2014.2.6~3.6 ポルトガル、モロッコ、イスタンブールを旅行したときのメルズーガの記事です。
サハラ砂漠、ラクダ
2/18 メルズーガ
周りには何もない。
本当に何にもない、よく分からない場所でバスは停車した。
ただの道端のような場所だけど、ここがバス停らしい。
朝の5時くらいか、辺りはまだ暗かった。
バスを降りるとホテルの客引きがわっと寄ってきた。
この時間のこんな場所でも客引きは来るのかーと、預けたバックパックをバスの荷物置きから取り出しながらそんなことを思っていると、
「ナオキ~、ナオキ~」と呼ぶ声がする。
客引きの中に混じって、予約したホテルのスタッフが迎えに来てくれていた。
メルズーガのバス停は、ホテルがたくさんあるエリアからは離れていて、大抵の人は予約したホテルのスタッフに迎えに来てもらうらしい。
そうしないで適当な客引きについていくと、どこに連れて行かれるか分からない上に、高額な料金を請求されることが多いとのことだった。
昨日誘われてそのままついてきたので、なにも知らなかった。
僕たちの予約したホテルオアシス(auberge l’oasis)は、ちゃんとバスの到着に合わせて迎えに来てくれていた。
車で20分くらい走って、ホテルについた。
まだ朝が早かったので、到着してすぐに
「まずはシャワーを浴びてゆっくり寝ろよ、砂漠の話は後でしよう。」
と、とても親切にしてくれたのでありがたくベッドで寝ることにした。
一泊2食付きで150DH。高いけど部屋は広くてきれいで、ホットシャワー付き。
10時頃にシャワーを浴びて支度を済ますと、ミントティーを入れてくれた。
そして地図を持ってきて砂漠ツアーの話が始まった。
・宿(砂漠の入り口の村)から砂漠の真ん中(というか見せてくれた地図の真ん中辺り)までラクダで行き、テントに一泊して朝食後に帰る一泊プランが350DH
・帰らないでさらに砂漠の奥まで行き、二泊目はノマド族の家に泊めてもらう二泊プランが750DH(たしか)
僕たちは今日から一泊で行くことにした。
出発は15時。お腹が空いたのでホテルで昼食を頼んだ。
ベルベルオムレツといって、タジン鍋で作るオムレツで、トマトが入っていてスパイスの良い香りがする。
メルズーガはいまにも砂に埋もれそうな小さな村で、砂漠観光向けのホテルと小さなレストランと売店が数軒しかない。
それでも人はたくさん住んでいて、学校もある。
15時、砂漠へ向けて出発。
ここでもう一人、日本人のショウジさんと出会う。
ショウジさんは仕事をやめては旅に出るのを繰り返し、今までに約40か国を周ったらしい。
▼初ラクダ
▼最初は砂利のような地面
▼だんだんサラサラの砂になる
ラクダは思っていた以上に乗り心地が悪かった。途中からはラクダを降りて歩いた。
ラクダはその場に座らされて、何もせずに一晩過ごすらしい。
引率のオマールさんがラクダの膝をポンっと叩くと、ラクダはガクっと座り込んでしまう。
なんていうか、膝カックンのイメージ。
カックンされたラクダを見ると、なんだかすこし切なくなった。
▼引率のオマールさんは歩くのが早い
歩きも含めて1時間半くらいでテントに着いた。
夕飯までの間は遊んでいていいということだったので、テントにあったサンドボードを持って近くの丘に登った。
▼ミントティー
▼夕飯支度
▼夕飯はチキンのタジンとハリラ(スープ)
すごい量だったけど、いままで食べたタジンの中でベスト3に入る美味しさだった。もちろん完食した。
曇ってはいたけど砂漠の景色はやっぱり壮大で、初めてだったので感動もあった。
夜はとても冷えるので毛布を何重も重ねて寝る。
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