メイです。
世界旅行記、2017年9月のドイツ編です。
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運転
2017/9/29 ドイツ ミュンヘン~ケルン
昨日はオクトーバフェストでベロベロに酔っ払って帰ってきて、20時から爆睡していたけれど、3人とも6時台に起きた。
シャワーを浴びて朝食。
今日は、レンタカーを借りて、ロマンチック街道沿いの街を観光しながらケルンに行く日。
Google map上ではいちおう6時間以内に着くことになっている。
10時ごろミュンヘン空港のレンタカーカウンターに到着した。
今回予約したレンタカー会社は、Europcar(ヨーロッパカー)。
鍵を受け取り、自分で駐車場に行って車に乗っていくスタイルだ。
ケルン駅で返却ということになっているけれど、駅のどこなのかを聞いたら分からないと言われた。笑
シュンがマニュアル車で予約していたのだけれど、なぜかトヨタのオートマ車があてがわれた。
あとになって思ったけれど、本当にマニュアルじゃなくてよかったと思う。
最初の運転手はシュン。
空港の駐車場から出るのになにやらカードが必要らしく、出口を目の前にしてみんなでパニック。
そんなカードがあるなんて聞いてない!とぎゃあぎゃあ言っていたら、シュンのポケットに入ってた。
ふぅ。
助手席のわたしがMaps.me(オフライン地図アプリ)のナビを見ながら指示を出すけれど、ナビが車の速さについて行けずに何度も道を間違える。
「ちゃんとナビしてよ!」
「してるけどマップがいけないの!」
という言い合いを何度もしながら、まずは手近な街アウクスブルクを目指す。
はずだったのだけれど、すでに時間が押しているので、アウクスブルクは飛ばしてネルトリンゲンまで行く。
高速道路では、まわりの車はみんな160キロ以上を余裕で出すので怖い。
中には200キロくらい出しているんじゃないかってくらいの車もいる。
シュンが1時間くらい運転して、今度はシュンママに交代。
一番運転慣れしているママだけれど、だからこそ左ハンドルに苦戦している。
ネルトリンゲン観光
14時ごろ、ネルトリンゲンに到着した。
ネルトリンゲンは、1500万年前に隕石が衝突したことによってできた環状のクレーターが盆地となり、そこを中心に街が形成された。
そして、その街を取り囲むようにして城壁が作られているおもしろい街だ。
進撃の巨人のモデルになったのではないかと言われているみたいだけれど、読んだことがないのでわからない。
まずは昼ごはん。
いい感じのコーヒーショップを見つけた。
自家焙煎をしている、こだわりのコーヒー専門店。
豆が何種類もあったのでおすすめを聞くと、ひとつひとつ丁寧に教えてくれた。
▼3つ頼んだので、どれがどれだかわかるように紙を貼ってくれた
▼パン屋で買ったサンドウィッチ
街の中心である聖ゲオルク教会をのぞき、塔にのぼってみる。
階段をぐるぐる登っていると、途中からねこが案内してくれた。
私たちが登ってくるまで待っていて、姿を確認するとまた先で待っていてくれる。
犬みたいなことをするかわいいねこだな~と思ったら、てっぺんでこのねこのポストカード売られていたので笑った。
きみ、有名だったのか!
