メイです。
世界旅行記、2017年12月のイタリア編です。
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ヴェネチア観光後、リヨンへ
2017/12/13 イタリア ヴェネツィア~フランス リヨン
本当に美しい街
今日はヴェネチア観光をする。
その前にチェックアウトをして、荷物を預けようとスタッフに聞いたら、「あっちにロッカーがあるからそれを利用してください」と。
そっか、有料か。
今まで泊まってきたゲストハウスなんかは当然無料だったけれど、そういえばこういう普通のホテルって有料なんだっけ。
私たちのバックパックが入るサイズのロッカーだと、12時間までで4ユーロかかる。
たった数時間荷物を預けるだけで2人で8ユーロもかかるなんてアホらしすぎる。
どうにか1つのロッカーに入らないものかと、中身を出したり入れたり試行錯誤。
よしこれで行けるだろうとコインを入れようとしたらそのロッカーが壊れていて、他に大きいロッカーは1つも空きがなかった。
こりゃーどうしようかとスタッフに言うと、なんのことはない、と奥にある大型荷物用の置き場に案内してくれた。
あるんじゃん!しかも無料かよ!
なんだよなんだよ……無料なのは良かったんだけど、でもなんかこれ不公平じゃないか。
他のみんなはお金払ってるのに、言ったもん勝ちみたいな。ラッキーだけど。
とにかくここで1時間ロス。
貧乏バックパッカーは、時間よりお金だ。
いや、先にロッカーに空きがあるか確認していればよかっただけの話。
電車に乗って、ヴェネチア本島のサンタルチア駅へ。
あぁ懐かしい。
そう、サンタルチア駅には忘れられない思い出がある。
5年前の夏休み、大学の女友達と2人でヴェネチアを観光し、この駅からフィレンツェに移動しようとしたら電車が4,5時間遅れたのだ。
やっと乗れた電車内でもドタバタで怖くて、フィレンツェに着いても真っ暗で怖くて、それで朝4時なのに宿のオーナーが優しく迎えてくれて、2人で緊張の糸がぷつんと切れて泣いた。
海外旅行初心者にはなかなかハードな経験だったな。
シュンは意外にもヴェネチアに来るのは初めて。
天気は悪いのは残念だけれど、世界一の観光地がどんなものなのかと期待しているみたいだ。
まずはリアルト橋まで。
観光客は少ないが、橋の周辺は人が多く賑わっていた。
スーパーやレストランをのぞいてみた。
シュンはもっとバカ高いと思っていたみたいだけれど、実際そこまで高くない。
世界一の観光地にしては良心的かもしれない。
高いのはヴァポレットという、この街でバスのような役割を担っている船だ。
ただ、これに乗らなくてもヴェネチアの街は小さいので十分歩いて回れる。
人が少なすぎて、ヴェネチアといえばのゴンドラに乗る人もほぼいない。
少ない観光客の中でもアジア人、特に中国人観光客多し。
ここからきれいなヴェネチアの街の写真を羅列していく。
ゴンドラ乗りのおっちゃんの格好が、わたしが昔見て心を奪われた夏のピチピチ半袖ボーダーではなく長袖ニットボーダー、もしくはボーダーマフラーになっていて萌え萌え(死語)だった。かわいすぎ!
