思ったのだと思う。
そろそろバスターミナルに行かなければいけない時間になったので、ちょっと途切れたところで急いでシートを畳んだ。
今日の成果、1時間しないくらいで180,000リアル。約4.7ドル。
額はまぁまぁだけど、前回の反省点からいろいろ改善できたし、今回はけっこう楽しめたかな。
早足で宿に戻る途中、バザールのお菓子屋でイスファハーン名物のギャズを2つだけ買った。
マシュマロとハイチュウを足して2で割ったみたいな感じ。やわらかめのヌガーとも言える。
▼ピスタチオがおいしい
そして別のお菓子屋で、バスで食べる用のひまわりの種と、ローズウォーターが効いたクッキーを買った。
私たち、お金が入るとすぐ食べ物に使うみたい。笑
イスファハーンを出て、マシュハドへ
宿に戻り、荷物を持ってバスターミナルへ。
マシュハド行きのチケットを探すと、宿のフロントで聞いたより安い会社がすぐに見つかった。
窓口のおばちゃんとの不思議なやり取り。
おば「VIPバスとノーマルバス、どっちにする?」
私ら「ノーマルで」
おば「OK、15時発ね。支払いはあっちよ。あ、ちょっと待って。VIPがノーマルと同じ値段で17時にあるわ。」
私ら「え!じゃあVIPで!」
おば「OK、支払いしてきてね」
私ら「ラッキーだね」
~別の窓口で支払いを済ませた1分後~
おば「チケットを見せて(何かを書き込む)」
私ら「(書き込んだ時間を見て)え、15時発?VIPは17時じゃないの?」
おば「15時よ」
私ら「VIPじゃないの?」
おば「ノーマルよ」
なに、この無駄な一連の流れ。
びっくりした。
▼不思議なおばちゃん
ターミナル内の食堂でお昼ご飯を食べた。
ポロウ(ピラフ)と、ひき肉のシチューみたいな料理。
どちらも50,000リアル。
ポロウにはナン付。ご飯にパンって、日本人からするとありえない組み合わせでおもしろい。
ライスがかなりちょべちょで、あまりおいしくはなかった。
シチューみたいなのはちょっと羊臭かったけれど、まぁおいしかった。
フェラフェル以外のものが食べられた、それだけでものすごい満足感だった。
なんでこういう簡単な料理を出す店が街なかにないかなぁ。
バスは時間通りに出発した。
4列シート、給水器、お菓子セット付き。
休憩は割とこまめに。
▼さっき買ったひまわりの種。イラン人はよくひまわりの種をかじっている。
▼ローズ味のクッキー
20時過ぎに、サラート(礼拝)休憩があった。
モスクの前でバスが停まり、みんなぞろぞろと中へ入っていった。
イランにしてはまだ時間が早いと思ったので夕飯を見送り、私たちはその辺に座ってみんなが戻ってくるのを待った。
座っていると、中学生くらいのガキンチョたちが「チュンチョンチャン」と言ってくる。
いつものことだ。
途中から「サラーム」とか「ハロー」に直してきたけど、引き続き無視。
今回は無視したけれど、今度からはちゃんと正していかなきゃと思えてきた。
大人が言うからこうやって子供も真似する。
こういう平らな顔をした人が中国人だけじゃないということをわかってもらわなきゃいけないし、
ジョークでも失礼なことだっていうことをわかってもらわなきゃいけないし、
そもそも中国人対してチュンチョンチャンと言うこと自体失礼だ。
要は、イランの世直しをわたしが担うというわけ。(うざばらしの意味もある)
ここでは夕飯を見送ったけれど、次の休憩は24時近かった。
この時間でもシートを敷いて夜のピクニックをしているのは、イランらしい風景だ。
▼テントを張っている人たちもいる
運転手に急かされながらハンバーガーを買い、バスの中で食べたらすぐに就寝。
▼急いでいるのに丁寧に肉を焼いてくれたバーガー屋
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