メイです。
現在地はボリビアのコチャバンバです。
昨晩の雷がすごすぎて、電気シャワーが感電するんじゃないかと思ってお風呂を早く出ました。
バンダル・アッバース4日目
2017/8/8 バンダル・アッバース
訪問者
朝起きたら、アリアはもう仕事に行っているようだ。
朝食を食べて日記を書いていたら、昼過ぎにドアがノックされた。
アリアが鍵を忘れたのかな?と思ってドアを開けたら、女性が3人とちびっこが入ってきた。
ぞろぞろと勝手にキッチンに入り、冷蔵庫を開けて飲み物を飲み始めた。
んんん?どなたですか???笑
混乱していたら、まもなくアリアが帰宅してきて安心。
どうやらアリアの母と姉と姪っ子2人だったらしい。
2歳のちびちゃんがシュンの顔を見た瞬間に泣き出したとき、お母さんが「目がこうなってるからだよ」と釣り目ポーズをした。
差別意識なしのつり目ポーズをされることはけっこうあるので、いつも少し戸惑う。
今のは差別意識ないよね?と、シュンと顔を見合わせて確認してしまう。
話題は、私たちの家族の話だったり、結婚式の話だったり。
「なんであなたはゴージャスなドレスを着なかったの?」とか、「あなたは眉毛は整えてるの?」とか聞かれた。
わたしはひらひらふわふわのドレスも、しっかり整えた濃い眉毛も好きじゃないだけなのだけど笑
イラン女性は美意識が高く、化粧やゴージャスな格好が大好きなんだろうなと道行く女性たちを見て思う。
だからわたしのシンプルな結婚式のドレスも、ほとんどいじってないように見える眉毛も珍しいのだろう。
ちなみにお姉さんは眉毛タトゥーらしい(すごい角度)。
2歳のちびちゃんは、黒人みたいに肌が黒い。
かわいいかわいい言うわたしに、アリアが「え、その子本当にかわいいと思う?俺は思わない。だってすごく黒いんだもん」って。
「父親に似て黒いので、生まれた瞬間すごくショックだった」とお姉さんも笑いながら言っていた。
そんなこと、思っていても言っていいの?笑
アリアが買ってきてくれたご飯をみんなで食べる。
出た!噂のゴルメサブジ!
イラン人と日本人とのハーフの友達、サムくんイチオシのイラン料理だ。
たしかにおいしい。
だけどそこまで、という感じ笑
アリアいわく、「これは店で買ってきたやつだから家で作ったらもっとおいしいよ」。
サムくんも、イランは家庭料理が一番おいしいって言ってた。
イランの家庭料理、早く食べてみたい!
▼プチプチの揚げバージョン
▼裏は米。炊飯器の底において作るとかなんとか言ってたかな
みなさん食べるのが早い早い。
アリアが、「イラン人はこういう風に食べるのが速いから良くない。日本人みたいにゆっくり食べるのはいいことだ」とのこと。
食後に日本茶を淹れてあげた。
結構評判が良くてほっとした。
一通り片付けが終わると、みんな一斉に昼寝を始めた。
そして1時間くらいして起きたら、サッと準備して帰っていった。
山道運転
夕方、アリアと3人で車で山へと向かう。
そう、昨日仕込んで漬け込んでおいたケバブを持って、ピクニック&バーベキューをしに行くのだ!
水と炭を買って、途中でナジュちゃんを拾う。
わたしの隣に座ったナジュちゃんは、わたしを見るとほっぺを優しくつねった。
ナジュちゃんから見たら、わたしの顔は子供みたいに見えるのだろう。
山の麓に到着。
「シュン、あとでここまで運転しておりてきてね」とアリアが言い、さらに上の方まで登る。
1600メートルのところまで来たら車を止め、アリアはパラグライダーの準備を始めた。
アリアはパラグライダーが趣味で、毎週こうやって飛んでいるらしい。
アリアがパラグライダーで下まで降りるから、私たちが車をさっきのところまで運転する。
まさか、こんな山で海外・マニュアル・左ハンドルを体験するとは。
飛び立つアリア。
あとでねー!