サンマルコ広場でウェディングフォトを撮っている日本人カップルがいた。
ものすごく寒そうだ。
たくさんの人に見られて、わたしだったら恥ずかしくて絶対顔が引きつる……
スーパーで買ったパンと魚のフライ、ハム、サラダをベンチで食べることにした。
そしたら鳩がたくさん寄ってきて、その中の一羽がひょいとジャンプしてシュンの膝に乗ってきた。
世界一の観光地にいる鳩は、世界一観光客に臆さない勇敢な鳩だな。
シュンが鳩に向かって怒っていたのがおもしろかった。
他にもいろんな場所を練り歩いた。
ちょっと奥の方まで歩くと人がほとんどおらず、地元っぽいところが素朴で素敵だった。
ここは本当にきれいな街だと思う。
適当に立ち寄った教会もどれも立派で、1000年続くヴェネチア繁栄の歴史を感じた。
スリ未遂
駅に戻ってチケットを買い、駅中のFrying Tigerを少しウィンドウショッピングすることにした。
商品を見ていたら、後ろに背負っているリュックのジッパーが「ジジジ」と開く音がした。
すぐに振り向くと、真後ろにいた若い女性が商品を見ている。自分のリュックは開いている。
すぐにシュンに言う。目線でこの人だと伝える。こういうとき日本語が公用語じゃなくてよかったと思う。
何も取られていないことはすぐにわかった。
バッグの上の方に上着をぎゅうぎゅうに詰めていたから。
それをどかさないと何も取れないし、そもそも取られて困るものは入れていない。
誰かに故意に開けられたとしたら、真後ろで商品を見ているこの人以外にはいない。
かといってわかりやすく盗人のような風貌ではなく、本当に普通の若い女性に見えるので、偶然チャックに引っかかってしまっただけなのかもしれない。
この人が何かを盗もうとしてチャックを開けたという確信は持てないし、実際何も取られてはいないのでこの人を問い詰めるつもりはないけれど、でもこの人が犯人なのかどうかは興味がある。
わたしは、この人がもし犯人だったら2つのことをすると推測した。
1. 何も買わずに出ていく
2. 出ていくときにこちらを確認する
観察の結果、彼女はどちらの行動も示した。
彼女はしばらく店内の商品をながめたあと、手に持っていた商品を置き、そのまま店を出ていこうとした瞬間にちらっとこちらを確認した。
ああ、やっぱり。
予想通りで自分が探偵にでもなった気分になってちょっと嬉しかったのだけど、予想通りいかなかったのはこの後だった。
彼女は最後にわたしと目が合った瞬間、すごい勢いでこちらに向かってきた。
そしてわたしの目の前に立ち、
「なんであなたはわたしのことずっと見てんのよなんなの理由はなに狂ってんじゃないのアンタ頭おかしいわよ」
かなり怒っていた。
そして、見ていた理由を聞かれてしまったので、ちょっと迷ったけれど尋ねた。
「わたしのバッグ、開けた?」
返事はもちろん「開けてないわよ」。
まぁそう言うわな。
何も盗んでないから彼女も強気だ。
そのあとも彼女の怒りは止まらない。
シュンは「もういいよ、行こう」とわたしを引っ張った。
わたしは彼女に対して怒りも不快感もなく、ただ考えた。
わざわざキレて文句を言ってくるなんて、自分が犯人だと言っているようなもんだろうとも思ったが、
たしかに彼女が犯人でなかったなら、気持ち悪いほどガン見していたから不快に思ったかもしれない。それなら申し訳ない。
それに追いかけもしないんだからそのまま逃げればいいものを、わざわざ犯人がこちらに向かってくるか?
それだけオカシイ人だってことかもしれないけれど、ちょっとわからなくなった。
でもまぁ結果としてなにも取られてないから、彼女とわたしは盗人と被害者ではない。ただの他人だ。
彼女は今度は他の客にいかにわたしが狂っているかを説明している。
これでスリ未遂事件、おわり。
宿の近くの大型スーパーで、これから食べる夕飯と、2日分のご飯の買い物をした。
惣菜コーナーのチキンの丸焼きが3.4ユーロと激安だったので、これを今日の夕飯にすることにした。
それからビールも買ったし、ハム、チーズも。でっかいクッキーも買った。
これだけあれば足りるでしょう。
ホテルの広いロビーで、温かいチキンにかぶりついてビールで流し込んだ。最高。
ヤバい腹痛
18時20分過ぎに宿を出て、ギリギリセーフで18時半のバスに乗車。
ポルトガルのポルトという街を目指す。
そのために、まずはフランスのリヨンまで。
車体が緑のフリックスバスじゃないので共同運行か?
でも予約するときはそうは書いてなかった。
ほぼ満席で、席を探すのに苦労した。
充電用のコンセントはなし。
Wi-Fiは出発してしばらく経ってから繋がった。
運転手はイタリアのイケオジ。
運転とアナウンスが荒い。
途中ミラノのバスターミナルで乗り換えがあった。
このバスは直通って書いてあるのに!聞いてないよ~
そしてまた席がほぼない。
シュンはこのとき急いでバスを出たせいで、メガネケースとコンタクトケースを座席に忘れた。
メガネはあって本当によかった……
最近本当に失くし癖がひどい。
その後はリヨンまでノンストップ。
ここらへんでわたしが徐々にお腹が痛くなってきた。
これ、前プラハでなったやつと同じだ……ヤバいかも……。
お腹の痛みがヤバイ。
バファリン2粒飲んでも全然効かない。
おまけにバスの中は超絶暑くて気持ち悪い。暖房が効きすぎだ。
半袖になってもまだ暑い。
さらにお腹の痛みで冷や汗が出て、気持ち悪くなってついには吐いてしまった。
その後ロキソニンも飲み、1時間くらい経ってやっと痛みが収まってきた。
汗びっしょり。
ほとんど寝られなかった。
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