メイです。
現在モロッコのエッサウィラにいます。
港町で、魚がたくさんもらえるからか、ここの猫たちはみんなタヌキみたいにデブです。
世界旅行記、2017年4月のインド編です。
各国の旅行記、コラム、情報のもくじはこちら(世界一周)から。
しょうへいハライタ
2017/4/30 インド バラナシ~アーグラ
今日は、バラナシを出て、夕方の電車でタージマハルがあるアーグラに向かう。
本当に暑かったサウナ部屋ともお別れだ。
チェックアウトをして、宿併設のレストランにいたら、スタッフがなにかを食べている。
あ、これずっとなんだかわからなくて気になってたやつだ。
聞いてみると、Pan Masala(パンマサラ)だと言う。
「パンマサラ???」とわからないでいると、驚いたように「街にめちゃくちゃたくさんパンショップがあるじゃないか!」と。
▼後日ニューデリーで撮ったパンマサラ。多くの男性がこれを買っていく。
よくよく聞いてみると、パンマサラとは噛みタバコのことだった。
たしかにどこでも売っている。
噛みタバコは、ミャンマーでもネパールでもバングラディッシュでも、あった。
ミャンマーでキンマの葉に包まれた噛みタバコに挑戦してみたことがあるけれど、ちょっと無理だった。
噛みタバコは体に良くないと言われている。
上記の国では、噛みタバコで歯がボロボロになっている男の人たちをたくさん見た。

宿の外は相変わらずインド人で溢れていた。
今日は特に多い。
ちなみに、インドは汚い汚いと聞いていたけれど、道は意外ににきれいだった。
酷暑の時期ということもあるかもしれないけれど、ゴミも牛もうんこも匂いも、話に聞いていたほどではない。(駅周辺の立ちション現場は確かに臭い)
たまにこういうところがある。
しょうへいが腹痛で辛そうだ。
しょうへい大丈夫?と後ろを振り返ってきいてみると、「今……耐えてる……」と。
聞く前に言ってよ!
最終日なので、ブルーラッシーを食べ納め。
▼イケメン見っけ。
電車の時間まで、宿併設のレストランで待機。
冷房が効いて寒い。
しょうへいがヘナヘナになってしまってかわいそう。
▼しょうへいwithトイペ
駅へ向かうと、駅前で50歳くらいのおばちゃんと70歳くらいのおじいちゃんが、殴り合いの大喧嘩をしていた。
おばちゃんは、おじいちゃんの真っ白いヒゲを引っ張り、竹の棒でバシバシ叩く。
おじいちゃんはうずくまり、おばちゃんが完全勝利し、その場を立ち去る。
と思ったらおじいちゃんはむくりと立ち上がり、おばちゃんが置いてった竹の棒を持ってズカズカと追いかけ、やり返しに行った。
笑えるくらい、めちゃくちゃ元気。
こんな風に戦う人たち、小学生以外になかなか見ないよ。
なんか、見てるこっちの血がたぎった。
電車は時間どおり、18時に出発。
車内はきれいではないけれど、なんだか安心して眠れる夜行列車。
メイハライタ
2017/5/1 アーグラ
朝6時すぎ、ほぼ時間どおりにアーグラに到着した。
同じコンパートメントだったトルコの女の子と一緒に、彼女が目星をつけているという宿に向かうことにした。
オートリキシャのおやじは「400ルピーでいいぞ」という。
いやいやいや、400ルピーは高くない?
ところがトルコ女子は交渉する気はまったくなく、乗るわよ?なんて言っている。
いやいやもっと安いはずだから、と、わたしとシュンでもっと安いオートを探し、300ルピーで行ってくれるリキシャワラを発見した。
ちなみに200ルピーで行ってくれるというリキシャワラも見つけたけれど、他のリキシャワラから「バカ、言うなよ」みたいな感じで袋たたきにされてなかったことにされた。
トルコ女子が「わたしは300ルピーで安いと思う、距離もあるし」と言う。
この人は何をもって言っているんだろう。
普通に考えて、この距離ならもっと安いはずだ。
タージマハルを見に来る観光客が多いところなので、ふっかけてくるのはわかっているはずだし、200ルピーで行くと口を滑らせた人がいたんだから、300ルピーでも高いはずだ。
金銭感覚の違う人と一緒に行動すると、こういうところでつまづく。
人数が多ければもっと安く行けるはずだったのに、全然安く行けなかった。
(ちなみに、帰りは同じルートを100ルピーで行けた。)
トルコ女子は目星をつけていたZostelという宿に泊まることにしたけれど、ちょっと高かったので私たちはもう少し探してみて、近くのSharma Guest Houseというところに決めた。
3人で700ルピー。
昼ご飯を食べに外に出てみる。
ちょっと田舎っぽい感じ。
しょうへいに代わって今度はわたしがハライタなので、2人にいいお店を探しに行ってもらう。
▼チキンビリヤニ40ルピー
宿に戻って、みんな爆睡。
暑いと、それだけで体力が奪われる。
夜ごはん、近くにいい店が見つからなくて、テキトーに屋台のゆでたまごやチョーメンを食べて済ませる。
みんな体調があまり良くない。笑
▼かき氷はかんなで。
戻って、友人の結婚式で流す恋ダンスを練習して、明日の早朝のタージマハルに備えて寝た。
タージマハルは、ミャンマーでインドビザを取るときに、領事館に「いいぞ~タージマハルは。あそこには必ず行ったほうがいい」と言われていたので、とても楽しみ。
https://unusual-web.com/?p=11610
シュン病院行き
2017/5/2 アーグラ
5時に目覚まし時計が鳴る。
そして、シュンが、「俺は今日無理。」と言った。
あ~やっぱり、と思った。
昨日布団に入るときに、「寒い。」と言って扇風機を止めていたから。
いつもなら全然暑くないときも、暑いと言って、扇風機をつけたいシュンと消したいわたしでモメるのに。
熱を測ったら38度。
こうなるともうシュンはダメだ。
しょうへいには申し訳ないけど、今日のタージマハルは中止。
この宿にはWi-Fiがないので、わたしは宿のオヤジを探してテザリングしてもらい、クレジットカード会社に連絡した。