あとで知ったけれど、このねこは市の正式な職員なんだそう。
看板ねこどころじゃなかったよ。
きっと毎日いるわけでもないだろうから、会えてよかった。
▼ヴェンデルシュタインちゃん
塔のてっぺんから見た景色。
クレーターの全貌を一気に見ることはできないけれど、この街が城壁で囲まれているらしいことは確認できた。
▼工事中のときは絵で隠すのね
本当は城壁を歩いてみたかったけれど、今日はそんな時間はない。
さ、再出発。
ローテンブルク観光
お次はローテンブルクで停車。
時間が押しているので、超早足で観光した。
クリスマスグッズ専門店があって、そこに日本人の店員さんがいて驚いた。
日本人多そうだもんね、わたしも4年前にここでサンタの人形を買った。
▼ローテンブルク名物のシュネーバルというお菓子
▼中までオールドファッションのサクサク部分という感じで、わたしは大好き
15分くらいで街の観光を終え、今度はわたしが運転する番なので練習に駐車場で運転してみた。
すると、カーブしたところで他の車にぶつかりそうになったらしく(本人は気づいていない)、2人が「あああああぁああぁぁ」と言うので自信をなくし、運転席から降りた……。
わたしが運転したら本当にみんな死ぬと思う……。
ということで再びママに交代。
ここから高速に乗るまでの1時間くらいがちょっとした田舎道で、菜の花畑なんかもあって気持ちよかった。
時間がない
でも、途中で車を止めてのんびりする時間はない。
なぜそんなに急いでいるのかと言うと、マップではケルンまで6時間と書いてあったので、まぁ8~9時間あれば着くだろうと思っていたのに、到底その時間で着きそうもないからだ。
なんでかって、6時間で着くのは時速100キロ以上で走り続けていたときの場合だったから。
高速はまだしも、普通の道では60キロくらいしか出さないので、2倍はかかりそう。
だから、21時のレンタカー返却時間に間に合わせるのはちょっと無理。
そしてもう一つ大事なことが、ケルンの駅でケント(シュン弟。ドイツでサッカーをやっている)と待ち合わせをしているのだ。
とりあえず、次のパーキングエリアで止まって、電話をするかWi-Fiをつないでヨーロッパカーとケントに連絡しよう。
ところがそのパーキングにはWi-Fiも公衆電話もなかった。ピンチ。
こうなったら誰かに電話を借りるしかない。
今日一切運転をしていないわたしが声を掛ける担当になった。
行ってこい!と2人に背中を押され、近くにいたスーツのドイツ人男性におそるおそる声を掛けた。
「レンタカーの返却時間に間に合わなさそうだから、レンタカー会社に電話したい」と言うと、彼は快くOKしてくれた。
しかも、電話を借りようと思っていただけなのに、代わりに事情をドイツ語で説明してくれた。
ヨーロッパカーが言うには、23時まで延長するとオフィスが閉まるので、車は専用の駐車場に止めて、鍵はヨーロッパカーのロッカーに入れておけばいい。追加料金はなし。ただし駐車場は自分で見つけろ、ということだった。
彼は私たちがちゃんと理解したかを確認するために「じゃあ、今僕が言ったことを繰り返してみて」と言い、私たちが理解していることがわかると、「よし完璧だ。」と言って車で去っていった。
長い時間電話をさせてしまったので通話料くらいは払おうと思ったけれど、受け取ってくれなかった。
ドイツ紳士よ……本当にありがとう、助かった~。
しばらく走ってガソリンスタンドに行ったけれど、入れ方と払い方がわからないのでまた近くにいたドイツ人に聞いたら、これまた懇切丁寧に教えてくれた。
普通にガソリンを入れたら、コンビニ内のレジでガソリンを入れたカウンターの番号を言うだけ。
ありがとう紳士……。
また次のパーキングエリアに止まり、今度はWi-Fiがあったので、ケントと連絡を取ることができた。
もう外は真っ暗。
高速は街灯がないので、前も後ろも自分のライトがないと何も見えない。
でも車自体が少なかったので、160キロ時オーバーで駆け抜けた。
レンタカーはもう何時に返却でもいいことがわかったから、あとはケントだ。もう3時間くらい待たせている。
真夜中にケルン到着
夜中の24時前、ついにケルンに到着!
結局12時間以上かかった。
予約しているホテルはケルンの隣駅なので、車を返す前にホテルに行って荷物を置きに行こう。
ママはその間に駅までケントを迎えに行った。
ホテルのドアを開けようとしたら、開かない。
鍵が閉まっている。何度ベル鳴らしても誰も出ない。
電話番号は書いてあるけれど、電話はかけられないし、やばいなこれ。
ドアの前で立ち尽くしていると、ちょうどこの宿の宿泊者が帰ってきた!
すごいタイミング!
6人組くらいの男女で、お兄さんが代わりに電話してくれて、もうひとりのお兄さんが指示に従って玄関のダイヤル錠を開ける。
そしたら中に鍵があった!
いやーよかった~。
今日もいろんな人に助けられてここまでたどり着けた。
無事に部屋に入ることができたので、あとは車の返却だ。
返却場所はケルン駅と書いてあるのに、その具体的な場所がわからない。
普段ならヨーロッパカーの店舗で聞くのかもしれないけれど、そのオフィスが閉まっているので自力で探す必要がある。
シュンとケントがその最後の一仕事に出かけた。
やっぱり返却場所を探すのは大変だったみたいで、2人はなかなか帰ってこなかった。
車を返して戻ってきた頃にはもう2時過ぎ。
駅のスーパーでビールとパンを買って来てくれたので、部屋に戻って乾杯。
本当にお疲れさま~
ケントとは1年ぶりくらいの再会。
寝たのは4時近く。
家族旅行なのに、大学生の旅行みたいだな。
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