【2016 中国⑫ サパ~ラオカイ~河口~建水】 ベトナムから再び中国へ

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シュンです。

やっと中国後編です!

世界旅行記、2016年10月のベトナム~中国編です。
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行き先

2016/10/30 ベトナム→中国(サパ~ラオカイ~河口~建水)

昨日の夜に、バックハーという村のサンデーマーケットに行くことにした。

バックハーのマーケットは、周辺に住む少数民族の中でも一際カラフルな衣装が有名な花モン族が多いということで、多くの観光客が訪れている。
バックハーに行くためにサパに来たという人までいるらしい。
行くとしたら、一番賑わっているであろう9~11時頃に行きたい。
バックハーにはサパからバスを乗り継いで3時間くらいかかるから、朝5時に起きる。

ベトナムの滞在期限が明日(10/31)まで。
今日サパを出て、国境の街ラオカイから中国に入る予定でいる。
サパ→バックハー→ラオカイ→河口(中国雲南省)と進む。

河口に着いた後は夜行列車で大理に行こうと思っていたけど、中国の鉄道の料金が高いのでやめて、建水というところに行くことにした。

次の目的地を建水に決めた理由は、google mapを見ていて河口からちょうど良さそうな距離感だったのと、「建水にはうまい焼き豆腐があるらしい!」という情報があったから。
豆腐を網で焼いて食べるらしい。楽しみだ。
良さそうな気がする。

▼サパ、バックハー、ラオカイ、建水の位置関係

移動

朝起きたら6時だった。
あっさりバックハーはあきらめた。
また今度来ればいいと思う。
とりあえずもう一回寝て7時に起きて8時にチェックアウトした。

バックハーをやめたので直接ラオカイに行く。
8:30のサパ→ラオカイのミニバンに乗る。

朝食は途中で買った揚げパンとピーナッツおこわ。
ピーナッツおこわがめちゃくちゃうまかった。

ラオカイまでは山を下る道が続く。
霧で周りが見えない中をミニバンは猛スピードで駆け下りていく。
車内にはビニール袋が置いてあって、気分が悪い人はそれを使う。
地元の人でも辛そうな人が何人かいた。
みんな酔うのが怖いのか、前の方の席に座りたがっていた。

ラオカイの駅から国境までは徒歩で30分くらい。
トゥクトゥクのおっちゃんに「あ、歩くの??(おかしいよ)」と言われた。

徒歩で国境を越えるのはおそらく初めて。
陸路の国境越えは何度もあるけど、大体はバスに乗って国境まで行って、入出国を済ませてまたバスに乗るというパターン。
自力で行ったバンコク~シェムリアップも直通バスじゃなくて乗り継いで行ったというだけで、結局は国境のみ徒歩だった。
この旅の最初に行った香港~深センの国境も駅と国境がつながっている所だったから、完全に徒歩で越えたという実感はない。

今回は「ラオカイ駅から国境まで歩いて、国境を越えて河口に入ってまたそのまま歩く」というのをやりたかった。
実は去年昆明に旅行に行った時にやりたかったんだけど、そのときはできなかった。

本当は、ラオカイに泊まってて、「中国行くか」って感じで歩いて河口に行って、今度は河口に泊まるというのをやりたかったけど、まあいい。

イミグレの近くには何人かの闇両替のおっさんがいた。
手持ちのドンを全部元に変えた。

▼ベトナムイミグレ。立派

ベトナム出国時には「一度出国したら30日以内は入国できないよ?」と何回も言われた。
ビザラン対策が厳しくなっているようだ。

▼中国・河口へようこそ的な

中国入国時には日本のパスポートを執拗にチェックされ、かなり時間がかかった。
日本人はそんなに珍しくないと思っていたけど。

河口から建水へ電車で

中国に入った途端、ちょっとしたビルがあるし看板表記は漢字になった。
ベトナム出るのが寂しいなと思っていたけど、また中国に戻ってきたという楽しさがジワジワきた。

僕にとって中国は、東南アジアと比べるとスッと馴染める場所ではなかったけど、ガッツリ身を委ねればすごく居心地の良い場所になるということは前回の2週間で分かっていた。