カード会社との電話が無事に終わったのが11時過ぎ。
電話し始めたのが8時くらいかな。
オヤジが消えてオヤジケータイが離れたせいで、通じなくなったり、来てたはずの着信が取れなかったり、回線が混んでたり、シュンの世話をしたりと、かなり時間がかかってしまった。
とにかく、このアーグラという街にはキャッシュレスで診察してもらえる提携の病院がないので、診察料はとりあえず立て替え。
オヤジに、ここから近い病院はどこかと聞いたら、「シャンティマンガリーホスピタル」というところがここから1kmくらいのところにあると教えてくれたのだけど、検索しても出てこない。
Google mapを見せてどこにあるのかと聞くと、「バイクの後ろに乗れ!」と言ってきた。
あれ、この人、わたしが病人かと勘違いしてるのかな?と焦ったけれど、そんなことはなかった。
病院までかっ飛ばしてくれて、「そこの入口から入って、まず150ルピー払って診察してもらうんだよ」と教えてくれた。
「あっちのほうにも病院があるけど、ここのがいい病院だ」と。
オヤジ優しい……涙
またバイクをかっ飛ばして、宿に戻る。
急いで準備をしてシュンを連れていくが、なかなかオートが捕まらない。
そしたらオヤジの知り合いのおっちゃんが、「俺のバイクの後ろに乗れ!」と言ってくれる。
でも、今のシュンは、バイク3人乗りができるほど元気じゃない。
たぶん、乗ったら掴まる力がなくて剥がれ落ちる。
優しいおっちゃんには申し訳ないけれど、無事捕まったオートで病院に向かった。
しょうへいはお留守番。
わざわざインドに来てもらって、3人で遊ぶ予定だったのに本当申し訳ない。
病院に着いてさっき教えてもらった入り口に入ってみると、椅子にはたくさんの人が座っていた。
これは待ち時間ヤバそうだなと思った。
受付っぽいところに並ぶと、シュンはその場に立っていられなくて座り込んだ。
たくさんのインド人に心配そうに見られるシュン。
「おいおいコイツ大丈夫なのか?」という顔でわたしも見られる。
受付はそこまで並ばずに、メモ用紙みたいな無地の紙を渡され、名前と歳と住所と電話番号を書いた。
それを受付の人が入力し、150ルピーを払ったらすぐに診察室に行くことができた。
診察室はクーラーでキンキンに冷やされていた。
シュンが死にそうな声で「寒…い……」と言うので、クーラーを止めるようお願いすると、頭の良さそうな先生はただ笑うだけだった。
シュンは立っていられずに、すぐに奥のベッドに倒れ込んだ。
熱、下痢、頭痛、腹痛、関節痛、筋肉痛の症状を伝える。
熱は何度?下痢は何回?という、インド訛りで早口の、聞き取りにくい英語になんとか答えていく。
スラスラときれいな筆記体で何かを書いていく先生。
先生の英語はほぼわからなかったけれど、この診察のあと、上の階で4,5時間なにやらしろとのこと。
4,5時間って長いな?なんだなんだ?
とりあえず上の階へ係の人が連れて行ってくれた。
ベッドが並んでいる。
点滴をしている人数名。
あ~点滴か~。
4,5時間って長いな。
点滴担当の人に「4,5時間?」と聞くと、「3,4時間」と言っている。
長いのはいやだな、と思ったので「3時間で」と言っておいた。
これ、わたしが決めていいことなのか?
死にそうなシュンをベッドに寝かせ、わたしは点滴担当のおじさんに連れられて下の階に戻る。
そこで、先ほど先生が書いてくれた紙を見せて点滴剤を受け取り、その場でお金を払った。
体温と脈をサッと測って、さっそく点滴。
シュンは、注射をすると血の気が引いて倒れるタイプの人間なので心配だったけれど、幸い今は倒れる体力もなかった。
ベッドにはハエがいる。邪魔だなぁ。
点滴をしているあいだに700ルピーを払いに行かされる。
700ルピーは何代かと聞いたら、ベッド代だそう。
さらに飲み薬を8種類購入。
領収書は?と聞くと、ない、というので、手書きで書いてもらった。
これでいいのか?笑
こんなんでも後日無事に保険でお金は戻ってきた。

ひたすら点滴が終わるのを待つ。
3時間は長いなぁと思っていたけれど、kindleで本を読んでいたらあっという間だった。
点滴終えてオートで帰宅。
シュンは、まだ頭が痛いらしく、帰ってすぐまた寝た。
つられてわたしとしょうへいも寝てしまった。
今日行く予定だったけど行けなかったタージマハル。
恋い焦がれしタージマハル感が増したかな。
明日は行くぞ~。
といってもわたしもまだ腹痛が治っていない。
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