ポーランドからの出国で、シェンゲンに90日以上の滞在+再入国情報(2018年ヨーロッパ旅行)

2018年3月に、ポーランドからシェンゲン領域を出国しました。
今回シェンゲン領域内には、最後の出国から過去180日以内に合計122日間滞在していました。

この記事では、シェンゲン協定・欧州連合(EU)・ユーロ(€)の違い、そしてポーランドと日本の二国間協定により、シェンゲン領域内に合法的に90日以上滞在できるという情報共有をします。

この記事内の情報は変更される可能性があります。大使館や外務省のホームページか問い合わせなどで、必ず各自で確認して下さい。
2017 世界一周 西ヨーロッパ
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      シェンゲン協定とは

      シェンゲン協定とは、ヨーロッパの加盟国間で国境検査なしでの越境を許可する協定です。
      加盟国を総称してシェンゲン領域、シェンゲン圏などと呼びます。

      【加盟国(シェンゲン領域)】
      アイスランド,イタリア,エストニア,オーストリア,オランダ,ギリシャ,スイス,スウェーデン,スペイン,スロバキア,スロベニア,チェコ,デンマーク,ドイツ,ノルウェー,ハンガリー,フィンランド,フランス,ベルギー,ポーランド,ポルトガル,マルタ,ラトビア,リトアニア,ルクセンブルク,リヒテンシュタイン
      (2018年3月現在26か国が加盟)

      空路でも陸路でも海路でも、一度シェンゲン領域内に入国してしまえば、領域内では国境検査はなく自由に移動できます。

      また、シェンゲン協定では滞在可能日数も規定されています。

      「あらゆる180日の期間内で最大90日間」

      欧州諸国を訪問する方へ | 外務省

      シェンゲン領域の26か国全体で、あらゆる180日間のうち90日間しか滞在できません。
      これは長期でヨーロッパを旅している人には不十分な日数だと思います。

      シェンゲン圏と欧州連合(EU)加盟国・ユーロ(€)圏の違い

       シェンゲン協定・EU・ユーロ
      (2018年4月6日現在)

      シェンゲン協定についてよく勘違いされるのが、欧州連合(EU)・通貨ユーロ(€)圏との混同です。
      どれも加盟国が微妙に違うので、しっかり確認したほうが良いです。

      例えば、イギリスやアイルランドはEU加盟国ですがシェンゲン協定には加盟していません。
      また、スイス・ポーランド・ハンガリー・チェコなどはシェンゲン協定に加盟していますが、通貨ユーロは使用していません。

      日本と二国間協定を結んでいる国

      先ほど、シェンゲン領域内にはあらゆる180日間のうち90日間しか滞在できないと書きましたが、シェンゲン協定とは別に日本と二国間協定を結んでいる国があります。

      オーストリアとポーランドはシェンゲン領域内ですが、滞在日数については日本との二国間協定を優先するとしています。

      オーストリア

      オーストリアはシェンゲン協定加盟国ですが、日本とオーストリアの間には二国間の査証免除取極があるため、シェンゲン協定で定められた滞在期間を超え、通常は6か月以内の滞在が許可されます。

      在オーストリア日本国大使館| オーストリアへの渡航・滞在にあたって
      より引用

      オーストリアでは6か月間の滞在が認められています。

      オーストリアと日本の二国間協定については在オーストリア日本国大使館のホームページを参照して下さい。

      ポーランド

      我が国とポーランドとの間には、双方の国民について90日以内の短期滞在について無査証で相手国に入国できる旨を規定している日本・ポーランド査免取極が締結されておりますので、我が国国民に対しては、シェンゲン・アキの発効後においても、引き続き日本・ポーランド査免取極の規定に基づく措置がとられることになります。

      在ポーランド日本国大使館より引用

      ポーランドではシェンゲン協定と別で90日間の滞在が認められています。
      このポーランドとの二国間協定では、「あらゆる180日間」という規定がありません。

      在ポーランド日本大使館のホームページを見ると、以下のように書いてあります。

      日本・ポーランド査免取極は、継続して90日を超えない期間の滞在につき査証免除を認めるものです。

      (中略)