ブランコみたいにゆっくりふわふわと空を降りてゆく。
すごく気持ちよさそうで、高いところは苦手だけどちょっとやってみたくなった。
さぁ、じゃあ私たちも下へ向かおう。
まずはシュンの運転で。
崖っぷちのくねくね道。
だけど案外できるもんだね。
次、交替、わたし。
免許を取ってから運転したことは片手で数えるほどしかない。
でも、できた!
まぁわたし的には山道じゃなくて普通の道のほうが100倍怖いんだけど。
ナジュちゃんが、「メイの方がスピード出してたわ!あなたの方がブレイブ!」と讃えてくれた。
アリアはすでに下で待っていた。
お互いエキサイティングな体験の後の1枚。
ピクニックとヘタレ
さてさて、お待ちかねのピクニック。
こんな景色のいいところだけれど、他には誰もいない。
なんかいい写真が撮れそうだったので、シュンをモデルにそれっぽいやつを撮ってみた。
シートを敷いて、準備OK。
まずは「ゴートゥーイェッ」を食べる。(「ゴートゥーイェッ」の発音を何度も練習させられ、その度に笑われた)
ゴートゥーイェッは黒糖みたいな、きなこみたいな、そんな感じの甘い粉。
なにかに掛けたり入れたりするんじゃないの?って聞いたけど、まずはこのまま食べろって。
粉を粉のまま食べるって、変なの~
まぁ、体にはいいらしい。
甘い粉を食べていると喉が乾いてきたので、そろそろ紅茶を飲みたいと言ったら、「まだまだ。スローリースローリー」となだめられる。
アリアは普段せっかちなのに、ピクニックのときは違うみたいだ。笑
しばらくしてやっと紅茶の準備が始まった。
そこら辺にある木を集めて火をおこし、そこにやかんを置いてお湯を沸かす。
シュンがやかんの持ち手が熱いと思って触れないでいると、アリアが「全然熱くないじゃん!」と言い、ここらへんからシュンがヘタレだと言われて面白がられはじめる……(ヘタレかどうかは別として、シュンは熱いのが苦手だ)
アリアが持ってきた紅茶、すごくおいしかった。
乾燥バラとカルダモン。
2杯目にはゴートゥーイェッを入れて飲んだ。
早く次に行きたかったけれど、ここでもやっぱり1時間くらいのんびりして、やっとチキンケバブタイム!
アリアが網で焼いていく。
トングなどは持ってきていないので作業は全部素手。
もうすっかり暗くなった。
赤い月。
シュンが、素手でいじると熱いので紙コップでケバブをつついていると、ナジュちゃんが「この子ビビって紙コップでやってる!」と笑い出す。
ここで、2人の中で完全にシュンのヘタレキャラが確立した。
その後、「シュンとメイどっちが強いの?」などという不名誉な質問まで(質問したナジュちゃん本人は至って真面目)飛び出した。
そんなこんなで、アリア特製インド風ケバブ完成!
手で食べる。
すごくおいしい!さすが昨日から漬け込んでおいた肉、やわらかい!
おとといの昼にアリアが買ってきてくれた煮物に入っていた鶏肉が硬すぎてびっくりした(そぎ切りだったから口の中に刺さるかと思った)から、よかった~こんなに柔らかい肉もあるんだ、と安心した。
本当にすごーくおいしかった!
イランでは、こうやってピクニックをするのはとても一般的らしい。
昼の方が一般的だけど、夜のピクニックも普通にやるらしい。
骨は動物たちが食べるから、そこら辺に捨てていいと言われたのでそうした。
そしたら帰り際、ちっちゃいかわいいキツネたちが食べているのを見ることができた。
帰りの車の中で、ナジュちゃんがつけていたネックレスをわたしにくれた。
普段こういうアクセサリーを自分で買うことはないけれど、思いの詰まったものをもらうのはすごく嬉しくてつけたくなる。
ナジュちゃんを送って家に帰ってから、アリアが「ナジュちゃんがそれをあげたのはびっくりした。それはかなり気に入ってたやつだから。ナジュちゃんはメイのことが本当に好きだね」と。
う、うれぴぃ~~~~!
一方シュンは、アリアにヘタレだといじられイライラしていた。笑
この日くらいから、シュンとアリアのライバル関係が始まる。(仲が悪いわけではなくむしろ仲が良い)
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