この間は広東、広西(深セン、広州、南寧)で今回は雲南なので、同じ中国とはいえ大分違いがあると思うけど、その違いを知れることが楽しみだ。

近くの食堂で昼食を食べることにした。
このあたりの名物はまだ知らないので、適当にワンタンを注文した。
油ギトギトのスープで中国を感じる。

向かいの店に座っていたおっちゃん二人組がこっちに来て、ネットで検索した日本の国旗を見せながら「日本人?」と確認してから、一緒に写真を撮ってくれと言ってきた。
そんなに日本人が珍しいのか。

河口から建水まで電車で移動するため、河口北駅を探す。
歩いてれば駅が見つかるか、適当に市バスに乗れば駅まで行くだろうと思って探すも、なかなか見つからない。
交番に聞いてバス停を教えてもらった。

河口北駅は思った以上に遠かった。
市街地から離れていて、周りに何もない。
とても歩いていける距離じゃない。

駅舎は他の中国の地方都市と同じく立派だった。
中国の鉄道駅は看板のフォントがいかにも中国という感じ。

電車は16:16発で、14:30までは建物の中に入れない。
河口は雲南省とベトナムとの国境の街なので、駅は始発駅だ。
昔は国際列車があったみたいだけど、今はない。

駅の周りに売店と屋台がいくつか出ていて、その中の麺屋台で麺を食べた。
ここでもスープにたっぷり油が入っている。

駅の待合室は15時過ぎから大混雑になった。
中国は本当にどこに行っても人が多い。

硬座という一番安い席だけど車内は特に汚くはない。
ただ、この車両は特殊で、硬臥(三段の寝台が向かい合わせに2つある、6人用コンパートメント)を硬座として使うタイプだった。
切符にも硬臥代硬座と書いてあった。

3段寝台の一番下を椅子のように使って4人が座る。
中段、上段は荷物置き専用で人は座ってはいけない。
こうして6人寝台コンパートメントを8人で使う。

隣や向かいの人との距離が近い。
隣の青年がペプシを爆発させてズボンにかかったり、向かいのおっさんが翻訳アプリ片手に話しかけてきたり、ほのぼのムードで列車は進んでいく。

中国では外国人に対して翻訳アプリを使う人が多いと思う。
頑張って英語を使うという考えがないのか、上手くない英語を喋るのが恥ずかしいのか(中国人は日本人と比べ物にならないほど見栄っ張りだと思う)、意思疎通をスムーズにしたいのか、理由は分からないけど多い。

もちろん片言の英語で喋る人もいるし、中国語でまくし立ててくる人もいる。
色んな人がいるけど、今のところ翻訳アプリを使ってくる人に中国以外で会ったことがない。

みんなが使っている翻訳アプリは中国製で、何種類かある。
しかも音声認識能力が凄まじく、驚くほどクオリティが高い。
たしかにこんなアプリがあったら使うよな、と思うレベルだ。
アプリは宿や店の人だけでなく、一般の人も使っているから面白い。

たまに誤訳もあるけど、僕の変な英語の発音も聞き取って、きれいに中国語にしてくれる。
中国滞在中は何回も使った。

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電車の乗車率は高かった。
誰かが降りると誰かが乗ってきて、トイレに行ったり飲み物を買ってきたりすると詰めたりして微妙に席が変わる。

建水に着いたらもう周りは真っ暗だった。
建水駅も周りに何もないように見える。
駅前の空き地のようなところに同じバスが5台停まっていて、タクシーや迎えの車に乗る人以外はほぼ全員これに乗った。

とりあえずバスに乗って、MAPS.MEに載っているユースホステルを探すことにした。
旧市街で降りると、後ろに座っていた女の子が地図を見ながら道を教えてくれた。

ユースホステルにチェックインして、夕飯を食べに外に出た。
威勢よく声をかけてくれたおっちゃんがいたので炒米豆腐を買った。

歩いていると、焼き豆腐(烤豆腐、カオドーフという)の店が見つかった。
豆腐は日本で一般的な豆腐とは違って、一口サイズで水分少なめ、発酵させるために何日か置いてから食べるらしい。

隣の人が飲んでいたカップの甘酒のようなものももらった。
パッケージにはちみつ味と書いてあるけど、たしかに甘かった。
中にはもち米が入っていて、スプーンですくって食べる(飲むというか食べる)。
雲南省はもち米で作る甘酒が有名らしい。

豆腐も甘酒もうまいな~。
雲南の食も面白そうだ。

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