      例えば、日本→ポーランド(80日間滞在)→フランス(80日間滞在)→日本という移動を行った場合、フランスを出国する際の出国検査でフランスでの滞在期間が90日以内であることを立証することに問題が生じますし、また、例えば、日本→ポーランド(80日間滞在)→フランス(30日間滞在)→ポーランド(30日間滞在)→日本という移動を行った場合、各々の場所での1回の滞在期間は90日を超えていませんが、見かけ上、継続してポーランドに140日間滞在したことになる点にご注意下さい。

      在ポーランド日本国大使館より引用

      つまり、シェンゲン領域内のポーランド以外の国に90日間滞在した後、ポーランドに90日間滞在することができるということです。

      ポーランドと日本の二国間協定については在ポーランド日本国大使館のホームページを参照して下さい。

      画面中部にあるリンクからPDF形式で日本語・ポーランド語の文書の入手も可能です。

      ポーランドの出国時に提示を求められたもの

      今回、ポーランドを含めたシェンゲン領域に、180日間で合計122日滞在しました。

      ・2017/9/24~2017/10/8(14日間):チェコ、ドイツ、オランダ、スイス
      ・2017/11/7~2017/11/18(11日間):ポーランド、ハンガリー
      ・2017/12/12~2018/3/19(97日間):スロベニア、イタリア、ポルトガル、ポーランド

      最後はポーランドのクラクフから無事に出国できたので、出国検査の内容を簡単にまとめておきます。

      出国検査時に「最後にポーランドに入国した日から132日経っているけれど、他の国に滞在していた証明はある?証明できれば何でも良いよ、移動のチケットとか。君がやりたいことは全部分かってる。」と言われました。

      フリックスバスのアプリでチケットを見せると(数日前にドイツのフランクフルトからフリックスバスでクラクフに来たので)、管理官がスマホを持って奥の部屋に行き、ダブルチェックをして戻ってきて、無事に出国することができました。

      参考ヨーロッパの格安バス・フリックスバスのチケットを誰でも5ユーロ安く買う方法

      このときに重要だったのは、今回のポーランド滞在の日数です。
      これが90日以内だということが証明できれば問題ないようです。

      他のシェンゲン領域での入出国の記録をポーランド当局が確認できるのかどうかは知りませんが、実際に私たちは前回のポーランド入国スタンプ(記録上はこれが直近の入国日)を押された後にハンガリーからシェンゲン領域を出国し、スロベニアから再入国しています。

      ですがこれに関しては一切聞かれなかったので、純粋に今回のポーランド滞在が90日以内かどうかを基準にしているように感じました。

      ※恐らくポーランドでの滞在が90日以内だということを証明できれば、シェンゲン領域内の他国に90日以上滞在していてもお咎めはないと思います。
      ポーランド的には知ったこっちゃないってことでしょうね…あくまでも自己責任でお願いします。

      ポルトガルから再入国・スペインから出国

      2018/3/19のポーランド出国から2週間後の4/2に、ポルトガルからシェンゲン領域に再入国し、4/4にスペインから出国しました。

      ポルトガルへの入国日は、ポーランド滞在期間を含めると過去180日以内で112日目でしたが、特に何も言われることなく入国できました。

      「入国管理官に90日以上の滞在になってしまうからダメだと言われ、ポーランドと日本の二国間協定のことを説明して解決する」という流れもあるかと思っていましたが、本当に何もなくスタンプが押されました。

      4/4にスペインのセビージャ空港から出国したときも、滞在期間については何も聞かれず出国できました。

      さいごに

      今回説明したように、オーストリアまたはポーランドを最後に回すことで、合法的にシェンゲン領域内に長く(90日以上)滞在することができます。

      ただし、オーストリアは周辺国が全てシェンゲン領域なので、飛行機でシェンゲン領域外に出国する必要があります。

      ポーランドはシェンゲン領域外のウクライナやベラルーシと接しているので、飛行機以外にバスで出国することも可能です。

      今回紹介した情報は、結局は入出国管理官の判断次第だと思うので、あくまでも参考程度にして下さい。

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